CONTEST
コンテスト
【SILVER】Rethink 賞
作品タイトル
見えてるのに知らなかった
作品テーマ地域
岡山県
お名前
青木 思玖玲 さん
作品説明
これ、実は岡山県発祥のものなんです!と、言えるものを考えた時に思いついたのが点字ブロックでした。日常の中で何気なく目にしている点字ブロックですが、実は岡山で生まれたものだと知ったとき、とても誇らしい気持ちになりました。
当たり前のようにあるものにも、地元の人々の想いや努力が込められている。
そんな発見を、ぜひ多くの人に知ってもらいたいと思い、この作品を制作しました。
受賞者コメント
このたびは素敵な賞をいただき、大変光栄に思います。
制作を通して、私自身も「そういえばそうだった」と思うほど日常に溶け込んでいる点字ブロックに改めて向き合いました。
本作品を見た人に「これって岡山だったんだ!」と思ってもらえるきっかけになれば幸いです。
今後も身近な風景や気づきを大切にしながら、制作に取り組んでいきたいと思います。
審査員コメント
筒井 美希 氏
点字ブロックが岡山で生まれたという事実に、素直に「そうだったんだ」と驚かされました。日常の視界にいつもあるものを、そのまま大きく見せる構成が効いていて、歩いている時に視界の端に感じる“あの質感”がすっと伝わります。必要最低限の形だけで画面を成立させている潔さにも説得力があり、誰もが知っている「足もとの当たり前」にスポットライトを当てた、発見性のある作品だと感じました。
カイシトモヤ 氏
点字ブロックを活用した品のあるグリッドデザインが気に入ったが、第一印象として「見えているのに、知らなかった。」というコピーはあまりにストレート過ぎる広告クリシェだと思った。しかし視覚障がい者にとっては、点字ブロックは「空間を把握」つまり広義に「見せる」ものではと考え、見える/見えないことを皆が直感的に思う視覚の世界から、知る・理解するという認知の世界へと上手に橋渡するコピーかもと考え直した(見えていなかった事実は、視覚障がいの有無関係なく私たち全てに当てはまる)。私たちは世界の殆どのことを知らない、しかし狭い日常風景やネットワークに浸され世界の全てを見た気になっている、そんな批判も感じた。
田原 洋樹 氏
点字ブロック発祥の街に住んでいることを誇らしげに思って、この作品を手掛けられたそうです。地域愛着を醸成することは、地域の持続性には必要不可欠だと思いますが、このように普段見過ごしがちな地域資源を再発見した「喜び」やそこからくる地域への「愛着」がポスターからも伝わってきます。本コンテストがめざす、「リシンク」のコンセプトに正に合致した作品と言えるでしょう。
宇田川 尊志 氏
いまや世界中で目にする点字ブロックが岡山発祥だったという事実の提示は、日本人として大変誇らしく感じ、コンテストの趣旨「Rethink」にとてもふさわしい作品だと思いました。Rethink賞の受賞も順当でしょう。デザインもシンプルゆえにインパクトが強く、点字ブロックのイエローと字の背景のグレーのバランスも良く、訴求力抜群です。「見えてるのに、知らなかった。」。若干話し言葉になっているのが気になりましたが、見ている者を「えっ、何が」と次の思考に誘導する効果や、点字ブロックと「見えてる」のかけ合わせの妙も完成度の高さを増していました。