REPORT

レポート

Rethink講座&ワークショップレポート 佐賀編 ~お題は、朝市のメリーゴーランド?~

「この画像で佐賀の魅力発信!どうイカす?」

2021年最後のRethinkセミナーは、九州・佐賀。
佐賀といえば南北を海に挟まれた、自然の恵み豊かな土地。今回のワークショップでは、南の有明海と北の玄界灘からそれぞれ用意した、とっておきの画像をお題に佐賀の魅力を掘り起こしていきます。
はたして、どんな魅力的なポスターができあがるのでしょうか?

2021 Rethink Creator PROJECT 第18回 佐賀セミナー

【日時】 10/10(日)13:30~16:00
【会場】 サンシティ レンタル会議室 (5F Aホール)
【住所】 〒840-0804 佐賀県佐賀市神野東2丁目1-3

佐賀セミナーの会場&参加者は?

佐賀セミナーは、佐賀県内でビジネスホテルを運営するサンシティホテルグループ様が運営するレンタルスペース・サンシティ レンタル会議室にて行われました。10人用の小会議室から最大収容人数150人の大会議室までが用意されており、会議やセミナー、カルチャー教室、展示会、催事販売など、さまざまな用途に利用できます。
今回のセミナーの参加者は、リアル・オンライン合わせて25名。年齢層は10代~50代まで幅広く、男女別では過半数が女性だったのが特徴的です。参加者の職業は会社員が約半数、次いで自営業・フリーランス、学生と続き、ほかにも経営者や公務員、専業主婦など多彩な顔触れ。クリエイティブなお仕事の経験の有無は、3:2で有が多数派だったようです。ちなみに、昨今のコロナ状勢を鑑みて、リアル・オンライン双方で参加を募り、会場が密にならないようリアル参加の人数は限定。入室前の検温や消毒の徹底など、万全の感染対策を尽くして開催されました。

佐賀セミナーの講師はこんな人!

中川 直樹(Nakagawa Naoki)

職業:アートディレクター
在住地:東京都
アンティー・グループ代表ファクトリー 代表取締役。静岡県浜松市出身。ニューヨーク州立大学を卒業した後、現地でWeb、グラフィックデザインに従事したのち、1996年に帰国。翌年に有限会社アンティー・デザイン、2001年に株式会社アンティー・ファクトリー、2004年に株式会社アンティー・システムと3つの会社を設立。東京を中心に名古屋、大阪、宮崎、盛岡を拠点として、企業向けにWeb、アプリ、システムの制作を提供している。月刊Web Designing連載執筆、デザイン経営ビジネススクールSTRAMD WEB社会論講師など幅広く活動中。本セミナーの全体の進行を担当する。

シオタ アヤカ(Shiota Ayaka)

職業:グラフィックデザイナー
在住地:佐賀県
学生時代からデザインの仕事に携わり、広告代理店で社内デザイナー、アートディレクター、イベントスタッフとして活躍した豊富な経験の持ち主。現在はデザイン事務所でチラシやロゴのデザインを担当するほか、個人でもグラフィックデザイナー、イラストレーターとして活動している。本セミナーでは、地元を熟知する立場で、受講者に寄り添った視点で講座を進めながら、プロのデザイン技術を披露してくれる。

Rethink Creator PROJECT 佐賀セミナー、いざスタート!

最初に、本セミナーを後援する佐賀県の職員で、佐賀県政策部さがデザイン担当の森岡貴之氏からご挨拶。森岡氏の所属する部署は、外部の専門家と協力してクリエイティブな視点を入れながら県の事業を磨いて発信していくのがお仕事です。「今回のテーマであるRethink、視点を変えて考える、クリエイティブをもちいて発信していくということを、主催者の方々はどんどん進んでやられていますので、我々も非常に勉強になるな、参考にさせてもらいたいなと思って、今回のセミナーを大変楽しみにしております。しっかり新たな学びを得て、すばらしいセミナーになることを期待しまして、私の挨拶とさせていただきます。」とエールをいただきました。

