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PROJECT REPORT

Rethink講座&ワークショップレポート 葛飾編 ~迫りくる和の美味さ・甘さ!~

「あんこ、葛飾のために出撃!」

今回のRethink講座は、葛飾区柴又で開催されました。葛飾といえば「こち亀」「寅さん」といった作品の舞台として有名ですが、今回のセミナーではそんなメジャーな魅力に隠れた、古き良き日本を感じさせる下町の名物が登場。見て下さい、このお団子の誘惑を…!参加者はこの甘い誘いに、どう応えるのでしょうか?

2021 Rethink Creator PROJECT 第9回 葛飾セミナー

【日時】 7/21(水)18:30~21:00
【会場】 川千家(かわちや)
【住所】 〒125-0052 東京都葛飾区柴又7-6-16

葛飾セミナーの会場&参加者は?

Rethinkセミナーが行われたのは、東京都葛飾区柴又にある老舗料亭・川千家。鰻(うなぎ)や鯉(こい)料理が有名で250年もの伝統がありながら全館バリアフリー・授乳室完備なので、子供連れの家族や高齢の方にも優しいお店です。セミナー参加者の男女比は2:1。参加者の属性は、会社員・公務員が7割、自営業とフリーランスが2割弱、残りは学生や主婦という顔ぶれでした。クリエイティブなお仕事未経験者は7割。知人の口コミやポスターでの告知・SNSでセミナーを知って参加を決めた方が多かったようです。ちなみに、昨今のコロナ状勢を鑑みて、リアル・オンライン双方で参加を募り、会場が密にならないようリアル参加の人数は限定。入室前の検温や消毒の徹底など、万全の感染対策を尽くして開催されました。

葛飾セミナーの講師はこんな人!

下田 裕美(Shimoda Yumi)

職業:フリーランスデザイナー
在住地:東京都葛飾区
東京都目黒区出身で、夫の転勤に伴い新潟県に転居後、葛飾区のお花茶屋に移り住む。
フリーランス歴6年。Webデザイナーとしてクリエイティブ制作を行うかたわら、デジタルハリウッドSTUDIOでデザインの授業も担当中。
2019年からランサーユニットのメンバーとしても活動しており、丁寧でスピーディーな仕事ぶりで周囲の信頼を集めている。
下田氏のRethink Createはこちら>>

可児 淳子(Kani Junko)

職業:コミュニケーションプランナー・PRファシリテーター
在住地:埼玉県川越市
HP:http://junkokani.com/
埼玉県川越市出身。10代の頃より雑誌や広告に興味を持ち、大学在学中にデザイン事務所に入り、グラフィックの基礎を学ぶ。その後ファッションブランドのプロモーション・PR企画担当として約10年間キャリアを積み、2019年に独立。
大手企業からベンチャー企業、to B・to C向け、少人数体制のスタートアップ事業などの多種多様な環境での経験から、コミュニケーションを大事にしたスタイルを取っている。

Rethink Creator PROJECT 葛飾セミナー、いざスタート!

まずは、Rethink Creator PROJECTを企画・運営している「株式会社クリエイターズマッチ」代表・呉(ご)がご挨拶。料理人→デザイナー→営業マネージャー→起業…と、一風変わった経歴の持ち主です。クリエイターズマッチは、制作・開発・教育の3つの事業を通して「クリエイターが働きやすい世界を創造する」ことを目的とした会社。日本全国にいるクリエイター志望者へ学びの機会を、パートナークリエイターにはキャリアを広げるためのお仕事・作業効率を上げるためのシステムなどを提供し、資生堂やアディダス、バンダイなど、数多くの大手企業との取引実績もある企業です。
Rethink Creator Seminarは、その「教育」のひとつで、Rethink PROJECTの一環としてクリエイターズマッチが運営しているセミナー。「地元を誰かにまかせない。」というキャッチコピーのとおり、クリエイターの地産地消を目指して、地元の人しか知らないその土地の魅力を再発見して発信する方法を知ることができる、デザイン未経験者でも受講可能なクリエイティブセミナーなのです。セミナーでは、オンライン参加者とのコミュニケーションはチャット機能を通して行います。チャットのテストとして「どこから来ましたか?」と質問してみたところ、「ハロー」「宜しくお願いします」「パチパチパチパチ」という参加者の反応が返ってきました。これには代表の呉もニンマリ。

続いて、今回の講師を務めるお二方の自己紹介に移ります。
今回のメイン講師を担当するのは、地元葛飾出身である下田さん。もう一人は、埼玉県川越市在住の可児さん。
関東出身のお二人による、クリエイターのためのセミナーが開幕です!

