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PROJECT REPORT

Rethink講座&ワークショップレポート 堺編 ~古墳だけじゃない!堺。~

「感じて、堺のワビサビを。」

今回のRethinkセミナーの会場は、大阪府堺市。
堺と言えば、2019年にユネスコの世界遺産に認定された「百舌鳥・古市古墳群」有名。与謝野晶子の出身地でもありますね。…でも、それだけ?今回は、長い歴史に裏付けられた伝統が息づく街の、実はあたりまえじゃない「地元の魅力」を、視点を変えて再発見していきますよ。

2021 Rethink Creator PROJECT 第10回 堺セミナー

【日時】 7/29(木)18:00~20:30
【会場】 堺市産業振興センター(セミナー室4)
【住所】 〒591-8025 大阪府堺市北区長曽根町183-

 

堺セミナーの会場&参加者は?


堺セミナーが行われたのは、堺市産業振興センター。846席を有するイベントホールや大小会議室があり、年間を通し様々なセミナーが行われているほか、堺市の中小企業支援拠点としてビジネスサポートを行い、「元気な堺」を目指しています。今回のセミナーの参加者は、男女比1:2。年代は10~60代まで幅広く、学生や会社員、公務員やフリーランスの方まで、幅広い年齢・業種の方々にご参加いただきました。属性としては、会社員・公務員が5割、自営業・フリーランスの方が3割、学生が3割といった割合。クリエイティブなお仕事は未経験だという方が6割以上と、直接仕事には関係なくても「クリエイティブな思考や作業に興味がある!」といった方が多かったようです。ちなみに、昨今のコロナ状勢を鑑みて、リアル・オンライン双方で参加を募り、会場が密にならないようリアル参加の人数は限定。入室前の検温や消毒の徹底など、万全の感染対策を尽くして開催されました。

堺セミナーの講師はこんな人!

可児 淳子(Kani Junko)

職業:コミュニケーションプランナー
在住地:埼玉県
HP:http://junkokani.com/
大学在学中にアルバイトとして入ったデザイン事務所へ就職し、グラフィックの基礎を学んだ後、ファッション広告に携わりたいという思いから転職し、アパレルの世界へ。販促企画やプレス、と言った“コミュニケーション”の仕事をしてきた経験を活かし、現在はフリーの「コミュニケーションプランナー」として活躍中。カタログやプレスリリースの企画・進行管理など、人と人、企業とお客様を、コミュニケーションで結んでいる。2020年に地元である川越市にて開催されたセミナーをきっかけに、Rethink Creator PROJECTに参加。今回はメイン講師として進行を担当する。

宮内 めぐみ(Miyauchi Megumi)

職業:デザイナー・ライター
在住地:大阪府

デザイン、イラスト制作、ライティングを請け負う「そうそう!」代表。アパレルの販売を経験後、教育系企業にてデザイナー兼ディレクターを経験後、独立。デザインだけでなく取材やライティングもこなし、「描ける×書けるデザイナーとして楽しむ」をテーマに、また、「共感から、喜びや楽しい空気を創造したい!」を理念に活動している。

Rethink Creator PROJECT 堺セミナー、いざスタート!


まずは、Rethink Creator PROJECTを企画・運営している「株式会社クリエイターズマッチ」代表・呉(ご)がご挨拶。料理人→デザイナー→営業マネージャー→起業…と、一風変わった経歴の持ち主です。クリエイターズマッチは、制作・開発・教育の3つの事業を通して「クリエイターが働きやすい世界を創造する」ことを目的とした会社。日本全国にいるクリエイター志望者へ学びの機会を、パートナークリエイターにはキャリアを広げるためのお仕事・作業効率を上げるためのシステムなどを提供し、資生堂やアディダス、バンダイなど、数多くの大手企業との取引実績もある企業です。Rethink Creator Seminarは、その「教育」のひとつで、Rethink PROJECTの一環としてクリエイターズマッチが運営しているセミナー。「地元を誰かにまかせない。」というキャッチコピーのとおり、クリエイターの地産地消を目指して、地元の人しか知らないその土地の魅力を再発見して発信する方法を知ることができる、デザイン未経験者でも受講可能なクリエイティブセミナーなのです。

