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PROJECT REPORT

Rethink講座&ワークショップレポート 札幌編 ~線路を走るのは、電車じゃなく白馬!~


2021年3回目となったRethinkセミナー、今回は北海道・札幌市で開催。
食べ物が美味しく、観光地としても有名な札幌ですが、まだ地元の人にしか知られていない魅力がいっぱい!
知る人ぞ知る札幌の秘密を、参加者はどこまで発掘できるのでしょうか…?

 

2021 Rethink Creator PROJECT 第3回 札幌セミナー

【日時】 6/19(土)13:30~16:00
【会場】 オンライン

札幌セミナーの会場&参加者は?

札幌セミナーは、感染症対策としてハイブリッドではなくオンラインのみでの参加でしたが、参加者からのチャットが飛び交う、和気あいあいとした雰囲気となりました。
セミナー終了後のアンケートには「みんなでディスカッションをしながら、デザインを作り上げていく過程が新鮮でした」という声もあり、ハイブリッド同様、参加者は充分に楽しんでいただけたようです。

セミナーの参加者は、男女比およそ1:1、年代は幅広く、20~50代の方々が参加。
職業は、会社員が5割、自営業・フリーランスが3割、学生、公務員が1割ずつといった割合でした。
クリエイティブに関わる仕事の経験がない方が6割以上と、「経験はないけど、デザインの考え方を知りたい!」という方が多かったようです。

札幌セミナーの講師はこんな人!

大久 僚一(Ryoichi Ohisa)

職業:フリーランスクリエイター
在住地:宮城県仙台市
株式会社湯治の代表取締役を務める。将来「湯治場」を用いたコワーキングスペースが増えることを想定し、湯治を新しい視点でPRする活動を行っている。 また平行し、現在は、デジタルハリウッド仙台「webデザイン・webデザイナー専攻コース」の講師をしながら、母校である東北工業大学でもWebデザインを教えている。 Rethink Creator PROJECTでは、そんなデザインとPRのスキルを最大限に発揮し、全体の進行・ポスターのデザイン担当として、遊び心溢れるポスターで地方の魅力を発信していく。

 

大久氏のRethink Createはこちら>>

田中 克幸(Katsuyuki Tanaka)

職業:ローカルデザインプロデューサー
在住地:北海道厚真町
東京のプランニング会社にて、大手メーカー会社の商品開発やPRを担当→地方からPR活動を行い、地域を盛り上げたいという思いから、北海道厚真町へ移住。北海道に関わるブランディングやデザインに関する活動を行っている。元コンセプトデザイナーとしての知識を生かし、地域でもPR活動ができれば楽しいんじゃないか?という思いでRethink Creator PROJECTに参加。今回は、参加者視点でセミナーをナビゲート。北海道の隠れた名所やソウルフードを紹介しながら「アイデア次第で初心者でもデザインができる」という楽しさを伝える。

田中氏のRethink Createはこちら>>

Rethink Creator PROJECT 札幌セミナー、
いざスタート!

まずは、Rethink Creator PROJECTを企画・運営している「株式会社CREATORS MATCH(クリエイターズマッチ)」代表・呉(ご)がご挨拶。

クリエイターズマッチは、クリエイターが働きやすい世界を創造することを目的とした会社。日本全国のクリエイター志望者に、学びの機会、スキルが身に付いた後のお仕事、どんな環境下でも業務ができるシステムを提供し、資生堂やアディダス、バンダイなど、数多くの大手企業との取引実績もある企業です。

