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PROJECT REPORT

Rethink講座&ワークショップレポート箱根編 ~温泉サイエンスの結晶~

「路傍の石…じゃありません。もちろん岩でもありません。」

2021年のRethinkセミナー17回目は、神奈川県・箱根で開催。
箱根といえば温泉というイメージの方が多いのでは?今回のワークショップでは、地元の人は知っている、温泉とは異なる箱根名物が登場します。Rethinkを使うことで、参加者は「地元の魅力」をどのように再発見していくのでしょうか?

2021 Rethink Creator PROJECT 第17回 箱根セミナー

【日時】 10/3(日)13:30~16:00
【会場】 小田急 山のホテル(金時)
【住所】 〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80
【定員】 リアル参加20名、オンライン参加50名

箱根セミナーの会場&参加者は?


箱根セミナーが行われたのは、ヨーロッパの古城を感じさせる外観と広大な敷地を誇るリゾートホテル「小田急山のホテル」。山のホテルは、三菱の創業者・岩崎弥太郎の甥、岩崎小弥太男爵の別邸の地に1948年(昭和23年)に建てられました。歴史と由緒が感じられるこのホテルでは、四季折々の自然の移り変わりも満喫できます。芦ノ湖にも隣接し、箱根の見どころへのアクセスも大変便利な立地です。今回のセミナーの参加者は、男女比約1:10。20~40代の参加者が集まりました。属性としては、会社員・公務員がおよそ8割、自営業・フリーランスの方が1割、その他1割といった割合。クリエイティブなお仕事未経験者が約7割と、「はじめてだけどクリエイティブに興味がある」方が多かったようです。ちなみに、昨今のコロナ状勢を鑑みて、リアル・オンライン双方で参加を募り、会場が密にならないようリアル参加の人数は限定。入室前の検温や消毒の徹底など、万全の感染対策を尽くして開催されました。

箱根セミナーの講師はこんな人!

下田 裕美(Shimoda Hiromi)

職業:フリーランスデザイナー
在住地:東京都
フリーランスクリエイターとして活動。ランディングページ・バナー・WEBデザインなどを手掛ける。
Webサイトやグラフィック制作を行うデザイン事務所「Romixxx Office」代表。東京都出身。結婚を機に新潟に転居した経験から、「地元の魅力」について考え始める。また、「視点を変えて考える」ということを自分にも周りにももたらせたらという想いで、Rethink Creator PROJECTに参加。今回は全体の進行を担当する。

下田氏のRethink Createはこちら>>

長橋 徹(Chohashi Toru)

職業:デザイナー/大工・焼き芋家
在住地:箱根町
東京の美術大学卒業後、設計事務所に勤める。その後箱根町に戻り、壺で作った焼き芋販売「やきいも日和」の店主の傍らで、フリーランスの大工として店舗や住宅(リノベーション)の設計や施工を行う。地域活性などに興味を持ち、Rethink Creator ProjectPROJECTに携わるように。

Rethink Creator PROJECT 箱根セミナー、いざスタート!


まずは、開催地である箱根町企画観光部企画課・関田充生氏からのご挨拶。
「本日のセミナーでは、普段の何気ないことを視点を変えてみることで新たな気づきが得られるとのこと。皆さんの可能性に大きく期待しております!」と激励の言葉を頂きました。

続いて、Rethink Creator PROJECTを企画・運営している「株式会社クリエイターズマッチ」代表・呉(ご)がご挨拶。クリエイターズマッチは、教育・制作・教育・開発の3つの事業を通して「クリエイターが働きやすい世界を創造する」ことを目的とした会社。日本全国にいるクリエイター志望者へ学びの機会を、パートナークリエイターにはキャリアを広げるためのお仕事・作業効率を上げるためのツールシステムなどを提供し、資生堂やアディダス、バンダイなど、数多くの大手企業との取引実績もある企業です。

 

Rethink Creator Seminarは、その「教育」のひとつで、Rethink PROJECTの一環としてクリエイターズマッチが運営しているセミナー。「地元を誰かにまかせない。」というキャッチコピーのとおり、クリエイターの地産地消を目指して、地元の人しか知らないその土地の魅力を再発見して発信する方法を知ることができる、デザイン未経験者でも受講可能なクリエイティブ セミナーなのです。セミナーでは、オンライン参加者とのコミュニケーションはチャット機能を通して行います。オンラインで気軽にクリエイティブを学べる環境が整っているから、会場に来られない方や地域外の方でも学べるんです。

 

最後に、今回の講師を務めるお二方の自己紹介。1人は東京で活動中、もう1人は地元箱根町でご活躍中の地元っ子!お二人とも地元を一度離れたご経験があり、そこから「地元」や「地域活性」に興味を持たれたとのこと。
活躍の地は異なりますが、地域の魅力を再発見することに興味を持った講師の方々のコラボレーションセミナー、いざ、はじまります!