 

続いては、今回の講師を務めるお二方の自己紹介。可児さんは2度目の登場で進行役、宮内さんは地元クリエイターとして登場。2人ともちょっぴり緊張気味ですが、地元の魅力を改めて“視点を変えて”考えることで、楽しみながらクリエイティブに発信してほしい!とやる気満々です。さあ、堺に初めて訪れた可児さんと、地元大阪に住む宮内さんによる、クリエイティブセミナーのはじまりです。

堺セミナーレポート其の壱 Rethink講座 IN 堺編

Rethink講座は、スタートしてすぐに、可児さんが宮内さんを「うっちー」と呼ぶことに決定(なぜw)!堺ビギナーの講師2人、可児さんとうっちーの女子会のような楽しく柔らかいトークで進んでいきます。Rethinkとは、「視点を変えて考える」という意味。具体的にどのように視点を変えるか、というと…
1.FILTER  2.INSIGHT 3.CAPTAという3つの見方で「視点」を変えてみることで、地元の魅力を新しいカタチで伝えよう、という試みなんです。さっそく、Rethinkで堺の魅力を見つけてみよう!ということで、宮内さん改めうっちーが堺の魅力として挙げたのは、「古墳がある」「政令指定都市である」などざっくりしたイメージ。皆さんが教科書で一度は見たことのある百舌鳥古墳群、確かに有名ですが、画像そのままだと、「不特定多数の沢山の人になんとなく堺の有名なモノを紹介している」状態です。このままでは、ぼんやりしていて見る人に刺さりません。
ここで重要なのは「誰に」「何を」伝えたいのか。紹介したい「特定の誰か」をイメージしてみると、ちょっと違った切り口が生まれてくるのではないでしょうか?…ということで、うっちーが「特定の誰か」の例として挙げたのは「歴史とものづくりが好きな上司」。そんな上司に、堺の魅力を紹介するとしたら…?オススメしたいのは「刃物づくり」に決定!このように、同じように「堺最高!」と伝えたとしても、「誰に」 「何を」伝えるか絞り込むことで、地元の人しか知らない地域の魅力が明確に表れてきます。これが、FILTER。

 

次は、INSIGHT=「内側を見る」。
先ほど例にあがった「歴史とものづくりが好きな上司」に、刃物づくりをおすすめする理由を深堀りしていきます。古墳を作った時代からの長い歴史がある堺打刃物を、自分で作ることが出来ることで、「歴史が蓄積されたものづくり文化に浸って欲しい」という、うっちーの相手に寄り添った気持ちからの提案でした。ただ紹介したいものを表面的に説明するのではなく、伝えたい「誰か」に寄り添うことで、「どうやって」伝えるかという、コミュニケーションの方向性が見えてきます。内側を見ることで、紹介する内容や方法が変わってくるのです!

 

最後は、CAPTA。これは、対になるモノとしてDATAと比較すると分かりやすいかも。

・データ:性格で堅い情報(数値や属性、位置や時間などの定量的な情報)
・カプタ:自由でやわらかい情報(現象や心理、物語などの解釈が色々ある情報)

「歴史とものづくりが好きな上司」が再び登場。
お二人は「この上司さんを見過ぎて、夢に出てきそう!」と笑い合います。

刃物づくりをデータで伝えると「堺打刃物、刃物づくり体験」。
カプタで伝えると「刃物と語らう静寂の時間-平安の歴史をその身で感じよ-」となりました。
古墳を作るための鍬(くわ)を作ったことから、職人たちの集落ができた堺600年の歴史!って感じが出てきましたね。
歴史とものづくりが好きな上司、予約に走ってくれそう…!

