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レポート
【開催レポート】Rethink Creator PROJECT 山梨セミナー

2025年のRethinkセミナーは、山梨県からスタート。
甲府商工会議所 共催、山梨県 後援のもと開催しました。
東京を中心に活動するアートディレクターの中川直樹さんと、山梨県甲府市で活動するデザイナーの守山泉さんに登壇いただきました。
【日時】 4/23(水) 18:00〜20:30 【会場】 甲府商工会議所 多目的ホール5F 【住所】 山梨県甲府市相生2丁目2−17 【共催】 甲府商工会議所 【後援】 山梨県 |
山梨ってどんなところ?

日本のシンボルである富士山の他、八ヶ岳や南アルプスなどの山々に囲まれ、富士の清流や湖など、豊かな自然が特徴です。
山々に囲まれた地形であるため、寒暖差が激しく、年間の降水量も少ないことから、果物の名産地としても有名。豊かな自然で作られるフルーツは品質も高く、「フルーツ大国」とも呼ばれています。
山梨セミナーの参加者はどんな人?

今回のセミナーの参加者は合計40名。(※アンケート回収36件)
20代~60歳以上まで幅広く参加いただけたのが特徴的です。参加者の職業は会社員が約半数、次いで公務員、フリーランスと続き、ほかにも会社役員やパートなど多彩な顔触れ。何らかのクリエイティブ経験がある方が多数派でした。
山梨セミナー、いざスタート!
最初に、本セミナーを共催する甲府商工会議所の専務理事 越石寛氏と、
後援する山梨県観光文化・スポーツ部のデザイン推進監 田原典男氏からご挨拶をいただきました。


講師のご紹介
続いて、今回の講師を務めるお二方の自己紹介。
中川 直樹さん
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株式会社アンティー・ファクトリー
代表取締役/アートディレクター
1969年浜松市生まれ。ニューヨーク州立大学 (F.I.T) 広告デザイン学科卒業。
NYにてWeb、グラフィックデザインに従事、1996年帰国。1997年有限会社アンティー・デザイン設立。2001年Web戦略・制作をワンストップで行う株式会社アンティー・ファクトリー設立。2004年システムコンサルティング・開発を行う株式会社アンティー・システム設立。2009年から2014年まで一般社団法人JWSDA(現 日本Web協会)会長就任。専門学校・大学講師、雑誌連載、寄稿、講演多数。
守山 泉さん

Art Studio MORICO
グラフィックデザイナー/イラストレーター
山梨県甲府市出身。女子美術大学デザイン科造形計画専攻卒業。山梨日日新聞社編集局整理部、デザイン部を経て広告代理店デジタルデビジョンに出向。2020年Art Studio MORICO設立。日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員。山梨日日新聞で隔週土曜日にコラム「話題のつぼみ」挿絵連載中。
Rethinkするってどういうこと? 山梨編
Rethink講座は、講師の中川さんと守山さんのわかりやすい解説と軽快な掛け合いで進んでいきます。

Rethinkとは、「視点を変えて考える」という意味。
具体的には…
1.FILTER(フィルター) 2.INSIGHT(インサイト) 3.CAPTA(カプタ)という3つの見方で「視点」を変えてみることで、地元の魅力を新しいカタチで伝えよう、という試みなんです。
セミナーでは山梨のスポットやグルメをもとにRethinkの方法が紹介され、山梨の新たな魅力を発見することができました。
参加者全員でポスターを作ってみよう!
座学の後は休憩時間を挟んで、理解を深めるために実践開始!ワークショップを通して実際にRethinkし、地元の魅力を伝えるポスターを作ります。
1)題材は「サンシャインレッドBLOOMゼリー」「信玄公祭り」「甲府城跡」
まずはポスターとなる題材のデータをインプット。今回の題材は、世界最大の武者行列「信玄公祭り」、山梨県オリジナル品種のブドウを使った「サンシャインレッドBLOOMゼリー」、山梨のシンボルである「甲府城跡」の3種類。



2)ターゲットとキャッチコピーを考えよう!