クリエイターズマッチは、制作・教育・開発の3つの事業を通して「クリエイターが働きやすい世界を創造する」ことを目的とした会社。日本全国にいるクリエイター志望者へ学びの機会を、パートナークリエイターにはキャリアを広げるためのお仕事・作業効率を上げるためのシステムなどを提供し、資生堂やアディダス、バンダイなど、数多くの大手企業との取引実績もある企業です。
Rethink Creator Seminarは、その「教育」のひとつで、Rethink PROJECTの一環としてクリエイターズマッチが運営しているセミナー。
「地元を誰かにまかせない。」というキャッチコピーのとおり、クリエイターの地産地消を目指して、地元の人しか知らないその土地の魅力を再発見して発信する方法を知ることができる、デザイン未経験者でも受講可能なクリエイティブセミナーなのです。

セミナーでは、オンライン参加者とのコミュニケーションはチャット機能を通して行います。
呉の「会場に人がいないのが寂しいので、チャットでどんどん発言してください!」という呼びかけに、参加者から「自宅から参加しています!」など、続々とメッセージが。
積極的にセミナーに参加しようとする様子が目立ちました。

続いて、今回の講師を務めるお二方の自己紹介。
大久さんは宮城県出身で、仙台で活動中。田中さんは、東京から北海道の厚真町に移住し、北海道の魅力を発信しています。
さまざまな地域で活躍する講師たちがコミュニケーションを取りながら、Rethink Creator PROJECTを日本全体に広げて行く。そんな目的を持ち、全国にRethinkクリエイターを生み出すべく、この日もセミナーが行われました。

さあ、札幌の魅力を再発見するクリエイター養成講座、はじまり、はじまり。

札幌セミナーレポート其の壱 Rethink講座
IN 札幌編

Rethink講座は、講師の大久さんと田中さんの和気あいあいとした会話の中で進んでいきます。

Rethinkとは、「視点を変えて考える」という意味。
具体的にどのように視点を変えるか、というと…
1.FILTER  2.INSIGHT 3.CAPTAという3つの見方で「視点」を変えてみることで、地元の魅力を新しいカタチで伝えよう、という試みなんです。

さっそく、Rethinkで札幌の魅力を見つけてみよう!ということで出てきた画像は…
札幌に行った方なら一度は足を運ぶであろう「クラーク博士の像」や「雪まつり」、美味しそうなうにやいくらが乗った「海鮮丼」など。
これらの画像そのまんまだと、ネットで検索するとよく出てくるような、不特定多数に札幌の有名なモノを紹介する、という状態です。
しかし、紹介する相手を「特定の誰か」にしてみると、ちょっと違った切り口が生まれてくるのではないでしょうか?

田中さんが例として挙げたのは「酒とたばこ好きの、ダンディな元同僚」。
田中さんの言葉と共に、楽しそうにたばこを吸う同僚の画像が映し出されます。
その同僚に札幌を紹介するなら…?
田中さん「彼はお酒が大好きなので、クラフト酒の蒸留所を紹介したいです!」
大久さん「へぇ、札幌にクラフト酒の蒸留所があるんですね。初めて知りました」

札幌市のクラフト酒の蒸留所は、紅櫻公園にある「紅櫻蒸溜所」が有名です。
日高昆布、干しシイタケ、ラベンダーなど、北海道の美味しい食材をふんだんに使った、北海道らしさが香るジンを製造しているのだとか。聞くだけで美味しそう…!
輝く銅の蒸留器の動きは近未来を連想させる面白さで、観光見学としても人気のようです。
お酒好きのダンディな同僚も大喜びでしょう。

このように、特定の「誰か」をイメージすることで、「何を」魅せるかは大きく変わってきます。これが、FILTER。

お次は、INSIGHT。
田中さんからは、お酒好きの同僚と蒸留所を組み合わせたのはなぜか?の答えとして、
「この同僚もネットをよく使うので、調べてすぐに出てくることは、あまり刺さらないと思いました。お酒好きということもあって、地元の人だけが知っている、北海道ならではのお酒を楽しんでほしいなと思ったんです」と明かしました。
単純に紹介したいモノの外側を表すのではなく、伝えたい相手を思い浮かべて、相手にマッチしたモノの内側を伝えると、ひと味違ったメッセージになるというワケです。