葛飾セミナーレポート其の壱 Rethink講座 IN 葛飾編


Rethink講座は、メイン講師を務める下田さんの進行で進んでいきます。セミナーのゴールは「葛飾という地域を好きになってもらうこと。」そのためには「誰に」「何を」どうしたいのかを、Rethinkする必要があります。Rethinkとは、「視点を変えて考える」という意味。
具体的にどのように視点を変えるか、というと…
1.FILTER  2.INSIGHT 3.CAPTAという3つの見方で「視点」を変えてみることで、地元の魅力を新しいカタチで伝えよう、という試みなんです。下田さんが可児さんに葛飾のイメージを尋ねたところ「やっぱり寅さん。少年ジャンプに連載中のこち亀、そして柴又かなあ。」と回答。下田さんやセミナー会場に居る参加者もウンウンと頷きました。これは、FILTERが掛かっていないときの多くの人が抱く葛飾のイメージです。FILTERが掛かっていないと「誰に」が不特定多数に向けたメッセージになり、伝えたいメッセージが伝わりません。
「誰に」の部分にFILTERを掛ける必要があるのですが、参加者がイメージしやすいよう、下田さんは可児さんを例に挙げて進行していきます。

下田さんが持っている可児さんのイメージは「レトロな雰囲気があるイベント好き」ということで、葛飾で紹介したいものとして「お花茶屋ふるさと祭り」をピックアップしました。先ほどの「寅さん」「こち亀」などのイメージより具体的になりましたね!伝えたいものや人をハッキリイメージすることで、視点が変わります。これがFILTERです。

 

次のINSIGHTでは、なぜ伝えたいと思ったのか、理由を明確にするのが大事なポイントです。下田さんが想定した架空のターゲット「水彩画が趣味のおじいちゃん」には、葛飾の見どころとして「堀切菖蒲園」挙げられましたが、お薦めの理由は「江戸の名所だった「堀切菖蒲園」でロマンを感じて欲しい!」というもの。コミュニケーションの方向性を決め、相手の内側に寄り添うメッセージを考える。これがINSIGHTです。

 

最後は、CAPTA。これは、対になるモノとしてDATAと比較すると分かりやすいかも。
・データ:性格で堅い情報(数値や属性、位置や時間などの定量的な情報)
・カプタ:自由でやわらかい情報(現象や心理、物語などの解釈が色々ある情報)

可児さんをデータで表現すると「コミニュケーションプランナー 可児淳子 川越市出身」ですが、CAPTAで伝えると「酸いも甘いも嚙み分けた 無人島に連れていきたいNO.1 最&強な在宅ワーカー」になります。どうでしょう?CAPTAの表現の方が加児さんのキャラクターをイメージしやすくなり、興味や親近感が湧きませんか?

 

FILTER・INSIGHT・CAPTA、3つの手法でRethinkしてみると、身近な魅力が沢山見つかる。同じモノでもさまざまな表現ができる。それが実感できた講座でした!ここでは講座の一部をご紹介しましたが、実際にはほかにも地元のスポットやグルメがたくさん紹介され、講師がRethinkして新たな魅力を発見してくれました。地元の人も知らない名所や名物が次々と出てくるのを見ているだけでも楽しいのに、そこにRethinkでより魅力的なメッセージが添えられると、「行ってみたい!」「食べてみたい!」という気持ちが高まります。「セミナー後、街を歩くと発見だらけ!」「クリエイティブって難しそうって思ってたけど、視点を変えるだけで色んなアイデアが湧いてくるんですね」と、参加者からも大好評。このセミナーに参加したことがきっかけで、今はデザイナーとして活躍する先輩もいるんですよ。こんなに充実した講座&ワークショップなのに、未経験大歓迎、参加費は無料!興味が湧いた方は、今後のセミナー開催予定をチェックしてみて下さい!