視点を変えることで、「ウチの地元なんにもない」「山しかない」なんて言っていた人も、誰かに伝えたい魅力を再発見できる、というワケです。

 

FILTER・INSIGHT・CAPTA、3つの手法でRethinkしてみると、身近な魅力が沢山見つかる。同じモノでもさまざまな表現ができる。それが実感できた講座でした!ここでは講座の一部をご紹介しましたが、実際にはほかにも地元のスポットやグルメがたくさん紹介され、講師がRethinkして新たな魅力を発見してくれました。地元の人も知らない名所や名物が次々と出てくるのを見ているだけでも楽しいのに、そこにRethinkした魅力的なメッセージが添えられると、「行ってみたい!」「食べてみたい!」という気持ちが高まります。「セミナー後、街を歩くと発見だらけ!」「クリエイティブって難しそうって思ってたけど、視点を変えるだけで色んなアイデアが湧いてくるんですね」と、参加者からも大好評。このセミナーに参加したことがきっかけで、今はデザイナーとして活躍する先輩もいるんですよ。こんなに充実した講座&ワークショップなのに、未経験大歓迎、参加費は無料。興味が湧いた方は、今後のセミナー開催予定をチェックしてみて下さい!

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

堺セミナーレポート其の弐 Rethinkワークショップ IN 堺編

 

RethinkワークショップIN堺のお題1 親子の歴史は祭にあり!


休憩時間の後は、先ほど学んだ「FILTER」「INSIGHT」「CAPTA」を即実践!ということで、Rethinkを使って地元の魅力を伝えるポスター作りのワークショップが始まります。1つ目のお題は「開口神社(あぐちじんじゃ)の八朔祭」。奈良時代に建立された「開口神社」には、塩土老翁神(安産)・素盞嗚神(疫病除災)・生国魂神(国土発展)の神様が祭られており、古くから地元の方に親しまれています。毎年9月に行われる「八朔祭」は、600年以上前から行われていた記録のある、堺市有数の歴史ある祭礼なんです。そんな八朔祭の“ふとん太鼓”と呼ばれる大きなお神輿と祭り装束の男たちの写真に、キャッチコピーを付けていきます。コロナの影響で中止になっているお祭りが多い今だからこそ、「地元のアフターコロナをRethink」にぴったりのお題です。ちなみに!ふとん太鼓の“ふとん”は5枚重ね(!)で、神様の座る“座布団”なんだそうですよ。

ターゲットを決めよう1 ~さあ、誰に届ける?

オンライン
  • 国際結婚を考えている日本人男性から、婚約者の海外女性へ
  • 別名”大寺さん”と言われているので、苗字が大寺さん
  • 堺と言えば古墳と思っているひと
  • 日本文化をあまり知らない留学生
リアル
  • ホームステーさせてもらった第二の母(日本に興味がありコロナ後に日本に来たがっている)
  • ローカル旅が好きなアラサー女子(一人旅も行ける)
  • もうすぐ1人目の孫(男の子)が生まれる50代の主婦
  • シュールなものが好きな友人
  • 吹田市出身、イタリア在住の友人。

まずは、開口神社の八朔祭を「誰に伝えたいか」を決めていきます。
2分間のシンキングタイム!ターゲット像を考えて、用紙に記入(オンライン参加者はチャット投稿)していきます。開口神社は、地元の方に「大寺さん」と呼ばれているから、苗字が大寺さんに伝えたい!なんて、地元の方だからこそ知っている、ユニークな意見も!

可児さん「すごく面白いのも沢山出てますね」
宮内さん「こんな短時間で考えたとは思えないですね!選び難いです」
皆さん、楽しんで考えてくれているようです。

沢山出た案の中から、コロナ禍でも地元の伝統を後世に伝えたい!と言う思いを込めて宮内さんが選んだのは、コチラ!

もうすぐ1人目の孫(男の子)が生まれる50代の主婦

コピーを考えよう1 ~さて、どのように伝える?

オンライン
  • 孫が担ぐ姿、想像しに行こう
  • 歴史を担ぐ、俺の背中を見ろ
  • 堺ってアツイ
  • ふとん太鼓の下、空いてますよ!(春日風)
  • 太鼓が子守歌
リアル
  • 静かな熱気をざわめきがあなたが生まれてくることを伝えてる
  • 来年も一緒に
  • 600年の熱くて冷静な息吹を次世代へ届けたい
  • つなぎたい 堺の歴史と男気を
  • 若ききみよ。これからはお前らの時代だぞ!