最後は、CAPTA。これは、対になるモノとしてDATAと比較すると分かりやすいかも。

・データ:正確で堅い情報(数値や属性、位置や時間などの定量的な情報)
・カプタ:自由でやわらかい情報(現象や心理、物語などの解釈が色々ある情報)

講師の田中さんの画像をデータで表すと「東京生まれ、北海道在住のデザイナー」。
これをカプタとして伝えると「熱いアウトドア派だけど、ギャグは極寒」(!?)
見た目からは想像できないカプタとは裏腹に、田中さんの画像を見た参加者からは「イケメンで優しそう」という声が!
田中さん、とても嬉しそうです。

同じ人物でも、カプタ=印象で伝えることで、随分伝わり方が変わるんだな、ということが実感できました。

先ほどの蒸留所をデータで伝えると「クラフトジンを扱う、紅櫻蒸溜所」という感じ。
これをカプタで伝えると「お酒の香り 銅の大人遊び」になります。
カプタの表現だと、お酒好きはもちろん、そうでなくても「ちょっと行ってみたいな」って、興味をそそられますよね。

FILTER・INSIGHT・CAPTA、3つの手法でRethinkしてみると、身近な魅力が沢山見つかる。
自分では当たり前に食べてきたもの・足を運んでいた場所が、他の人にとっては魅力的に感じる。それが実感できた講座でした!

ここでは講座の一部をご紹介しましたが、実際にはほかにも地元のスポットやグルメがたくさん紹介され、講師がRethinkして新たな魅力を発見してくれました。
地元の人も知らない名所や名物が次々と出てくるのを見ているだけでも楽しいのに、そこにRethinkされたより魅力的なメッセージが添えられると、「行ってみたい!」「食べてみたい!」という気持ちが高まります。

「セミナー後、街を歩くと発見だらけ!」
「クリエイティブって難しそうって思ってたけど、視点を変えるだけで色んなアイデアが湧いてくるんですね」
と、参加者からも大好評。このセミナーに参加したことがきっかけで、今はデザイナーとして活躍する先輩もいるんですよ。

こんなに充実した講座&ワークショップなのに、未経験大歓迎、参加費は無料
興味が湧いた方は、今後のセミナー開催予定をチェックしてみて下さい!

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

札幌セミナーレポート其の弐
Rethinkワークショップ IN 札幌編

RethinkワークショップIN札幌のお題1
札幌にもあるんです、夏の風物詩。

 

休憩時間を挟んだ後は、学んだことを即実践、ということで、Rethinkを使ったワークショップの始まりです。
今回のワークショップのお題は「地元の写真のコピーを考えて、地元の魅力を伝えてみよう」、

テーマは「地元のアフターコロナをRethink!」というもの。
事前にインスタグラムで募集していた「北海道と言えばコレ!」という

写真の中からセレクトしたお題をもとに、ポスターを作成します。

大久さんが「綺麗な景色の写真が多いですね~」と感心しつつ、最初に選んだ写真は、「北海盆踊り」。
北海盆踊りは、1954年から続く札幌市の伝統あるお祭り。
子供の部と大人の部の二部構成になっており、子供から大人まで楽しめます。
地元の人が知る人ぞ知る、穴場イベントですね!

大久さん「僕、初めて知りました!皆さん知っていますか?」
田中さん「僕も行ったことないんですよね。北海道は広いから色んなお祭りやってますしね」
参加者からも「初めて知りました!」という声がちらほら。

そんな北海盆踊りの風景画像を用いたポスターには、どんなメッセージが添えられるのでしょうか?

ターゲットを決めよう1 ~さあ、誰に届ける?