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

葛飾セミナーレポート其の弐 Rethinkワークショップ IN 葛飾編

RethinkワークショップIN葛飾のお題1 東京1至近距離で“アレ”が楽しめる?


休憩時間を挟んだ後は、学んだことを即実践、ということで、Rethinkを使ったワークショップの始まり。セミナー参加者が写真のコピーを担当し、講師陣がポスターを作るという流れで進んでいきます。地元の魅力を伝えるポスターを考えよう!ということで、選ばれた最初のお題は「葛飾花火大会」。毎年7月下旬に、寅さんの銅像がある京成線柴又駅から歩いて約10分の会場で開催されています。打ち上げ場所と観客席が近いため、迫力ある花火を楽しむことが可能。さらに、下町情緒がある柴又帝釈天の参道を歩きながら見ることもできるという…。葛飾の夏のお薦めとして外せない催しなんです!講師と参加者のコラボでどんなポスターが完成するか考えると、ワクワクしてきますね!

ターゲットを決めよう1 ~さあ、誰に届ける?

オンライン
  • 福島に住む東京に来たことが無い祖母
  • 42歳男性。奥さん3つ下、子供は小学生が2人(6年女・3年男)。最近外出が少なく、昨年から子供との思い出作りを早いうちに行わないと子供がパパ離れしてしまう。趣味はアウトドア(たき火を燃やすのが好き)
  • 去年留学先で会ったカナダの友達
  • 自分自身(葛飾区に昨年4月に来たため、葛飾花火大会を見られていないため)
リアル
  • 2人の想いも打ち上がる(結ばれる前のカップル)
  • バリバリのキャリアウーマン・埼玉在住、お子さん1人、いつも忙しくてお子さんとの時間が取れない。
  • 雑貨好きの「40代女性。写真家でフランス在住。アクティブな人物」」
  • 猫好き、女性50代北海道 新聞配達、パート98万 質素 インスタが趣味

葛飾花火大会の画像を「誰に届けるか?」を決定するためのアイデア出しです。撮影者の気持ちに寄り添い、伝えたい相手を想像してみよう!とのことで、設けられたシンキングタイムは2分間。リアル参加者は用紙にババっとアイデアを記入し、オンライン参加者はチャットで投稿をしていきます。

可児さん「やっぱり日本の文化っていう部分があるから、海外の友達が来たら見せたいという気持ちはありますね」
下田さん「他の花火大会だと混んでしまってて、ビルの隙間から見る形になっちゃうんですよ」
可児さん「穴場とまでは言わないけど、他の花火大会よりも見やすいですよね!」

お二人が会話中にも続々と案が挙がってきたので、可児さんがリアル・オンライン案から1つずつ最終候補をピックアップ。
可児さん「リアリティを感じられた2つを選びました!」
最終的に葛飾区在住の下田さんが選んだターゲットは、どれになったのでしょうか?

猫好き、女性50代北海道
新聞配達、パート98万 質素 インスタが趣味

コピーを考えよう1 ~さて、どのように伝える?

オンライン
  • ドォォォォン(花火の響く音)
  • 来た!来たよ~!!
  • ソースとけむりの混じった臭い
  • 人混みの熱気ムンムン
  • 花火もイケてるが、その見つめる観客の眼差し
  • お酒がススむ。花火がつまみ。
  • エモい
  • たーまやー!
リアル
  • 河原で横になってみようよ!
  • 早朝、場所取りする価値あり
  • 送れない爆音
  • ビール追加!
  • 浄水場とのコラボ
  • 火の粉がかかりそう
  • 水面が美しい
  • ドオーンと大きい
  • 華やかさ

明確なターゲットが決まったので、相手に伝えたい理由やメッセージ、印象的なワード(カプタ)」を考え、カプタをもとに相手に響くキャッチコピーをみんなで3分間考えます。

可児さん「猫って花火の時どういう反応するんだろう?」
下田さん「潜っちゃったり逃げちゃったりしそう!(笑)」

お二人が談笑している間にも、参加者からアイデアがバシバシ上がってきます。

可児さん「華やかさっていうよりは、人の温かみや生活を表現できるコピーの方がいいかな。ドォォォーンとかは花火らしいけど、この人に向けてだったらもう少ししっぽりとした言い回しがいい」
下田さん「エモい感じですか?」
可児さん「そう!もう少し大人の女性に向けての言葉が必要なんじゃない?」
下田さん「なるほど~。イメージ沸きますね~」
講師2人も楽しそう!そして・・。キャッチーかつ本質を突いたコピーができあがりました!

