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Rethink Creative Contest 2024 受賞者コメント・審査風景・審査員総評

2024.12.20

受賞者コメントを掲載

本日12月20日より、受賞作品ページに受賞者の皆さまのコメントを掲載いたしました!

地元に対する想いや作品の制作意図などをお話しいただいております。
受賞者の喜びの声を、作品と併せてぜひご覧くださいませ!

受賞作品と受賞者コメントはこちら

審査風景

今回のコンテストでは、一次審査と二次審査の2段階で審査を行ないました。

まず一次審査にて、Rethink Creator PROJECT運営事務局メンバーが審査。
約4時間かけて応募された920作品全てに目を通しました。

その中から選ばれた93作品で二次審査を実施。
審査員6名をお招きし、細部まで丹念に眺めながら採点形式で審査していただきました。

最後に審査員全員の得点を集計し、各賞の受賞作品が決定しました!

Rethink PROJECT賞(最優秀賞)決定の瞬間

審査員総評

特別審査員の4名に、今年の審査を振り返って、また今後に向けての総評をいただきました!

筒井美希さん

地域の魅力を伝えようとするとき、「日本で1番〇〇」といった客観的なデータで表現することが多いですが、それに「地域に住んでいるからこそのリアリティ」がかけ合わさっている作品はより魅力的に感じました。
作り手の中にある試行錯誤や何かしらの実体験が反映されていると、表現の上手い下手とは別で心に残りやすい作品になるので大事にしてほしいです。
物差しとしてすごい情報を探すのではなく、その人なりのものの見方や面白さが表れた作品が作られていくと、各地域にとっても刺激になるのではないかと思います。

今城 敬之さん

それぞれの地域の大きなことから小さなことまで、いろいろなことをいろいろな表現でポスターにされていて、優劣をつけるための基準に悩みました。自分なりに比較したり表現が理解できるかを見させていただきました。
驚いたのはポスターデザインとしての完成度が高いものが多かったことです。
どの作品もパッと見た時のインパクトがあり、見ていて非常に楽しい審査でした。

カイシトモヤさん

ポスターデザインというのは、地域というたくさんの魅力から一つの形として抽象化する作業だと思います。
抽象というのは、象(=本質や大事な部分、共通項)を抽する(=抽出する)こと。
商業デザイナーが大きなマーケットを相手にするときの象は最大公約数を取る必要がありますが、今回のコンテストでは作者にとっての象で良く、大きなマーケットをとっていく仕事よりも魅力的に感じました。
地域の注目したいところや好きなところを選択して、残りは思い切って捨てて、大事な部分を広げていく過程が見えるのが面白かったです。その人の視点を見ることができ、ポスターを通じて作者の自画像を見ているように思えて愛おしくなりました。

田原洋樹さん

地域活性化の視点で作品を見させていただきましたが、自治体に持ち込めばすぐにPRポスターに使用してもらえそうな作品が揃っていると感じました。
選ばれた作品は地域のマイナスな部分をプラスにしようとするユニークな視点をもって表現しており、こういった視点は地域が求めている「クリエイティブな発想」だと思います。
今後は、自治体の方にも列席いただいてPRポスターのドラフト会議のような形に発展していくと、このコンテストに社会的な意義が出てくるのではないかと感じました。

作品を応募してくださった皆様、審査員の皆様、ありがとうございました!

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