  • 学祭など中止になり、イベントに行きたいとうずうずしていた札幌の大学生
  • 女性の浴衣着が好きな大学の同期
  • 一年会ってない9歳の甥っ子
  • 北海盆踊りを知らず、地味な生活を送っていた学生の頃の私
  • 東京でエステ関係の仕事をしているいとこに向けて、北海道に戻って来いとアピールしたい
  • スキーとランニングが好きな大学の先生
  • 札幌に住んでいて、参加したことのない友人
  • 神奈川に住んでるいとこ

 

まずは、この北海盆踊りの画像を「誰に届けるか?」を決めるためのアイデア出し。
撮影者の気持ちになって、伝えたい相手を想像してみよう!とのことで、

参加者は2分間でどんどんチャットに書き込みます。
そんな中、北海盆踊りに関する、ある情報がチャットに書き込まれます。
大久さん「へぇ、お祭りの最中にちゃんこちゃんこっていう歌が流れるらしいですよ!」
田中さん「それは知りませんでした!どういう意味なんだろう。おまじないかな?」
新しい発見に驚きながら、「本場のちゃんこ聞きたいな」という大久さんに、

スタッフの方がちゃんこちゃんこの歌を流してくれます。
「ちゃ~んこちゃんこ♪」という楽しい歌に、講師お二人も大満足な様子。

歌を聞いて本場のお祭り気分を味わっていると、

田中さんは「遠くに住む人にも楽しさを伝えたいな」という思いが芽生えた様子。

そんな北海道在住の田中さんが選んだターゲットは、コレ!

一年会ってない9歳の甥っ子

コピーを考えよう1 ~さて、どのように伝える?

 

  • ちゃんこちゃんこちゃんこ、行こう!
  • ちゃんこちゃんこのおまじない。みんなでつながる夏休みの思い出!
  • 「ちゃ~んこちゃんこちゃんこ」が聞こえてくる札幌の
  • 「ちゃ~んこちゃんこちゃんこ」が聞こえてくる札幌の夏休み。なまらいいっしょ!
  • きみと過ごす、さっぽろのお盆
  • 来る!空前のちゃんこブーム
  • 合言葉はちゃんこちゃんこ!
  • 「ねえ、ちゃんこ行かんの?」
  • 短い夏に、いつも思い出すのは“ちゃんこちゃんこ”
  • みんな友達 ちゃんこ仲間
  • 9歳の君と浴衣とちゃんこ

ターゲットが決まったところで、続いては「相手に対するメッセージや印象的なワード(カプタ)を見つけよう」!
写真から読みとれる、楽しくにぎやかなカプタを組み合わせたコピーが、ぞくぞくとチャットに挙がっていきます。

大久さん「やっぱちゃんこちゃんこ強いですね~!方言を使ったコピーはとても味がありますよね。

そういえば、なまらってどういう意味ですか?」
田中さん「すごいとか、やばいって意味で使うことが多いですね。」
大久さん「へえ!宮城では、いきなりっていう意味なんですよ。」
同じ言葉でも違う意味で使われているなんて、方言って面白いですね。
参加者にも人気の「ちゃんこ」という言葉は、講師のお二人も気に入った様子。
そして…選ばれたコピーは、9歳の甥っ子をしっかりターゲットに見据えたこの2つ!

「ねえ、ちゃんこ行かんの?」
「きみと過ごすさっぽろのお盆」

レイアウトを決めよう 1~プロの技、拝見!


コピーが決まったところで、参加者の多数決で「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めます。
参加者の投票の元、選ばれたのは「縦書き&明朝体」。
決まったフォントと決まったレイアウトに微調整を加えながら、

リアルタイムでポスターが出来上がっていきます。
参加者の方々の「「ねえ、ちゃんこ行かんの?」を甥っ子が言っている風にして」や

「「きみと過ごすさっぽろのお盆」は横書きがいい」という提案を反映させながら、大久さんが文字の位置や大きさを工夫。
「ちゃんこいかんの?」の文字を花火みたいに並べて!」という無茶ぶりにも、

「やっちゃいますか!」と応えながらレイアウトが決まっていき…
さあ、仕上がりはどんな?