お次は、先ほど決めたターゲットに伝えたいメッセージをコピーにしていく作業。

可児さん「太鼓の音が聞こえてきそうですよね」
宮内さん「神主さんが映ってますけど、それによって歴史や引き締まった空気を感じますよね」
可児さん「出店も出ているんでしょうかね~。だとすると、縁日の雰囲気も感じられそうです」
講師2人の何気ない会話にも、ヒントがたくさん詰まっています。

可児さん「普段何気なく使っている日本語をどう料理するか?が醍醐味ですよね」
宮内さん「まじめ系で行くか、クスっとさせる感じで行くかでも変わりますよね」
挙がってきたコピー案を見ながら、感動したり笑ったりと、講師2人もどんなキャッチコピーになるのか、ワクワクしている様子。
可児さん「もしかしたら、この写真の中に生まれてくる男の子のお父さんがいるのかもしれませんね」
なんて、想像が膨らみます。

選ばれたキャッチコピーは、写真の静寂と荘厳な感じを表せるよう、多くを語らずに雰囲気を伝える、コチラに決定。

太鼓が子守歌

レイアウトを決めよう 1~プロの技、拝見!


キャッチコピーが決まったころで、参加者の多数決で「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めます。接戦の結果、「明朝体」で「縦書き」にすることに。宮内さんから、フォントや技法の提案を受けつつ、メッセージが伝わるように、文字のサイズや配置を工夫してみたりと、プロの技とアイディアに感心していると、あっという間にレイアウトが決まっていき…お待ちかねの完成デザインは?

完成!これが、1つ目のRethink。

会場とオンライン合わせて、参加者みんなで創った、1つ目のRethinkが完成しました!
神事である祭礼の厳かな雰囲気が漂う写真の美しさと、新たな命の鼓動をイメージして、跳ねるように位置をずらしたコピーとの融合が見どころです。

可児さん「太鼓のドンドンと言う音を表現できたことで、お腹の中で聞くお母さんの心臓の音をイメージすると、よりターゲットとのつながりが出ましたね」
見慣れた地元のお祭りも、Rethinkしてみることで、新たな命を、アフターコロナを…何かを待ちわびる人に届くポスターになりました。

学んで即実践できるお陰で、Rethinkの醍醐味をしっかりと味わえるセミナーになっていますね。「自分にもできちゃうかも?」もちろん、できます!クリエイター未経験者もデザイン未経験者も気軽に参加できて、しかも無料!のRethink Creator Seminar、あなたもぜひ参加してみて下さい。

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

RethinkワークショップIN堺のお題2 ぷくぷくおててのたてるおちゃ。

さあ!やり方がわかったところで、2つ目のお題は…
可愛らしいぷくぷくな子供の手が萌えポイントの、抹茶をたてている写真です。
こぼれた抹茶の粉や大きめなお洋服の袖をまくっている姿が、幼さと一生懸命さを感じさせますね。

堺は庶民に茶の湯を広めた「千利休」の出身地で、“侘び茶”発祥の地なんです。
堺茶の湯まちづくり条例があり、市内の小中学校では、茶の湯体験授業もあるのだとか。
会場の参加者さんの中にも経験されている方がいらっしゃいました。

可児さん「日本の文化として、胸を張って海外の方にも見せたいですよね」
さて、今回はどんな人に向けてポスターを作るのでしょうか。

ターゲットを決めよう2 ~さあ、誰に届ける?

オンライン
  • 小学生の子供のお母さん
  • お茶嫌いな子供を持つお母さん
  • なかなか会えない祖父母
  • 活発な小学生
  • いつも仕事で疲れている父親に
リアル
  • ペットボトルのお茶しか飲んだことがない留学生
    コーヒーの国から来日した外国人
  • 最近あんこにはまっている30代友人とその子供。「サヴィ」とかチェックしている。和カフェも好き。
  • 家をどこに建てようか検討している女性
  • 堺に引っ越すことになった7歳児を持つ母親

会場もオンラインも、皆さんどんどんアイディアを出しています。
宮内さんは読みながら、「クセの強いアイディアに目が行ってしまう~」とクスクス楽しそう!