まずは、Rethink Creator PROJECTを企画・運営している「株式会社クリエイターズマッチ」代表・呉(ご)がご挨拶。クリエイターズマッチは、教育・制作・開発の3つの事業を通して「クリエイターが働きやすい世界を創造する」ことを目的とした会社。日本全国にいるクリエイター志望者へ学びの機会を、パートナークリエイターにはキャリアを広げるためのお仕事・作業効率を上げるためのツールなどを提供し、資生堂やアディダス、バンダイなど、数多くの大手企業との取引実績もある企業です。Rethink Creator Seminarは、その「教育」のひとつで、Rethink PROJECTの一環としてクリエイターズマッチが運営しているセミナー。「地元を誰かにまかせない。」というキャッチコピーのとおり、クリエイターの地産地消を目指して、地元の人しか知らないその土地の魅力を再発見して発信する方法を知ることができる、デザイン未経験者でも受講可能なクリエイティブセミナーなのです。セミナーでは、オンライン参加者とのコミュニケーションはチャット機能を通して行います。チャットのテストとして「何でも構いませんので送信してください」とお願いしてみたところ、「8888」「こんにちは」「今日はよろしくお願いします」など積極的にメッセージを送信いただきました。みなさん、やる気十分でセミナーに臨まれていたようです。

続いて、今回の講師を務めるお二方の自己紹介。東京を中心に活動する中川さんと佐賀県で活動するシオタさん。2つの異なる視点から佐賀を盛り上げるノウハウとアイデアを授けていただけそうです。

それでは、お二人の強力なタッグによるクリエイティブセミナーのはじまりです!

佐賀セミナーレポート其の壱 Rethink講座 IN 佐賀編

Rethink講座は、講師の中川さんとシオタさんのわかりやすい解説と軽快な掛け合いで進んでいきます。

Rethinkとは、「視点を変えて考える」という意味。
具体的にどのように視点を変えるか、というと…
1.FILTER  2.INSIGHT 3.CAPTAという3つの見方で「視点」を変えてみることで、地元の魅力を新しいカタチで伝えよう、という試みなんです。Rethinkを理解するために、具体例を挙げて見ていこうということで、まずはシオタさんに佐賀の魅力的なものをピックアップしてもらいました。出てきたのは世界的にも有名な「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」「有田焼・伊万里焼」「佐賀牛」の3つ。確かに、どれも魅力的で佐賀を象徴するものです。でも、これは不特定多数の人にアピールする佐賀のイメージ。伝える相手に、強烈な印象を与えるにはいたりません。「特定の誰か」をイメージしてみると、違ったものが見えてくるはず。そこでシオタさんがイメージしたのは「自然や巨木が好きな関東在住、40代の知人の女性」。その方に佐賀の魅力を伝えるなら…?出てきたのは「川古(かわご)の大楠」。川古の大楠は、佐賀県武雄市にある弥生時代から生き続ける巨大樹で、地元の人には有名なパワースポットです。巨木が好きな女性ならきっと「行って触ってみたい!」と思うことでしょう。同じ「佐賀最高!」というメッセージを送るにしても、不特定多数に送るのと特定の「誰か」をイメージして送るのとでは大きく変わるのです。このように「誰に」と「何を」を絞り込むことで地域の魅力がはっきりとみえてきます。これがFILTERのポイントです。

続いて、INSIGHT。
シオタさんは、自然好きの女性に川古の大楠を伝えたいと思った理由として「全国最大級の巨木を見て感動して欲しいから」と述べました。これが、内側を見るということ。誰かになんとなく伝えるのではなく、相手に寄り添って内側から伝えることでコミュニケーションの方向性が見えてきます。

最後は、CAPTA。これは、対になるモノとしてDATAと比較すると分かりやすいかも。

・データ:性格で堅い情報(数値や属性、位置や時間などの定量的な情報)
・カプタ:自由でやわらかい情報(現象や心理、物語などの解釈が色々ある情報)

川古の大楠をデータで表現すると「樹齢3000年以上 川古の大楠」という感じになります。なんとなくスゴそうではあるのですが、イマイチピンときませんよね。カプタで表現すると「弥生時代から生きる巨大樹 一度は会いたい巨人」という感じに。「弥生時代」とすることで時代のイメージができますし、木を「巨人」と擬人化することで「会いに行きたい!」という気持ちがかき立てられますね。

FILTER・INSIGHT・CAPTA、3つの手法でRethinkしてみると、身近な魅力が沢山見つかる。同じモノでもさまざまな表現ができる。それが実感できた講座でした!ここでは講座の一部をご紹介しましたが、実際にはほかにも地元のスポットやグルメがたくさん紹介され、講師がRethinkして新たな魅力を発見してくれました。地元の人も知らない名所や名物が次々と出てくるのを見ているだけでも楽しいのに、そこにRethinkでより魅力的なメッセージが添えられると、「行ってみたい!」「食べてみたい!」という気持ちが高まります。「セミナー後、街を歩くと発見だらけ!」「クリエイティブって難しそうって思ってたけど、視点を変えるだけで色んなアイデアが湧いてくるんですね」と、参加者からも大好評。このセミナーに参加したことがきっかけで、今はデザイナーとして活躍する先輩もいるんですよ。こんなに充実した講座&ワークショップなのに、未経験大歓迎、参加費は無料!興味が湧いた方は、今後のセミナー開催予定をチェックしてみて下さい!