完成!これが、1つ目のRethink。

 


参加者みんなで創った、ひとつめのRethinkが完成しました!

「ねぇ、ちゃんこいかんの?」を甥っ子が言っているように小さく挿入したり、「きみと過ごす」を「キミと過ごす」に変えてみたり。
9歳の甥っ子に伝わるようにレイアウトを工夫することで、写真とコピーがピッタリハマったポスターになりました。

大久さん&田中さん「お祭りの明るい雰囲気がしっかり出ていて、9歳の甥っ子がお祭りに行きたがってるところが想像できますよね。

夕暮れ時の風景にも合うような、小説っぽい雰囲気もあり、とても良いデザインになったと思います。」

どの街にもありそうな盆踊りの風景が「ちゃんこ」という地元ワードを含んだコピーを添えることで、札幌の魅力を映すポスターに。
学んで即実践できるお陰で、Rethinkの醍醐味をしっかりと味わえるセミナーになっていますね。
「自分にもできちゃうかも?」もちろん、できます!
クリエイター未経験者もデザイン未経験者も気軽に参加できて、

しかも無料!のRethink Creator Seminar、あなたもぜひ参加してみて下さい。

 

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

RethinkワークショップIN札幌のお題2
馬が引く電車?馬車鉄道。

2つ目のお題は…なんでしょう、白馬が小さな電車を引いて線路を歩いている…?
これは馬車鉄道という、新札幌駅にある「北海道開拓の村」で行われているサービス。
馬1頭で10人乗りの車両を引き、2駅間を走行する、移動手段の一種です。
ちゃんと時刻表も設定されていて、時間通りに駅に来てくれるんだとか。
たった一頭で10人乗りの車両を軽々と引いてしまうとは、まさに「馬力」ですね。

大久さん「馬車鉄道…?僕知らないですね。」
大久「僕も乗ったことないです。誰か乗られた方いるんですかね?」
参加者からも、「初耳です!」という声も挙がって、「あれ、誰も知らない…?笑」と大久さんが思わずポツリ。
ひとつめのお題「北海盆踊り」同様、馬車鉄道も地元の人だけが知る名物なんですね!
明治時代にタイムスリップしたような感覚が味わえるそうで、これはPRしがいがありそうです。

さっそくターゲットを考えていきましょう!

ターゲットを決めよう2 ~さあ、誰に届ける?

 

  • 鉄道や乗り物マニアの友達
  • 競馬好きの先輩
  • 余生をのんびりと過ごすおばあちゃん
  • 王子様に憧れる女の子
  • 都会の人
  • 2歳の子供がいる道外の友人夫婦
  • 明治や大正時代の衣装が好きなコスプレイヤー
  • ワーケーションしてるフリーランスの人
  • イギリスのウィリアム王子夫妻

参加者からのアイデアが徐々に挙がり始めました。
大久さん「僕だったら誰に伝えたいかな。あえて動物嫌いの女友達とか?」
田中さん「いいですね!動物好きになるきっかけになるかも。」
講師自身も、身近な人をターゲットとして想像している間に、続々とチャットで意見が集まります。
大久さん「歴史の衣装が好きなコスプレイヤー!なるほど、その時代の服を着て乗ると楽しめそうですね。……王子様に憧れる女の子!?」
田中さん「王子様いないけどね。白馬だけ先に来ちゃったね。笑」

どこか味があり、懐かしさを感じる写真のおかげで、面白いターゲット像が集まりました。
さあ、こちらも北海道出身の田中さんがセレクト。

写真の雰囲気に合う、少し尖ったターゲットが選ばれました。それがこちら!

明治や大正時代の衣装が好きなコスプレイヤー

コピーを考えよう 2~さて、どのように伝える?