可児さん「本来のお茶は、武将の嗜みだったんですね!」
宮内さん「武将や“ええとこの人”じゃないとできないものだったのを、千利休が庶民に広めたのが堺だったんですよね」
アフターコロナと言うテーマで考えると外国の方もターゲットとして考えられますが、そうなると、日本文化の中の独特な“色”もデザインを考える際のヒントになります。

宮内さん「家をどこに建てようか検討している女性。良いですね!まだ堺にって決まってないところがミソですよね」
可児さん「なるほど!完成したポスターを見て、堺ええとこやって思ってもらうようにってことですね」

しかし、今回はアフターコロナを意識したい!コロナでイレギュラーが多く、いつも通りの生活・仕事とは行かない状況で疲れている人を癒したい!…と、悩みに悩んで決まったターゲットは?

いつも仕事で疲れている父親に

コピーを考えよう 2~さて、どのように伝える?

オンライン
  • 小さい千利休からお父さんへ
  • いっしょうけんめいシャカシャカしたよ
  • お父さんへのごほうび
  • おかえりなさい。いつも。ありがとう。
  • この手が宝物
リアル
  • パパのだよ
  • 甘くないよね、お父さん。
  • おつかれさま。ちょっとまってね。
  • おつかれさま。緑の泡で一服しよう
  • 「ほっ」と一息、「ホッ」と一時

お次はコピー。参加者の皆さん、もちもち・かわいいなど、子供の手に萌えが止まらないご様子。
可児さん「かわいい~たまらんです!」
宮内さん「必然的にひらがなの案が多いですね」

仕事や年齢、家族構成など、ターゲットであるお父さんも想像しつつ…
宮内さん「どれを言われても、パパはうるっと来ちゃうんじゃないですか?」
可児さん「ほんとにどれも良くて、絞るのが難しいですね」

お父さんはコロナの影響もあり、仕事の疲れが蓄積されているんじゃないかと考えて…

  • 小さい千利休からお父さんへ
  • おつかれさま。緑の泡で一服しよう

最終的に、この2つのコピーに絞られました。
悩みに悩んで宮内さんが選んだのは、こっち!

おつかれさま。緑の泡で一服しよう

レイアウトを決めよう2 ~プロの技、拝見!


1つ目同様、参加者の多数決で、会場の方には「文字(フォント)の種類」オンラインの方たちには、「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めていただきます。
今回は「ゴシック&縦書き」に。

ここからは、再び宮内さんのプロの技術が光ります。
可児さんから、「字体選びで伝わる雰囲気もありますよ」とワンポイントアドバイスもありつつ、キャッチコピーを入れる位置を決めていきます。

今回は、2行に分けて入れることに。
宮内さん「“緑の泡”は抹茶の近くにあった方がイイですね」
文字を入れる位置によってどこに目が行くかも変わってくるので、慎重に決めていきます。

抹茶に目が行くように、先ほど出てきたカプタが伝わるように、よーく考えて、ついに完成!
出来上がったポスターは…
完成!これが、2つ目のRethink。

※スクロールすると画像の上に「じゃじゃーーーーん」という文字が出てくる仕様にして下さい
2つ目のRethinkが完成!
宮内さん「文字をお椀に添わすって手もありましたねぇ」
可児さん「いやいや!とってもいいですよ!楽しかったぁ~」

オンライン参加の皆様からも、パチパチと拍手が!
講師のお2人と参加者の皆さんで力を合わせて作り上げたポスター作り、とっても楽しんでいただけたようです。

日本の、堺の伝統である「侘び茶」と可愛い子供の手で、お父さんの疲れも吹っ飛びそう。
堺に住むことで、こんな風に「ホッとできる日々が送れるんだな」というのが伝わってくるポスターになりました。

 

堺セミナー、終了! ~参加者の感想は?