佐賀セミナーレポート其の弐 Rethinkワークショップ IN 佐賀編

RethinkワークショップIN佐賀のお題1
佐賀で人気の映えスポット

講義の後は休憩時間を挟んで、理解を深めるために実践開始!ワークショップで実際にRethinkを使って地元の魅力を伝えるポスターを作ります。1つ目のお題は、大魚神社の海中鳥居。佐賀県太良町の海岸沿いに建つ300年の歴史を持つ由緒ある神社の鳥居ですが、最近は佐賀の映えスポットとしても人気。このあたりは干満の差が大きく、「月の引力が見える町」とも言われるほどです。満潮時には8割方が海に沈む鳥居ですが、干潮時にはその下を歩くことができるほどに潮が引くのが特徴的です。この神秘的な鳥居の写真が、どんなポスターに仕上がるのでしょうか?

ターゲットを決めよう1 ~さあ、誰に届ける?

まずは、参加者の皆さんにアイデアを出してもらう時間。海中鳥居の写真を使ったメッセージを誰に伝えたいのか、2分間と短いにもかかわらず、続々とアイデアが出てきました。

中川さん「シオタさんがこれを伝えたい相手としては、どんな人がいますか?」
シオタさん「関東に住んでいる、仕事が忙しくて遊びに行けない女の子をここに連れてきてリフレッシュさせてあげたいです。」

講師陣もターゲットのアイデアで盛り上がる中、アイデアが出そろった様子。
「みんなに伝えたいけど、特にこの人に伝えたい」と、シオタさんが選んでくれたのがこちら!

厄を落としたい人 最近ついてない友人 厄年40代

コピーを考えよう1 ~さて、どのように伝える?

伝えたい相手が決まったところで、次のステップは「写真から感じられるカプタを見つけよう」。
参加者の皆さんには、写真が撮影されたシーンを想像しながら、どんどんカプタを挙げていってもらいましょう。Thinkingタイム中に、シオタさんが大魚神社の伝説について語ってくれます。300年ほど前、住民たちが悪代官を懲らしめようと、満潮時には海に沈んでしまう沖ノ島に取り残しました。そこへ大魚が現れて悪代官を救出。それ以来、代官は心を入れ替えて、神社と鳥居を建てて大魚を祀ったのだそうですそんな話をしている間に、カプタのアイデアが続々と!沢山のカプタが挙がったところで、次のステップ「インサイトに寄り添って、キャッチコピーをつくろう」に進みます。

中川さん「夜も素敵そうな感じですよね。ライトアップされているわけじゃないですよね?」
シオタさん「ライトアップまではしてないかもですけど、星空もきれいなので」
中川さん「夜も行かれたことはあるんですか?」
シオタさん「夜はないんですよ。行ってみたいです。」

そんな会話がされている間にも、続々とコピーが挙がってきます。
どれも捨てがたい…という中から、シオタさんが悩ましいながらも選んだのがこちら!

レイアウトを決めよう1 ~プロの技、拝見!

コピーが決まったところで、参加者の多数決により「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」と「文字(フォント)の種類」を決めます。選ばれたのは、「縦書きの明朝体」。レイアウトとフォントも決まって、いよいよ仕上げ!
文字を配置する場所と文字の大きさで、同じ写真でも受ける印象は大きく変わってきます。
さまざまなパターンを試した結果、シオタさんが仕上げてくれた作品がこちら!
完成!これが、1つ目のRethink。

参加者みんなで創り上げた、初めてのRethinkの完成です!

