REPORT
レポート
Rethink講座&ワークショップレポート 奈良編 ~お題は、令和のインスタ映えスイーツ?~
「奈良はインスタ映えを狙っている?」
2021年9月に行われた奈良県のRethinkセミナー。
奈良といえば歴史的な建造物に囲まれた古都として有名ですが、今回のワークショップでは、令和のインスタグラム映えの象徴、メルヘンカラーなスイーツかき氷が登場。
はたして、参加者はこの「インスタ映えなかき氷」から、一体どんな「地元の魅力」を再発見することができるのでしょうか…?
2021 Rethink Creator PROJECT 第15回 奈良セミナー
【日時】 9/16(木)18:30~21:00
【会場】 奈良県コンベンションセンター(会議室206)
【住所】 〒630-8013 奈良県奈良市三条大路一丁目691-1
奈良セミナーの会場&参加者は?
奈良セミナーが行われたのは、奈良県コンベンションセンター。奈良県で採れる国産材ブランドの吉野杉がふんだんに使われており、新しくも趣深い、落ち着いた空間が特徴の施設です。
今回のセミナーの参加者は、男女比3:1。年代は20~60代まで幅広く、イベントを知った経緯もSNS広告や知人の口コミなど多岐にわたっていました。
属性としては、会社員・公務員が5割、自営業・フリーランスの方が2割、学生が2割といった割合。クリエイティブなお仕事未経験者が半数と、「初めてだけどクリエイティブに興味がある!」といった方も参加していたようです。
ちなみに、昨今のコロナ状勢を鑑みて、リアル・オンライン双方で参加を募り、会場が密にならないようリアル参加の人数は限定。入室前の検温や消毒の徹底など、万全の感染対策を尽くして開催されました。
Rethink Creator PROJECT 奈良セミナー、いざスタート!
まずは、Rethink Creator PROJECTを企画・運営している「株式会社クリエイターズマッチ」代表・呉(ご)がご挨拶。
クリエイターズマッチは、教育・制作・開発の3つの事業を通して「クリエイターが働きやすい世界を創造する」ことを目的とした会社。日本全国にいるクリエイター志望者へ学びの機会を、パートナークリエイターにはキャリアを広げるためのお仕事・作業効率を上げるためのツールなどを提供し、資生堂やアディダス、バンダイなど、数多くの大手企業との取引実績もある企業です。
Rethink Creator Seminarは、その「教育」のひとつで、Rethink PROJECTの一環としてクリエイターズマッチが運営しているセミナー。
「地元を誰かにまかせない。」というキャッチコピーのとおり、クリエイターの地産地消を目指して、地元の人しか知らないその土地の魅力を再発見して発信する方法を知ることができる、デザイン未経験者でも受講可能なクリエイティブセミナーなのです。
続いて、奈良市総合政策部秘書広報課シティプロモーション係の高松氏からのご挨拶。奈良市の魅力を伝えるため、移住相談にも応えている高松氏。オンラインでの移住相談は、コロナ前と比べて3倍にもなったそうです。
将来的にはリニアモーターカーの新駅が奈良駅近くに開設される予定があり、落ち着いた雰囲気がありながら、新しいものがダイナミックに生み出される街としての魅力を持つ奈良。「奈良の魅力を一緒に作っていきたい」と奈良への熱い思いを語っていただきました。
セミナーでは、オンライン参加者とのコミュニケーションはチャット機能を通して行います。
チャットのテストとして拍手の練習をしたところ、「8888」というコメントが多数送られ、会場はあたたかな空気に。オンライン参加で離れた場所にいても、心の距離感は近くなった様子です。
続いて、今回の講師を務めるお二方の自己紹介。デザイナーとして活躍されているお2人は、クリエイティブを通じて地域を元気にする活動主旨に賛同し、講師として参加者と一緒に奈良市の魅力をRethinkすることにワクワクしているご様子です。
さあ、デザインのプロフェッショナルたちによる、奈良市のクリエイティブセミナーの幕が上がります。
奈良セミナーレポート其の壱 Rethink講座 IN 奈良編
Rethink講座は、講師の中川さんと月見さんの軽妙な掛け合いで進んでいきます。
Rethinkとは、「視点を変えて考える」という意味。
具体的にどのように視点を変えるか、というと…
1.FILTER 2.INSIGHT 3.CAPTAという3つの見方で「視点」を変えてみることで、地元の魅力を新しいカタチで伝えよう、という試みなんです。
さっそく、Rethinkで奈良の魅力を見つけてみよう!ということで、中川さんが奈良県在住の月見さんに「奈良の魅力は何ですか?」と質問しました。月見さんの回答は「興福寺・鹿・大仏」という誰もが知る奈良の有名スポット。
それらも確かに奈良の魅力ですが、不特定多数に奈良の有名なモノを紹介する、という状態で出てきた一般的な回答です。そこで「特定の誰か」をイメージしてみると、ちょっと違った切り口が生まれてくるのではないでしょうか?