最後に、講師のお2人から皆さんへのメッセージ。

可児さん「私自身、今回のセミナーを通じて堺の魅力を体感することができました。何より、皆さんが一生懸命考えてくださる案が面白かった!これをきっかけに、Rethinkする力を使ってクリエイティブを楽しんでいただけたらと思います」

宮内さん「私はいつも“楽しむ”と言うことをテーマに掲げています。自分が楽しめば、相手も楽しいと感じてもらえるクリエイティブになると思うので、まずは自分が楽しむことを大事にしていただけたらと思います」

締めには、Rethink Creative Contestという、デザイン経験がなくてもチャレンジできる“アイデア重視”のクリエイティブコンテストの紹介が。2021年のテーマは、「地元のアフターコロナをRethink!」。これから必ずやってくるアフターコロナに向けて、あなたの地元の「当たり前だと思っていたこと」「意外と知られていないこと」「ちょっと残念なこと」を魅力的に伝えて下さい、ということで、A4タテサイズのポスターを創るというのが課題です。IllustratorやPhotoshopといった専用ソフトを使わずとも、Wordなんかで作成してもOKなんですって。
最優秀賞となるRethink PROJECT賞には、賞金50万円が贈呈される!ということで、デザインやクリエイティブのコンテストとしてはかなり大盤振る舞いなんです。2020年のRethink PROJECT賞は、沖縄の意外な風習を紹介したユニークな作品。受賞作を見てみたい方は、2020コンテストの審査結果ページをチェックしてみてくださいね!

 

Rethink堺セミナー、これにて終了!
実際に参加くださった皆さんのアンケートからは、以下のような感想が寄せられました。

・フォントの大きさを変えていくプロの姿が見られたり、他の方の考えたコピーに感銘を受けたり。オンライン参加でしたが、リアルタイムで一緒に楽しめてありがたかったです!
・最近、郷土愛に目覚めた者です。堺の魅力発信のお手伝いや、関東との橋渡しができるような仕事を、こういったセミナーで得たネットワークを通じてやっていけたらと思います。
・オンラインと現地の参加者が同時に参加することで、さまざまな意見が聞けてとっても良かったです!講師の方の説明がわかりやすく、講座のあとにすぐワークショップだったので、実践的で楽しく、有意義な時間になりました!
・講師の方の作業風景がとても興味深かったです。今日の過程を友人と自主トレとして再現してみようと思ってます。コンテストにも参加してみたい!!

Rethinkは、クリエイティブな場面だけに使用するのではなく、家族や友人、お客様や同僚…さまざまな相手や、さまざまな場面で活きるはず。今日の経験を、日々の生活や仕事の中で活用したい、新たな挑戦の後押しになった、という感想が目立ちました。

ちなみに、参加者の満足度は90%以上!※
多くの方が「Rethink」つまり新たな視点で見ることを楽しんで学び、実践できたと感じてくださったようです。今回お題になった茶の湯体験のように、地元の人にとっては子供のころからあたりまえだったことが、伝える相手によっては大きな魅力に映るのです。身の回りの“あたりまえ”から地元の魅力を再発見する中で、皆さんが、もっともっと自分の街を好きになっていけたらいいですね!
※参加者アンケートで「とても満足できた」「満足できた」と回答された割合

 

Rethink Creator Seminarページへ>>

Rethink Creator Seminar、あなたもチャレンジしてみませんか?

Rethink Creator PROJECT堺セミナー、いかがでしたか?
「面白そう」「自分も参加してみたいな」と思った方は、以下のページから今後のセミナー開催予定をチェックしてみてください。
ご自身の地元にも、Rethink Creator Seminarがやって来るかも?

リアル&オンラインのハイブリッド開催だから、開催地外からのオンライン参戦もOK!
デザイン・クリエイティブ経験の有無は問いません。未経験者も初心者も大歓迎。
エリア毎に例題やワークショップのお題は毎回変わるから、このレポートを読んでくださった方も新鮮な気持ちで受講できるはずですよ。

約2時間半のクリエイティブ体験で、地元を視る目がガラリと変わり、創造の芽がぴょこんと顔を出す。
Rethink Creator Seminarで「地元を誰かにまかせない」あなたに、出会ってみてください。

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