鳥居の右側に「あなたの願い」、左側に「聞きますよ。」と、大きな文字で、あえて真ん中を開けて配置。一見、奇をてらったように思えるレイアウトには意味があります。大きな文字は、鳥居に負けない堂々として頼りがいのあるイメージに。鳥居の下は神様や参拝者を迎え入れるための通り道。そこを塞ぐわけにはいきません。

中川さん「とても素敵な、いいポスターになったと思います。このポスターが東京に貼ってあったら、佐賀に行こうと思えます!厄払いをしたいという人だけでなく、いろんな人たちが惹かれると思います。」

県外の人にはあまり知られていない大魚神社の海中鳥居が、Rethinkしてみることで多くの人を惹きつけそうな魅力的なポスターに仕上がりました。学んで即実践できるお陰で、Rethinkの醍醐味をしっかりと味わえるセミナーになっていますね。「自分にもできちゃうかも?」もちろん、できます!クリエイター未経験者もデザイン未経験者も気軽に参加できて、しかも無料!のRethink Creator Seminar、あなたもぜひ参加してみて下さい。

RethinkワークショップIN佐賀のお題2 
謎の回転物体!?呼子のイカぐるぐる

Rethinkがどんなものか分かってきたところで、2つ目のお題でさらに理解を深めます。次のお題は何でしょうか?回転する機械に、イカがたくさんぶら下がっている…そう、これが「呼子(よぶこ)のイカぐるぐる」!玄界灘に面する呼子は全国有数のイカの名産地。この機械は、漁港に上がったイカを一夜干しにするもので、イカを吊して高速回転させることにより短時間で一夜干しを作れるうえ、虫やカラスを寄せつけないというメリットも。この異彩を放つ物体が、呼子の朝市の名物にもなっているんですよ。さあ、参加者の皆さんは、この画像をどうイカすのでしょうか?

中川さん「僕も昨日、呼子に行ってきたんで、これを見ました!一夜干しも買いました。」
シオタさん「ああ、よかったです!」

というわけで、1回目と同じように「呼子のイカぐるぐるを伝えたい相手」を、参加者の皆さんに考てもらいましょう!

ターゲットを決めよう2 ~さあ、誰に届ける?

参加者の皆さんに考えてもらっている間に、中川さんからも伝えたい相手のアイデアが出てきました。

中川さん「僕個人はこのイカを誰に伝えたいかというと…僕自身、食べるのが好きなので、食べることが好きな人に伝えたいなあ。でも、その人たちはみんな知ってるから、誰に伝えたいかなあ…あっ!子どもたちに伝えたいなあ。このイカぐるぐるは見ても楽しいですし。」

その間にも、続々と個性的で具体的なアイデアが出てきます。たくさんの面白アイデアの中から、シオタさんが選んだのは…?

コピーを考えよう2 ~さて、どのように伝える?

写真から感じられるカプタ情報を参加者の皆さんに出してもらって、それを元に作り上げたコピー案が上記のもの。

シオタさんが選んだ最終候補は、オンラインから「ひらひら パタパタ とんでイカなーい」。
中川さん「あー、いいですね。これは子どもにも受けそうですよね。子どもがニッコリしますし、大人もニッコリしそうですよね。」

リアルからは、「一生けんめい回ったからおいしいよ。」。
中川さん「う~~ん、いいですね!これは、ほのぼのしますね。なんか優しさがにじみ出てますね。子どもに対しても伝わりますし、じゅうぶん大人にも素直に伝わってくる感じですね。良いと思います。」

そしていよいよ最終決定。この2つの中から、シオタさんが苦渋の決断で選んだのはこちら!

レイアウトを決めよう2 ~プロの技、拝見!

さあ、最後はポスターの仕上げ。1つ目と同じようにまずは「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めます。フォントの種類をリアルの参加者に挙手制で決めてもらうと、なんと全員一致でゴシック体に!レイアウトは、オンラインの参加者の投票により横書きに決定。というわけで、2つ目は「ゴシック体の横書き」になりました。さっそくシオタさんにデザインを仕上げていってもらいます。写真の上部にはイカぐるぐるが移っていて、下部には干物が写っているので、文字をどこに配置するのかが難しいところ。ターゲットは、まだ文字が読めるかどうかわからない3歳の子どもなので、どう伝えるかにも工夫が必要です。さまざまな案を試してみた結果、できあがった作品がこちら!完成!これが、2つ目のRethink。

2つ目のRethinkも完成!写真の右下に、白い文字で短く区切って配置する形となりました。

中川さん「おもしろいですね。いいですね!3歳の子どもっていうことを考えると言葉を短く句切るっていうのはね、子どもに対するコミュニケーションという思いが伝わってきますよね。イカのイメージにちなんだ白い文字っていうのもいいんじゃないかと思います。」

佐賀セミナー、終了! ~参加者の感想は?