そこで月見さんが例として挙げたのは「東京でバリバリ働くキャリア女性の友人」。その友人に奈良を紹介するなら…?
月見さん曰く「癒されてほしいので、桜の絶景で心地よいお湯も楽しめる“吉野山の花見露天風呂”を勧めたいです」。
「吉野山の桜は恐ろしいほど美しい」と語る月見さん。花見露天風呂の写真を見た中川さんからは「ぜひ行ってみたい!」と羨望の声が上がるほど、魅力的な風景です。東京のバリキャリ女性なら、癒されること間違いなしでしょう。
このように、同じ「奈良って最高だよ!」というメッセージだとしても、特定の「誰か」をイメージすることで、「何を」魅せるかは大きく変わってきます。これが、FILTER。
お次は、INSIGHT。
月見さんからは、先ほど例に挙げたバリキャリ女性の友人と吉野山の花見露天風呂を組み合わせたのはなぜか?という理由として、
「大企業の管理職と子育てで忙しい日々を送る彼女に、素晴らしい景色と心地よいお湯で日常を忘れて癒されてほしい」という想いが明かされました。
単純に紹介したいモノの外側を表すのではなく、伝えたい相手を思い浮かべて、相手に寄り添ったモノの内側を伝えると、コミュニケーションの方向性が変わります。
キャッチコピーを例にすると、不特定多数に向けた「奈良最高!」より、伝えたい相手に寄り添った「忙しさから解放されて極上のリラックスを」の言葉のほうが、効果的に地域の魅力が伝わります。
最後は、CAPTA。これは、対になるモノとしてDATAと比較すると分かりやすいかも。
・データ:性格で堅い情報(数値や属性、位置や時間などの定量的な情報)
・カプタ:自由でやわらかい情報(現象や心理、物語などの解釈が色々ある情報)
ここで再び登場したのが、吉野山の花見露天風呂。
データとカプタに分けてみましょう。
花見露天風呂をデータで伝えると「約300年前からの名所 吉野山花見露天風呂」という感じ。
カプタで伝えると「きっと一生忘れられない うっとり夢心地の湯」という感じになりました。
うんうん、カプタの表現だと、温泉に入ってうっとりしている自分がリアルに想像できるので「行ってみたい!」と強く興味を惹かれますよね。
FILTER・INSIGHT・CAPTA、3つの手法でRethinkしてみると、身近な魅力が沢山見つかる。同じモノでもさまざまな表現ができる。それが実感できた講座でした!
ここでは講座の一部をご紹介しましたが、実際にはほかにも地元のスポットやグルメがたくさん紹介され、講師がRethinkして新たな魅力を発見してくれました。
地元の人も知らない名所や名物が次々と出てくるのを見ているだけでも楽しいのに、そこにRethinkでより魅力的なメッセージが添えられると、「行ってみたい!」「食べてみたい!」という気持ちが高まります。
「セミナー後、街を歩くと発見だらけ!」
「クリエイティブって難しそうって思ってたけど、視点を変えるだけで色んなアイデアが湧いてくるんですね」
と、参加者からも大好評。このセミナーに参加したことがきっかけで、今はデザイナーとして活躍する先輩もいるんですよ。
こんなに充実した講座&ワークショップなのに、未経験大歓迎、参加費は無料
興味が湧いた方は、今後のセミナー開催予定をチェックしてみて下さい!
Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>
奈良セミナーレポート其の弐 Rethinkワークショップ IN 奈良編
RethinkワークショップIN奈良のお題1 冬に燃ゆる古都。
休憩時間を挟んだ後は、学んだことを即実践、ということで、Rethinkを使ったワークショップの始まりです。
地元の写真のコピーを考えて、地元の魅力を伝えるポスターにしてみよう!ということで、最初のお題はというと…。
奈良の冬の風物詩・若草山焼き!マグマのように山が燃え盛る様子は圧巻です。
月見さん「焼き方が毎年違うんですよ。花火もあがります」とのことで、奈良県民にはお馴染みの伝統行事です。
「伝統的な古都奈良」を象徴するようなこの画像が、どんなメッセージを持ったポスターになるのでしょうか?
ターゲットを決めよう1 ~さあ、誰に届ける?
オンライン
- いつも一生懸命頑張っている後輩
- 全国各地の観光地やお祭りを見て回るのが趣味の祖母
- 修学旅行で奈良に行くはずだった学生さん
- コロナ自粛で疲れている友人
リアル
- 北海道で雪かきにおわれて手がかじかみ、しもやけに悩まされる20代の女性
- 地元の和歌山で退職し、暇を持て余している70歳の両親
- 神社仏閣巡りが好きな中高年男性
まずは、この若草山焼きの画像を「誰に届けるか?」を決めるためのアイデア出し。
撮影者の気持ちになって、伝えたい相手を想像してみよう!とのことで、参加者は2分でギュギュ!と考えて用紙に記入(オンライン参加者はチャット投稿)していきます。
中川さん「スマホ依存の子供って多いですよね。昨年の夏、息子がデジタルデトックスだと言って、携帯を持たずに友達と長野県に行っていました」
月見さん「そういう子にこそ、壮観な景色が見られるイベントに行ってほしいですね」
続々と挙がってきた案から奈良出身の月見さんが選んだのは、地元民としての想いがこもったコレ!
スマホ依存症気味の息子 中学校1年生
観光するくらいなら家でスマホをいじっていたい
コピーを考えよう1 ~さて、どのように伝える?
オンライン
- これが日本のリアルゲー
- ゲームの炎に感動したことがあるか?
- 体験しよう、目の前のリアル!!
- 異世界転生しなくてもリアルにチート級の迫力シーン目撃
リアル
- 山と一緒に生まれ変われ!Reゼロから始めるリアル生活
- 見上げるとズキューン!
- スマホでは味わえない感動を手に入れろ!
これ消えないかも
ターゲットが決まったところで、続いては「相手に対するメッセージや印象的なワード(カプタ)を見つけよう」!
インスタのハッシュタグを付けるノリで、どんどんアイデアを挙げていってもらいます。
中川さん「ターゲットが中学1年生なので、その年代の子が使いそうな言葉がでてきますね」
月見さん「スゲー!というのがインパクトありますね」
参加者から続々とあがるアイディアに盛り上がる講師2人。
次に、沢山挙がったカプタを組み合わせてコピーを創り、挙げていきます。
中川さん「チートってなんですか?」
月見さん「いきなりレベル99になったりすることですね」
中川さん「なるほど、そういうことか!」
中川さん「月見さんの5歳の息子さんが中学1年生になったと仮定して、その時にこのコピー刺さるんじゃないかなって思うのどれですか?」
月見さん「どれも良くて迷っちゃいます。やっぱり最初にインパクトが大きかったコレですかね」
講師2人は、どのコピーもターゲットの心を掴みそうで悩みます。
そして…選ばれたのは、中1男子の等身大の言葉で創られたこのコピー!
