REPORT
レポート
【開催レポート】Rethink Creator PROJECT 市川セミナー
2025年4回目のRethinkセミナーは、千葉県市川市にて開催。
市川商工会議所青年部 共催、市川市 後援のもと、市川商工会議所青年部主催の「イチビズ〜知る・学ぶ・出会う・地域でつながる1日〜」内のコンテンツとして実施しました。
講師には、デザイナー育成の講師として活躍する下田 裕美さんと、市川市を拠点にブランディングや商品開発、地域プロジェクトの企画運営を手掛ける佐藤 ヒロックさん、森 弥生さんの3名に登壇いただきました。
| 【日時】 10月4日(土)11:00~13:30 【会場】 山崎製パン総合クリエイションセンター セミナールーム 【住所】 千葉県市川市市川3丁目23−27 【共催】 市川商工会議所青年部 【後援】 市川市 |
市川ってどんなところ?

千葉県の北西部、マスコットキャラクター「チーバくん」の口の辺りに位置しています。都心からは20キロメートルの圏内で、文教・住宅都市として発展しています。
北部は梨栽培などの農業が盛んで屋敷林などの緑も多く広がっています。南部は、東京湾に臨み京葉工業地帯の一翼を担っています。
縄文時代からこの土地で人々が暮らしを築いていたことから、国の重要文化財や記念物も多いのも特徴です。
市川セミナーの参加者はどんな人?

今回のセミナーの参加者は合計40名。(※アンケート回収39件)
参加者は30代~50歳が多く、職業は会社員が約4割、次いでフリーランス、公務員と続き、多くのビジネスマンにご参加いただきました。クリエイティブ経験の有無については、何らかの経験がある方が多数派でした。
市川セミナー、いざスタート!
最初に、本セミナーを共催する市川商工会議所青年部の会長 矢路川 結子氏からご挨拶をいただきました。

講師のご紹介
続いて、今回の講師を務める3名の自己紹介。
下田 裕美さん

ロミックス オフィス 代表
大学卒業後、デジタル印刷を活用した紙媒体のデザインからはじまり、グラフィックデザイナー、Webディレクターのキャリアを歩み、2012年より独立。ブランディングやWeb広告の制作に多数携わり、デザイナー育成の講師を務める。現在はスタートアップ企業で、コーポレート及びサービスのブランディングデザインの策定、推進を行う。
佐藤 ヒロックさん・森 弥生さん

ミカヅキ合同会社
夫婦で立ち上げた市川市を拠点とするクリエイティブファーム。 ブランディングや商品開発、イベント、地域プロジェクトの企画 運営を通じ、人やまち、サービスの魅力を引き出しています。 2人の感性を軸に、ストーリーとデザインを重ね合わせ、地域に 寄り添うクリエイティブを生み出しています。
Rethinkするってどういうこと? 市川編
Rethink講座は、講師の下田さんと佐藤さん、森さんのわかりやすい解説と軽快な掛け合いで進んでいきます。

Rethinkとは、「視点を変えて考える」という意味。
具体的には…
1.FILTER(フィルター) 2.INSIGHT(インサイト) 3.CAPTA(カプタ)という3つの見方で「視点」を変えてみることで、地元の魅力を新しいカタチで伝えよう、という試みなんです。
セミナーでは市川のスポットやグルメをもとにRethinkの方法が紹介され、市川の新たな魅力を発見することができました。
参加者全員でポスターを作ってみよう!
座学の後は休憩時間を挟んで、理解を深めるために実践開始!ワークショップを通して実際にRethinkし、地元の魅力を伝えるポスターを作ります。
1)題材は「市川の梨」「行徳の神輿文化と祭礼」「市川市動植物園」
まずはポスターとなる題材のデータをインプット。今回の題材は、千葉県の名産品で地域ブランドとして2007年に認定された「市川の梨」、地元で製造・修理された神輿や獅子頭が例大祭を彩る「行徳の神輿文化と祭礼」、レッサーパンダやコツメカワウソをはじめ40種以上の動物たちと触れ合える「市川市動植物園」の3種類。



写真提供:街かどフォトグラファー Shun Shirai 様
2)ターゲットとキャッチコピーを考えよう!