 

  • あなたに逢えたら。
  • 時を超える旅に、さぁ、行こう。
  • あなたも、はいからさん
  • 北の大地で異世界へ
  • リアル・ゴールデンカムイ
  • 乗ったら映えるで~。by道産馬
  • ロマンがここにある!
  • 夕方遅延、冬は運休
  • 札幌で、時をかけるわたし
  • 何年も語り継がれるロマンに包まれて
  • 時間旅行へ
  • 100年前のあなたとコスプレ
  • 1分間ノスタルジー

カプタ投票で挙がった素敵な言葉を組み合わせて出来てきたのが、上記のようなコピーたち。
大久さん「いやー、選べないな。どれも素敵で。だからいつも田中さんに決定権を押し付けちゃうんだけど」
田中さん「全部素敵だよね。みんなコピーライターになれるんじゃない?」
と、並べられた素敵なコピーを前に、講師陣もお悩みの様子。

大久さん「せっかくなので、真面目なのと、ふざけたのを組み合わせて作りたいですね!
コスプレイヤーに向けてなので、サブコピーに「※服にニオイはつきません」って入れちゃおう!それに合うメインコピーにしましょう。」

とっても悩んだ末に大久さんが選んだメインコピーは、この2つ!

時間旅行へ
一分間ノスタルジー

レイアウトを決めよう2 ~プロの技、拝見!


選ばれたメインコピーを組み合わせ、「一分間ノスタルジー 時間旅行」に決定。
ひとつめと同じく参加者の多数決で「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めていきます。
選ばれたのはひとつめのお題と同じく、「縦書き&明朝体」。
さらに参加者からは、「「※服にニオイがつきません。」はゴシック体がいい」というコメントも。
そんな意見も取り入れながら、早速大久さんがPhotoshopを触り始めます。

大久さん「時代を感じるノスタルジックな雰囲気に、

よーく見たら右下に「※服にニオイはつきません」と書かれているギャップがいいですね。」
と、一枚のポスターの中にあえて違いを出しながらデザイン文字を配置していきます。

田中さんの「画像をトリミングして、レールをもっと見えるようにするのはどう?」という意見も取り入れながら、

背景色に被らないよう文字の位置を調節して…
出来上がったポスターは、こんな感じに!

完成!これが、2つ目のRethink。

ふたつめのRethinkも完成!

田中さん「実際は一分間じゃないんだろうけど、体感一分間の素敵な時間っていうのが現わされてていいですね」
大久さん「かっこいいポスターかと思いきや、「※服にニオイはつきません」で

小さく笑いも入るようなギャップって、とても人を惹きつけるんですよね!」
田中さん「【時間旅行】の字の並びが馬の足跡みたいですね。

画像のトリミングなど、みんなの意見を取り入れて完成させることができて、とても楽しかったです」

素敵なポスターに仕上がったことで、参加者からも「札幌を誇りに思います」という声が。
この意見には講師陣も大喜び。
参加者の方も、札幌にはまだ開拓されていない魅力がたくさんあると気付く機会になったようです。

札幌セミナー、終了! ~参加者の感想は?

最後に、講師のお2人から。

大久さん「今回学んでいただいたRethinkという考えを、どんどん更新していくことが大切です。
今回は僕がポスターをデザインしましたが、今度は僕ではなく、札幌にゆかりのある皆さんがデザインをして、皆さんの視点で地元を盛り上げていってほしいなと思います。
僕は仙台に誇りをもって、仙台のPRを発信していきます。皆さんもぜひ、誇りをもって札幌の魅力を伝えていって頂ければと思います。」

田中さん「まだ開拓されてない地方の魅力を伝えていくって、地元の人にしかできないことなんですよね。自分にとっても新しい発見がある、という視点でPRを楽しんで欲しいと思います。
Rethinkは、身近なところに行くのを冒険に変えてくれるものだと思っています。
自粛に疲れたなと思ったら、一歩外に出て、SNSに表示された友達に「勧めてみようかな」という観点で散歩しつつ、身近な場所から面白いものを見つけていってください。 」