マジでヤベー!!待ち受けにするしかないやん!
レイアウトを決めよう 1~プロの技、拝見!
コピーが決まったところで、参加者の多数決で「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めます。
選ばれたのは、「ゴシック体&縦書き」。
決まったフォントを決まったレイアウトで、微調整を加えながら、リアルタイムでポスターが出来上がっていきます。文字の大きさや記号をひと工夫するなど、プロの技に感心。
サクサクっとレイアウトが決まっていき…さあ、仕上がりはどうなったでしょう?
完成!これが、1つ目のRethink。
参加者みんなで創った、1つ目のRethinkが完成しました!
美しい若草山焼きの夜景写真に、インパクト大な「まじでヤベー!!」のコピーが目をひきます。「待ち受けにするしかないやん!」の語尾を「!」から「?」に変えたことにより、誰かに問いかけている心情がリアルに想像できますね。
中川さん&月見さん「文字の大きさで叫んでいる様子や勢いを表すことができましたね。レイアウトも工夫することによって、花火もきれいに映りました。語尾を変えて改行することで、自分だけの感想ではなく、友人にメッセージを送っているような印象に。中学生に山焼きを伝えるポスターとしては、最高ですよね。」
若草山焼きという伝統ある行事が、Rethinkしてみることで新たな魅力を持ち、若い世代も興味を持つユニークなポスターに。
学んで即実践できるお陰で、Rethinkの醍醐味をしっかりと味わえるセミナーになっていますね。
「自分にもできちゃうかも?」もちろん、できます!
クリエイター未経験者もデザイン未経験者も気軽に参加できて、しかも無料!のRethink Creator Seminar、あなたもぜひ参加してみて下さい。
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RethinkワークショップIN奈良のお題2 甘くて冷たい、ツンデレな奈良。
2つ目のお題は…え?これは奈良に関係があるのでしょうか?
このページ冒頭にも出てきましたが、意外なことにかき氷は、奈良を代表するスイーツなのだとか。奈良には1300年前に氷の神様をお祀りしたことが始まりの「氷室神社」があり、氷の聖地と呼ばれているそう。7年前からはかき氷のお祭り「ひむろしらゆき祭」も開催されているほどの盛り上がりなんですって。
中川さん「僕全然知らなかったんですが、今日商店街を歩いていたらどこのお店もかき氷を出していて驚きました。」
月見さん「ここ10年くらいですごく浸透しているイメージがあります。」
中川さん「ネットで調べたら、なんていうかこう…映えるかき氷が多いですよね。」
月見さん「そうなんですよ。このお題になっているかき氷は、リトマス試験紙氷というレモンをかけたら色が変わるかき氷なんです。」
予約必須の店もあるほど、奈良で人気のかき氷。その魅力を伝えるターゲットを考えていきましょう!
ターゲットを決めよう2 ~さあ、誰に届ける?
オンライン
- 50代くらいの裕福で優雅な奥様
- 三度の飯よりスイーツが好きな大阪在住の27歳
- 昔のジャリジャリかき氷しか知らない50代母
- 気になる女の子を誘いたい16歳高校1年生
リアル
- トレンドに敏感なインスタグラマー
- 可愛いお店が苦手な伝統好きの男性
- 甘いものが苦手な年下彼氏
リアル、オンランともに、参加者からのアイデアが挙がってきました。
中川さん「甘いものが苦手な男子…いいですねえ。」
月見さん「好きそうな人よりも、苦手そうな人をターゲットにするのも良いですね。」
リアルなシチュエーションを考えて盛り上げる講師の2人。
中川さん「商店街を歩いていてスイーツが目に入ると、女房に食べさせたいなって思いました。」
月見さん「それいいですね。年下彼氏良いし、迷うなぁ~」
さあ、こちらも地元講師の月見さんが最終セレクト。選ばれたのは…?