「ドォォォーン」の音は、ハッシュタグでは表せないから。

レイアウトを決めよう 1~プロの技、拝見!

コピーが決まったところで、「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を参加者の多数決で決定します。選ばれたのは「横書き&ゴシック体」。イラストレーターのソフトを使用し、決められたフォントとレイアウトで、下田さんが少しずつ調整してポスターを完成させていきます。文字の大きさや位置を巧みに変化させる下田さんの技を堪能しているうちに、レイアウトが完成しました。

さて、仕上がりはどんな形になったのでしょうか?
完成!これが、1つ目のRethink。

講師陣と参加者で創り上げた、1つ目のRethinkが完成しました!

下田さん「ドォォォーンは目立たせたかかったと思うので、別の形(踊って見えるような加工)で目立たせます。こち亀で両津勘吉が部長に怒られてぶつかって事故るシーンで出る音みたいに」
下田さん&可児さん「フフッ・・。(超具体的w)」

下田さんいわく、「ド」と「ン」を大きくして「ォ」を小さくする事で、花火大会のインパクトや踊りたくなるような雰囲気や演出を意識しつつ、さらに「ドォォォーン」と「ハッシュタグでは表せないから。」の文字間隔を詰め、迫り来る臨場感を演出したとのこと。葛飾花火大会という地元ではベタともいえるお祭りをRethinkすることで、新たな魅力を持ったユニークなポスターに変身させることができましたね!学んで即実践できるお陰で、Rethinkの醍醐味をしっかりと味わえるセミナーになっていますね。「自分にもできちゃうかも?」もちろん、できます!クリエイター未経験者もデザイン未経験者も気軽に参加できて、しかも無料!のRethink Creator Seminar、あなたもぜひ参加してみて下さい。

 

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

 

RethinkワークショップIN葛飾のお題2 緑と茶色のニクいあの子。

2つ目のお題は、江戸時代から作られている草団子。
庚申信仰(こうしんしんこう)が庶民に広まって、帝釈天(たいしゃくてん)への参拝が一般的になると共に、柴又の草団子も親しまれるようになったのだとか。

下田さん「コロナ前はお店で店員さんが作ってくれてたんですよ!」
可児さん「へえー。楽しそう♪」
下田さん「食べ歩きって女子高生のイメージでしたけど、意外と男性もやるんですよ。ウチの旦那さんも甘いもの好きで…私は食べないけど。」
加児さん「おやー?っと(笑)。でもそれなら老若男女問わないので、ターゲット設定はしやすいですね!意外な人が出てくるといいですよね」

甘党の旦那さんとは対照的に、下田さん本人は甘いものは食べない。…という衝撃の(?)事実が判明したところで、ターゲットを一緒に考えていきましょう!

ターゲットを決めよう2 ~さあ、誰に届ける?

オンライン
  • ダイエットしてるけど甘いものを食べたい20代OL
  • 甘いものは酒のつまみにならない、と思っている55歳建設屋の2代目
  • アフターコロナに来日するであろう外国人観光客
  • 少し刺激が必要な関西在住の寅さん大好き70代 親父です。
  • 団子はみたらし派な人
リアル
  • 熊本在住中のYouTuber甘いもの好きな独身30代男性
  • キラキラ女子 18歳 ケーキ好き 山手線から出たことがない、あんこは年寄りが食べるものだと思っている、彼氏はサーファー
  • みたらし団子が好きな子供
  • テレビがつまらんなぁと言って寅さんシリーズを毎夜観るタクシー運転手の父。一度も葛飾に来たことないけど家族の中で一番葛飾を知っている岡山県民
  • 新潟に住む友達。新宿、渋谷みたいなキラキラした都会に疲れてしまった。海風に当たるのが好きらしい