締めには、Rethink Creative Contestという、地元の魅力を地元のクリエイターが表現して競うコンテストの紹介が。
2021年のテーマは、「地元のアフターコロナをRethink!」。
これから必ずやってくるアフターコロナに向けて、あなたの地元の「当たり前だと思っていたこと」「意外と知られていないこと」「ちょっと残念なこと」を魅力的に伝えて下さい、ということで、A4タテサイズのポスターを創るというのが課題です。Illustratorやphotoshopといった専用ソフトを使わずとも、wordなんかで作成してもOKなんですって。
最優秀賞となるRethink PROJECT賞には、賞金50万円が贈呈される!ということで、デザインやクリエイティブのコンテストとしてはかなり大盤振る舞いなんです。
2020年のRethink PROJECT賞は、沖縄の意外な風習を紹介したユニークな作品。受賞作を見てみたい方は、2020コンテストの審査結果ページをチェックしてみてくださいね!

Rethink札幌セミナー、これにて終了!
実際に参加くださった皆さんのアンケートからは、以下のような感想が寄せられました。

・カプタ、という考え方を知らなかったので勉強になりました!
受けてみて、世の中の刺さる広告は『誰に×何を×印象づけるコピー』がしっかりしてるなあ…と改めて思いました。とても楽しかったです、ありがとうございました!
・ウェビナーの中でも、アクティブな活動ができて、とても満足しています。
・デザインなどに興味があるものの、学んだことがなかったので、今回の内容は全部興味深かったです。1枚のポスターでも、あんなに細かく考えられているんだと知るきっかけになりました。楽しかったです!
・このプロジェクトを通して、ふらっと歩いて写真を撮ることが楽しくなる、というのが印象的でした。また、インサイトを掘り下げる中で、もっと地元の魅力を知らないと掘り下げるにも限界があると気づきました。大変貴重で勉強になりました。
・イベントのチラシをつくることが多いのですが、集客に苦戦していました。今後はこのカプタを意識して制作しようと思います。ワークショップもとても面白く、あっと今の2時間半でした。
あんな風に色んな方の視点を取り入れて広告物をつくっていくって面白いですね!今回の講義で、何気ない観光地・イベントも表現次第で魅力的になるんだなぁと、表現の力のすごさに驚きました。

ちなみに、参加者の満足度はなんと100%!※

多くの方がクリエイティブに触れ・学び・実践し、刺激や楽しさを感じてくださったようです。
今回お題に上がった「北海盆踊り」や「馬車鉄道」のように、札幌でもまだまだ知られていない素敵な場所がたくさん見つかりましたね。
ぜひ周りの方を想像し、「この人にはこんな紹介をしたら喜んでくれそうだな」という気持ちで、地元をPRしてみてください!

※参加者アンケートで「とても満足できた」「満足できた」と回答された割合

Rethink Creator Seminarページへ>>

仙台セミナーのレポートはこちら>>

 

Rethink Creator Seminar、あなたもチャレンジしてみませんか?

Rethink Creator PROJECT札幌セミナー、いかがでしたか?
「面白そう」「自分も参加してみたいな」と思った方は、以下のページから今後のセミナー開催予定をチェックしてみてください。
あなたの地元にも、Rethink Creator Seminarがやって来るかも?

リアル&オンラインのハイブリッド開催だから、開催地外からのオンライン参戦もOK!
デザイン・クリエイティブ経験の有無は問いません。未経験者も初心者も大歓迎。
エリア毎に例題やワークショップのお題は毎回変わるから、このレポートを読んでくださった方も新鮮な気持ちで受講できるはずですよ。


約2時間半のクリエイティブ体験で、地元を視る目がガラリと変わり、創造の芽がぴょこんと顔を出す。
Rethink Creator Seminarで「地元を誰かにまかせない」あなたに、出会ってみてください。

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