仕事 家事 育児で365日休みのない女房(30代~40代)
コピーを考えよう 2~さて、どのように伝える?
オンライン
- ふわふわの氷の上でのんびりしてみない?
- お嬢さま。夏休みのご用意ができました。
- とっておきの宝石をあなたへ。
- 最近、女房が冷たい
リアル
- ふわふわな愛に埋もれてみなよ
- 私ってシンデレラ!?あまーい氷にデレッデレ!!
- 10年目ありがとう いつまでも甘く綺麗に
- 氷の宝石なんだって プレゼントするよ
カプタ投票で挙がったユニークな言葉たちを組み合わせて出来てきたのが、上記のようなコピーたち。
中川さん「最近女房が冷たいっていうのは、奈良のかき氷がおいしいから食べ過ぎちゃって冷たいってこと?」
月見さん「なるほど!面白いですねぇ」
奥さんに対する旦那さん目線のキャッチコピーが多く寄せられ、セリフ風に読み上げて盛り上がる講師2人。氷と夫婦関係を例えたうまいキャッチコピーに感嘆の声が上がります。
中川さん「どれも素敵なコピーですね。月見さん、どうでしょう?」
月見さん「全部いいと思うんですけど、旦那さんがかっこつけて言っている風のコレにします」
面白いコピー揃いで、とっても悩んだ末に月見さんが選んだのは、こちら!
ふわふわな愛に埋もれてみなよ
レイアウトを決めよう2 ~プロの技、拝見!
1つ目と同じく参加者の多数決で「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めていきます。
中川さん「氷のイメージだとゴシック体っぽいですが、文章を見ると明朝体って感じですね」
月見さん「レイアウトは…横書きですね。横書きの明朝ですか」
可愛いらしいかき氷とは裏腹に、明朝体を選択。明朝体と言えば縦書きのイメージもありますが、今回選ばれたのは横書きのレイアウトでした。
ということで、「明朝体&横書き」と、ひとつめのお題の時とは真逆のフォント&レイアウトに決定!
さっそくライブデザインで配置を決めていきます。かき氷の上のクリームと背景の壁が白なので、白文字が違和感なく馴染みます。
「ふわふわ」の文字でかき氷のふわふわ感を出すために、文字の大きさや配置を調整。「ふわふわ」なのか「ふわっふわ」なのか…細かなイメージを話しながら、文章の優しさを表すようなデザインに仕上げていきます。
ターゲットである奥さんに向けて、旦那さんの愛情が伝わるイメージで作り上げたポスターは、こんな感じに!
完成!これが、2つ目のRethink。
2つ目のRethinkも完成!
かき氷画像&「ふわふわな愛に埋もれてみなよ」は、文字の配置と改行のレイアウトによって、さりげない優しさを印象づけるポスターとなりました。旦那さんが奥さんをいたわりながら声をかける様子が想像できますね。
月見さん「あえてかき氷の中に文字を収めることによって、文字に目がいくように狙いました。」
中川さん「文字が微妙にずれていることによって、ストレートな言い方ではなく、ちょっと柔らかい感じになりましたね。写真と文字を入れただけで、明日から近鉄の駅に貼っていてもおかしくないくらいのクオリティーになったと思います。」
奈良セミナー、終了! ~参加者の感想は?