ワークショップは、参加者が数名ずつのグループに分かれ、個人ワークとグループワークを繰り返す形で進んでいきます。
グループごとにターゲットを設定し、魅力的なキャッチコピーを作っていきます。
3)ターゲットとキャッチコピーが決定!
グループごとのキャッチコピーが決定!
8グループの中で、当日のライブデザインに選ばれたアイデアはこちら!
サンシャインレッドBLOOMゼリー
ターゲット:山梨県外在住、20〜30代女性
キャッチコピー:#こなキラあまトロ 太陽の宝石信玄公祭り
ターゲット:フランス人30代男性、日本大好き
キャッチコピー:足軽やってみるけ?〜Do you know Ashigaru?〜甲府城跡
ターゲット:都内在住の60代女性、日本中を一人旅している
キャッチコピー:駅チカ3分!あなたの天守閣あります。
4)プロのライブデザインを見学しよう!

参加者が作成したキャッチコピーをもとに講師の守山さんがポスターを仕上げます!
文字を配置する場所と文字の大きさで、同じ写真でも受ける印象は大きく変わってきます。
さまざまなパターンを試しながらも、わずか数分で作品が完成!
5)ポスターの出来栄えは?

守山さん「ハッシュタグでゼリーの特徴を表現しているところが面白いコピーですね。」
中川さん「明朝体や細いフォントがサンシャインレッドの高級感を表現していて、女性をターゲットにした繊細なポスターになりました。」

中川さん「足軽を大きくすることで強調されてかっこいいですね!コピーを上から下に読んだ先に、足軽の人達がいるレイアウトも良いですね。」

守山さん「手前の花小路と奥の天守閣、パース(遠近感)に合わせたテキスト配置にしてみました。」
中川さん「『駅チカ3分!』で天守台をフォーカスすることで、あなたの天守閣を想像してねというメッセージ性が生まれて良いですね。『あなたの天守閣あります。』と、ないのにあると言い切るコピーも素敵です!」
山梨セミナー終了!
最後に、講師のお二人から講評・感想をいただきました。
中川さん 「ワークショップの内容を通して、今後SNSなどを使う中で、そのデザインにどんな効果があるのか理解できるようになってくれたら嬉しいです。」
守山さん 「参加者が考えたコピーはどれも魅力的で、山梨には素晴らしいコピーライターがたくさんいることを知ることができました。デザインは難しく感じるかもしれませんが、セミナーで得た発想を活かしてぜひ挑戦してみてほしいと思いました。」
参加者の感想は?アンケート結果はこちら

セミナー終了後のアンケートでは、参加満足率97%!(※)
参加者の多くにRethinkを理解し、その重要性と効果を感じていただけたようです。
(※参加者アンケートで「とても満足できた」「満足できた」と答えた人の割合)
実際に参加してくださった皆さんから、以下のような感想が寄せられました。
「さまざまなバックグラウンドの方とワークショップに取り組むことで視野が広がりました!(30代・女性)」
「言葉1つ、文字1つでデザインの印象が変わるのが楽しく感じました。(40代・男性)」
講師への質問にご回答いただきました!
アンケートでは参加者の皆さんから講師への質問も募集。
地域講師を務めた守山さんにご回答いただきました。
Q:相手をイメージすることが大切だといった話がありましたが、イメージの対象ではない人にも伝わりますか?(40代・女性)
A:あやふやな内容で誰にも響かず終わるより、まず明確な1人のハートを射抜くことが大事だと考えています。1人といっても実際にはその先に多くの人がいるものです。SNSなどでもバズるのは万人に向けたPRより、誰か1人の「これ、すごくよかった!」ではないでしょうか。
Q:資料作成やスライド作成のコツがあれば知りたいです。(30代・男性)
A:「相手はきょう初めてこの資料を見るんだ」という意識を持つこと。
人間がパッと見て内容を判読できるのは10文字程度といわれています。一覧性を重視する新聞の見出しもだいたい9〜11文字。
特にスライドでは、相手に長い文章やこまかい図解を読み解く余裕はありません。内容を盛り込みすぎず最低限に絞ってみましょう。
Rethink Creator セミナー、次回は青森市で開催!
Rethink Creator PROJECT山梨セミナー、いかがでしたか?
「面白そう」「自分も参加してみたいな」と思った方は、以下のページから今後のセミナー開催予定をチェックしてみてください。あなたの街にもセミナーがやってくるかも?
セミナーページはこちら
次回レポートは青森セミナー!お楽しみに!