最後に、講師のお2人から講評、感想をいただきます。

中川さん「今日皆さんに伝えたかったことというのは、本当にちょっとしたことなんですが…ターゲットというか、誰に伝えたいのかということをきちんと決めた上で、カプタ情報というものを想像してもらうことによって、誰もが面白いコピーを、魅力的なコピーを作り上げることができるってこと。それをポスターにするだけで充分、JRの『京都に行こう』のポスターを超える、地域の魅力を発信する力のあるポスターを作ることが可能だってことが、皆さんに分かっっていただけたんじゃないかと思うんですよね。とてもいいワークショップだったと思います!」

シオタさん「みなさんこの短時間の中で、すごく面白いコピーをたくさん挙げてもらえたので、選ぶのがとても大変だったし面白かったんですけど、デザインしててとても面白かったです。コピーって物事の本質を考えて作るものだと思うので、その物事の本質をとらえて深掘りすることって、結構みんなできるものだと思ってて、気軽にみなさんにチャレンジして欲しいなと思いました。」

締めには、Rethink Creative Contestという、デザイン経験がなくてもチャレンジできる“アイデア重視”のクリエイティブコンテストの紹介が。2021年のテーマは、「地元のアフターコロナをRethink!」。これから必ずやってくるアフターコロナに向けて、あなたの地元の「当たり前だと思っていたこと」「意外と知られていないこと」「ちょっと残念なこと」を魅力的に伝えて下さい、ということで、A4タテサイズのポスターを創るというのが課題です。IllustratorやPhotoshopといった専用ソフトを使わずとも、Wordなんかで作成してもOKなんですって。最優秀賞となるRethink PROJECT賞には、賞金50万円が贈呈される!ということで、デザインやクリエイティブのコンテストとしてはかなり大盤振る舞いなんです。2020年のRethink PROJECT賞は、沖縄の意外な風習を紹介したユニークな作品。受賞作を見てみたい方は、2020コンテストの審査結果ページ をチェックしてみてくださいね!

Rethink Creator PROJECT佐賀セミナー、これにて終了!
実際に参加くださった皆さんのアンケートからは、以下のような感想が寄せられました。

・デザインの経験はありませんが、地元の魅力を発信していきたいので参加しました。伝え方について、3つの視点をもつというRethinkの考え方がとても勉強になりました。これからデザインを勉強するにあたって役立てていきたいと思います。
・お題2つのライブデザインが完成していく過程がとても参考になりました。特定の誰かを想像することで魅力あるメッセージが生まれ、その人だけでなく多くの人が惹きつけられるのもデザインの力だと感じました。
・これまで、佐賀の魅力を発信する際、フィルターがかかっていない視点で、ぼんやりした状態であったことに、気付かされました。ワークショップで学んだ3つのステップを活かして、今後は素敵なコピーを作り、地域の魅力を発信していきたいと思います。
・ポスターを実際に作り上げる現場を体験でき、とても有意義でした。伝える相手を絞ることの重要性や文字の配列の柔軟性が自分の中にない発想だったので、とても新鮮でした。絵を描くことは苦手ですが、写真を撮ったり、デザインを考えたりすることは好きなので、ぜひ実践したいと思います。またこのような機会があったら参加したいです。

ちなみに、参加者の満足度は100%!※
参加者の多くにRethinkを理解し、その重要性と効果を感じていただけたようです。

講師の中川さんがおっしゃっていたように、有田焼や呼子のイカなどのように全国に知れ渡っているものも、それが佐賀のものであることは意外に知られていないこともあるようです。もちろんまだあまり知られていない佐賀の魅力的な場所もたくさんあります。

参加者のみなさんがRethinkを実践し、まだ知られていない佐賀の魅力をどんどん発信してくれるのが楽しみです!

※参加者アンケートで「とても満足できた」「満足できた」と回答された割合

Rethink Creator Seminar、あなたもチャレンジしてみませんか?

Rethink Creator PROJECT佐賀セミナー、いかがでしたか?
「面白そう」「自分も参加してみたいな」と思った方は、以下のページから今後のセミナー開催予定をチェックしてみてください。
ご自身の地元にも、Rethink Creator Seminarがやって来るかも?

リアル&オンラインのハイブリッド開催だから、開催地外からのオンライン参戦もOK!
デザイン・クリエイティブ経験の有無は問いません。未経験者も初心者も大歓迎。
エリア毎に例題やワークショップのお題は毎回変わるから、このレポートを読んでくださった方も新鮮な気持ちで受講できるはずですよ。

約2時間半のクリエイティブ体験で、地元を視る目がガラリと変わり、創造の芽がぴょこんと顔を出す。
Rethink Creator Seminarで「地元を誰かにまかせない」あなたに、出会ってみてください。