最後に、講師のお2人から。
月見さん「今日はみなさんから素晴らしいアイディアを出していただいて、刺激になりましたし楽しかったです。今回は地元の魅力をRethinkということでしたが、奈良には本当に宝物のような魅力がたくさんあります。ぜひこの学びを発信までつなげて、この後コンテストも設けられていますので、私たちの奈良の魅力をどんどん発信して頂けば嬉しいです。」
中川さん「僕の言いたいことは本当に1つだけで、明日帰る前に絶対かき氷食べて帰ろうと思います(笑)。みなさん、今日は本当にありがとうございました。」
締めには、Rethink Creative Contestという、地元の魅力を地元のクリエイターが表現して競うコンテストの紹介が。
2021年のテーマは、「地元のアフターコロナをRethink!」。
これから必ずやってくるアフターコロナに向けて、あなたの地元の「当たり前だと思っていたこと」「意外と知られていないこと」「ちょっと残念なこと」を魅力的に伝えて下さい、ということで、A4タテサイズのポスターを創るというのが課題です。IllustratorやPhotoshopといった専用ソフトを使わずとも、Wordなんかで作成してもOKなんですって。
最優秀賞となるRethink PROJECT賞には、賞金50万円が贈呈される!ということで、デザインやクリエイティブのコンテストとしてはかなり大盤振る舞いなんです。
2020年のRethink PROJECT賞は、沖縄の意外な風習を紹介したユニークな作品。受賞作を見てみたい方は、2020コンテストの審査結果ページをチェックしてみてくださいね!
Rethink奈良セミナー、これにて終了!
実際に参加くださった皆さんのアンケートからは、以下のような感想が寄せられました。
・未経験ですがデザインに興味があって参加しました。実際にデザインソフトを使った作業風景が見られ、ポスターが出来上がる過程を知れたのが面白かったです。参加者のアイデアを出すスピードにも驚きました!
・参加前は漠然としたイメージでしたが、「視点を変える」だけでこんなに面白いアイデアがあふれ出すとは!大変勉強になりました。
他の参加者の皆さんのアイデアも、自分では思いつかないものばかりで刺激を受けました。
・オンライン参加なので、会場の方と比べて温度感に差が出るのではないか心配でしたが、同じように取り組むことができたので勇気出して参加してみてよかったです。ほかの方の意見もリアルタイムで見ることができて面白かったです。
・具体的にターゲットを想像するだけで、アイデアの幅が広がるなと思いました。文字の魅せ方も勉強になります。ありがとうございました。
・後半のワークショップが特に楽しかったです。スライドめっちゃきれいでした!!
ちなみに、参加者の満足度は80%以上!※
多くの方がクリエイティブに触れ・学び・実践し、刺激や楽しさを感じてくださったようです。
今回のお題となった「かき氷」のように、じわじわと浸透している奈良県民の密かな<推し>。
参加者の方が明日からさまざまな<レア推し>を発見・発信し、奈良が小さな推しでいっぱいになるのが楽しみです!
※参加者アンケートで「とても満足できた」「満足できた」と回答された割合
Rethink Creator Seminar、あなたもチャレンジしてみませんか?
Rethink Creator PROJECT奈良セミナー、いかがでしたか?
「面白そう」「自分も参加してみたいな」と思った方は、以下のページから今後のセミナー開催予定をチェックしてみてください。
ご自身の地元にも、Rethink Creator Seminarがやって来るかも?
リアル&オンラインのハイブリッド開催だから、開催地外からのオンライン参戦もOK!
デザイン・クリエイティブ経験の有無は問いません。未経験者も初心者も大歓迎。
エリア毎に例題やワークショップのお題は毎回変わるから、このレポートを読んでくださった方も新鮮な気持ちで受講できるはずですよ。
約2時間半のクリエイティブ体験で、地元を視る目がガラリと変わり、創造の芽がぴょこんと顔を出す。
Rethink Creator Seminarで「地元を誰かにまかせない」あなたに、出会ってみてください。
奈良セミナーの講師はこんな人!
中川 直樹
アンティー・グループ代表ファクトリー 代表取締役。静岡県浜松市出身。ニューヨーク州立大学を卒業した後、現地でWeb、グラフィックデザインに従事したのち、1996年に帰国。翌年に有限会社アンティー・デザイン、2001年に株式会社アンティー・ファクトリー、2004年に株式会社アンティー・システムと3つの会社を設立。東京を中心に名古屋、大阪、宮崎、盛岡を拠点として、企業向けにWeb、アプリ、システムの制作を提供している。月刊Web Designing連載執筆、デザイン経営ビジネススクールSTRAMD WEB社会論講師など幅広く活動中。本セミナーの全体の進行を担当する。