シンキングタイムの3分間で、セミナーに慣れてきた参加者達からどんどんアイデアが出てきます。

下田さん「山手線から出たことないって、東京都心出身者なら案外あるあるじゃないですか?あと、みたらし団子好きな子供が草団子食べたらビックリするかも。あ、私の父は寅さんシリーズ全部見たって誇らしげに言ってます。」
可児さん「フフフ。下田さん、情報が多いです笑。」
下田さん「草団子から寅さんをイメージする方が多いですね。あと、以前住んでた新潟はよもぎ団子があるので、自分で買って持ち帰っていました。」
可児さん「うんうん。」

さあ、先ほどと同様に、可児さんがリアル、オンライン案から一つずつチョイスします。
可児さん「アフターコロナに来日するであろう外国人とか、分かりやすくて好き。あと、18歳キラキラ女子が持つあんこのイメージを変えてみるのも面白いな~」ということで、下田さんが最終決定したターゲットは…?

アフターコロナに来日するであろう外国人観光客

カプタからコピーを考えよう 2~さて、どのように伝える?

オンライン
  • You草だんご食べちゃいなよ
  • MOGU MOGU ハーブ
  • やっと会えたね、日本の色。色も香りもトラディショナル。
  • “美味くてつらいよ!!”日本の”寅”ディショナルスイーツ
  • 美味しさ保証します メイドインシバマタ
リアル
  • 日本の緑はこの色です
  • もううずめちゃえ!この中に!そこが日本です。
  • 緑の甘いデーモン
  • 緑の鬼の甘いヤツ
  • JAPANESE FAST FOOD! TASTE GOOD!

下田さん「アフターコロナに来日するであろう外国人観光客に向けてだったら、どんなコピーが面白そうですかね?」
可児さん「ビーガンとか植物性ってワードは良いヒントですよね!よもぎは日本のハーブですとか、単純に美味しそうだけじゃなくて、一歩踏み込んだ表現がどう料理されるか楽しみです。」
下田さん「同じ和菓子でも、伝えたい相手が変わると外国人向けになってくるのも面白いですね。」

またまたお二人がお喋りに花を咲かせているうちに、リアル・オンライン参加者からキャッチコピー案がどしどし挙がって来ました。

下田さん「日本の緑って、感覚的に良くわかる!」
可児さん「うん!そう。海外だとない感じ。」
下田さん「オンラインの方達見てて思うんですけど、ターゲットの外国人観光客って、もはや身近に感じる存在なんでしょうね。友達みたいな掛け声してる人が多い。Youだんご食べちゃいなよ、とか(笑)」
下田さん「食べちゃうよ~」
可児さん「食べちゃいなよ~」
下田さん「MOGU MOGU ハーブもいいですね!」
可児さん「噛む音を敢えて英字にしてるところがね」
漫才のような掛け合いをするお二人、ますます楽しそうです。

参加者のキャッチコピー案は、どれも熱量がこもった面白いものばかり。悩みに悩んだ下田さんが選んだのはコレでした!

緑の鬼の甘いヤツ

レイアウトを決めよう2 ~プロの技、拝見!

1つめと同じく「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めますが、参加者の多数決により縦書きのゴシック体に決定しました!さっそく下田さんが慣れた手つきでレイアウトを変更していきます。

下田さん「縦書きなんですけど、どこを強調したらこの子のキャラクターが伝わります?」
可児さん「やっぱ緑?」
下田さん「じゃあ私は鬼の部分にします!」
可児さん「言うことを聞かない(苦笑)」
下田さん「ごめんね(笑)。でも、緑も確かにそうかもしれないね。あと私の好みなんですけど、文字を大きくしたり斜めにしたりすると強調されやすいんです。」

可児さんと対話しつつも、ご自分のデザインに対するこだわりを語ってくれた下田さん。
キャッチコピーがしっかり伝わるように、文字の位置や間隔を微調整して、2つめのポスターが出来上がりました!
完成!これが、2つ目のRethink。

2つ目のRethinkもついに完成!