ワークショップは、参加者が数名ずつのグループに分かれ、個人ワークとグループワークを繰り返す形で進んでいきます。
グループごとにターゲットを設定し、魅力的なキャッチコピーを作っていきます。
3)ターゲットとキャッチコピーが決定!
グループごとのキャッチコピーが決定!
9グループの中で、当日のライブデザインに選ばれたアイデアはこちら!
市川の梨
ターゲット:30代男性、5歳の息子さんがいるお父さん、栃木県在住、車旅行好き、よく子どもと出かけている
キャッチコピー:あ!もいでみる?食べてみる?行徳の神輿文化と祭礼
ターゲット:まつり好きの金物屋店主、50代男性、江東区在住、江戸っ子、人情味がある
キャッチコピー:1トンが 漢気ひとつで 宙を舞う市川市動植物園
ターゲット:20代の市内住み、職場と自宅を往復するだけの生活をしている
キャッチコピー:ちょっとだけ もふもふチャージしにおいで
4)プロのライブデザインを見学しよう!

参加者が作成したキャッチコピーをもとに講師の佐藤さんと森さんがポスターを仕上げます!
文字を配置する場所と文字の大きさで、同じ写真でも受ける印象は大きく変わってきます。
さまざまなパターンを試しながらも、わずか数分で作品が完成!
5)ポスターの出来栄えは?

佐藤さん「写真が綺麗なシンメトリーなので横書きでコピーを配置するには工夫が必要ですね。」
下田さん「梨をもぐ時の横回転の動作を表現するよう、コピーを配置して動きを出してくれました。最初の“あ!”というコピーで見た人を立ち止まらせて、そのまま梨が目に入る配置になっているのが良いですね!」

下田さん「写真のトリミングが寄りなので迫力がありますね!」
森さん「そうですね。大迫力の写真に合わせて、キャッチコピーも“1トン”を強調してみました。写真にコピーを重ねても読みやすいように影を入れています。」

佐藤さん「キャッチコピーとレッサーパンダの“もふもふ感”を表現するフォントを選んでみました。」
下田さん「レッサーパンダの近くに配置することで、レッサーパンダから呼びかけるようなポスターになりましたね!」
市川セミナー終了!
2時間半にわたる市川セミナーが無事に終了!
参加者の地元愛を感じさせる活気溢れるワークショップで、市川の魅力をRethinkした素敵なポスターが完成しました!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
参加者の感想は?アンケート結果はこちら

セミナー終了後のアンケートでは、参加満足率97.4%!(※)
参加者の多くにRethinkを理解し、その重要性と効果を感じていただけたようです。
(※参加者アンケートで「とても満足できた」「満足できた」と答えた人の割合)
実際に参加してくださった皆さんから、以下のような感想が寄せられました。
「illustratorを使用した実際の制作過程を見られてよかった!(20代・男性)」「他の参加者と一緒に話をしていくとアイデアが広がりおもしろかったです。(50代・女性)」「馴染みのある市川を題材にしており、コピーライトする楽しさがわかった!(40代・女性)」
講師への質問にご回答いただきました!
アンケートでは参加者の皆さんから講師への質問も募集。
地域講師を務めた佐藤さん、森さんにご回答いただきました。
Q:私も地元の方々をサポートしたいです!どんな方法があるでしょうか…?(30代女性)

A:サポートにもいろいろあって、ボランティアや、スポンサー、運営にジョインするなど様々な方法があります。自分の好みや嗜好に合う活動されてる方々がいれば、そこのイベントに顔を出して主催者に会ったり、SNSなどで連絡してみるのが手かと思います。
Q:普段から参考にしているメディアなどありますか?(30代女性)

A:
・AdverTimes.(アドバタイムズ)
・PR EDGE
・colocal(コロカル)
を参考にしています。
Q:カプタだけでなくデータを取り入れるデザインの作り方を教えてください(50代女性)

A:データを扱う場合大事なのは
・情報を間違いなく伝えること
・情報をわかりやすく伝えること
・見る人が必要としてる情報を載せること、だと考えています。
そのために必要なスキルは、
・タイトルや本文、キャプションなどの文字設計
・同じ種類の情報をまとめるグルーピングと見やすくするための余白の取り方
・自分が言いたいことだけを言わない、必要な情報の取捨選択
これらを念頭に、うまく情報をまとめているパンフレットやチラシを集めて自分の引き出しに溜め込んでいってください。それを真似しながら作って経験を積んでいくのが良いと思います。
Q:生業にしていない人が使うのにオススメのツール(ソフトやアプリ等)知りたいです。(40代男性)

A:Canvaは知識やスキルがなくても誰でも使えるアプリなので、入門としてとても良いと思います。ただ、スキルや知識がついてくるとCanvaではできないことが増え、物足りなくなってくるかもしれません。
Rethink Creator セミナー、次回はつくば市で開催!
Rethink Creator PROJECT市川セミナー、いかがでしたか?
「面白そう」「自分も参加してみたいな」と思った方は、以下のページから今後のセミナー開催予定をチェックしてみてください。あなたの街にもセミナーがやってくるかも?
セミナーページはこちら
次回レポートはつくばセミナー!お楽しみに!