下田さん「文字を斜めにしたり大きくしたりするとキャラクターが立つので、ストーリー性が感じられるようになるんですよ。」
可児さん「なるほど!」
下田さん「ヤツっていう言葉もインパクトありますけど、今回のメインは鬼のほう。全体的にシンプルでおしゃれな感じを意識しました。」

そう語る下田さんの言う通り、潔く、かつコミカルなポスターに仕上がりました!

葛飾セミナー、終了! ~参加者の感想は?

最後に、講師のお二人から感想を。

可児さん「はじめのテーマである花火って、差別化するのが難しいんですけど、誰に伝えたいかっていうのがあってのキャッチコピーなんだな、と改めて感じました!」
下田さん「ドォォォーンや緑の鬼など、葛飾に住む人々の温かみや江戸っ子感が出た素敵なポスターに仕上がったんじゃないかなと。私自身とても楽しめました!」

締めには、Rethink Creative Contestというデザイン経験がなくてもチャレンジできる、“アイデア重視”のクリエイティブコンテストの紹介が。2021年のテーマは、「地元のアフターコロナをRethink!」。これから必ずやってくるアフターコロナに向けて、あなたの地元の「当たり前だと思っていたこと」「意外と知られていないこと」「ちょっと残念なこと」を魅力的に伝えて下さい、ということで、A4タテサイズのポスターを創るというのが課題です。IllustratorやPhotoshopといった専用ソフトを使わずとも、Wordなんかで作成してもOKなんですって。最優秀賞となるRethink PROJECT賞には、賞金50万円が贈呈される!ということで、デザインやクリエイティブのコンテストとしてはかなり大盤振る舞いなんです。2020年のRethink PROJECT賞は、沖縄の意外な風習を紹介したユニークな作品。受賞作を見てみたい方は、2020コンテストの審査結果ページをチェックしてみてくださいね!

 

Rethink葛飾セミナー、これにて終了!
実際に参加くださった皆さんのアンケートからは、以下のような感想が寄せられました。

・”デザイン”って難しいって思いがちですが、ハードルが高いと思っている方にぜひセミナーを受けてみてもらいたいなと思いました!だれでもクリエイターになれるし、スキなことで生活して、幸せになれるのかもなと思えます!
・これから誰かに対して何かを発信する際には、視点を変えて考えることにトライしてみようと思いました。チャットを使った双方向のやりとり、参加している感があって良かったです。
・視点を変えるってなかなか難しいなあと思いましたが、固定概念を外すのは以外と癖になりそうです笑
・テンポよくアイデア出しを要求される形なのが、かえって楽しかった!

ちなみに、参加者の満足度は70%以上!※
Rethinkセミナーでの学びや実践を通じ、クリエイティブな刺激や楽しさを感じた参加者が多かったようです。
今回のお題である葛飾花火大会や草団子のような、地元以外では知られていない密かな魅力が、葛飾にはまだまだ沢山存在しているはず。
参加者それぞれが「自分の推し」を発見し、葛飾がより魅力的になるのが楽しみです!

※参加者アンケートで「とても満足できた」「満足できた」と回答された割合

 

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Rethink Creator Seminar、あなたもチャレンジしてみませんか?

Rethink Creator PROJECT葛飾セミナー、いかがでしたか?
「面白そう」「自分も参加してみたいな」と思った方は、以下のページから今後のセミナー開催予定をチェックしてみてください。
ご自身の地元にも、Rethink Creator Seminarがやって来るかも?

リアル&オンラインのハイブリッド開催だから、開催地外からのオンライン参戦もOK!
デザイン・クリエイティブ経験の有無は問いません。未経験者も初心者も大歓迎。
エリア毎に例題やワークショップのお題は毎回変わるから、このレポートを読んでくださった方も新鮮な気持ちで受講できるはずですよ。


約2時間半のクリエイティブ体験で、地元を視る目がガラリと変わり、創造の芽がぴょこんと顔を出す。
Rethink Creator Seminarで「地元を誰かにまかせない」あなたに、出会ってみてください。

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