箱根セミナーレポート其の壱 Rethink講座 IN 箱根編

Rethink講座は、講師の下田さんのリードと長橋さんのポイントをついた発言で進んでいきます。

Rethinkとは、「視点を変えて考える」という意味。
具体的にどのように視点を変えるか、というと…
1.FILTER  2.INSIGHT 3.CAPTAという3つの見方で「視点」を変えてみることで、地元の魅力を新しいカタチで伝えよう、という試みなんです。

まずは、「箱根を思い浮かべると?」と下田さんから問いかけられ、長橋さんの口からは、「温泉」というワードが。
確かに、箱根というとぼんやりと「温泉」とだけイメージしてしまう方が多いのでは?
これを、いわゆる「フィルターがかかっていない視点で見たときのイメージ」だと下田さんは語ります。
フィルターがかかっていないイメージは、「誰に」「何を」届けたいのか、はっきりしていない状態。これだと、さきほどの「温泉」のように、ざっくりとした、みんなが知っていることしか届けられないのです。
そこで、Rethinkの3つの視点を取り入れていくと…?

はじめに「FILTER」。誰に届けるのか?を絞り込みます。

下田さんが「誰に」の例として挙げたのは、横浜市在住のデスクワークメインがメインのお父さん。このお父さんに箱根の魅力を紹介するなら?という視点で考えていきます。
長橋さん「横浜からだと電車で1時間半ぐらいですし、デスクワークでお疲れだと思うので、温泉に入って身も心もゆったりしてほしいですね。」
下田さん「確かに。会社と自宅の往復だと、コロナで環境が変わって疲れていると思います。」
さらに下田さんは、「届けたいもの」を具体化し、温泉街のローカル銭湯をイメージしました。
このように、具体的に「誰か」をイメージすれば、最初にぼんやりとイメージした「温泉の箱根」から一歩踏み込んで、さらに詳しい魅力を伝えられそうですよね!

 

次に「INSIGHT」。対象の内側に入り込んでいきます。
下田さんからは、さきほど例に挙げた「横浜市在住のデスクワークメインがメインのお父さん」に対して、「慣れない在宅ワークでちょっとお疲れぎみじゃない?温泉でちょっと休んでみたら?」という言葉が出てきました。
お父さん像が具体的になったところで、その内側まで踏み込んでお悩みを想像し、心に響きそうな温泉街のローカル銭湯を組み合わせた、とのこと。単純に紹介したいモノを表すのではなく、伝えたい相手に寄り添うことで、コミュニケーションの方向性が見えてきて、ただモノを伝えるだけではなく「相手にぴったりのモノ」として表現できるようになるんですね!

最後は、「CAPTA」。これは、対になるモノとしてDATAと比較すると分かりやすいかも。

・データ:性格で堅い情報(数値や属性、位置や時間などの定量的な情報)
・カプタ:自由でやわらかい情報(現象や心理、物語などの解釈が色々ある情報)

さきほど出てきた温泉街のローカル銭湯という「何を」を、さらに印象的に伝えられたらいいですよね。そんなときに、イメージを呼び起こさせるのがカプタです。箱根の「ローカル銭湯」を印象的に伝える場合、データで伝えると「昭和24年開業 温泉街の大衆銭湯」という感じ。カプタで伝えると「労働時間外は、弥坂湯にざぶーん!」という感じになりました。カプタの表現だと、実際にお風呂に使ったときの音や湯気の感じまで想像できそう!伝えたいモノを、効果的に五感を刺激しながら伝えられるんですね。

FILTER・INSIGHT・CAPTA、3つの手法でRethinkしてみると、身近な魅力が沢山見つかる。同じモノでもさまざまな表現ができる。それが実感できた講座でした!ここでは講座の一部をご紹介しましたが、実際にはほかにも地元のスポットやグルメがたくさん紹介され、講師がRethinkして新たな魅力を発見してくれました。地元の人も知らない名所や名物が次々と出てくるのを見ているだけでも楽しいのに、そこにRethinkでより魅力的なメッセージが添えられると、「行ってみたい!」「食べてみたい!」という気持ちが高まります。「セミナー後、街を歩くと発見だらけ!」
「クリエイティブって難しそうって思ってたけど、視点を変えるだけで色んなアイデアが湧いてくるんですね」と、参加者からも大好評。このセミナーに参加したことがきっかけで、今はデザイナーとして活躍する先輩もいるんですよ。こんなに充実した講座&ワークショップなのに、未経験大歓迎、参加費は無料!興味が湧いた方は、今後のセミナー開催予定をチェックしてみて下さい!

 

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

箱根セミナーレポート其の弐 Rethinkワークショップ IN 箱根編

 

RethinkワークショップIN箱根のお題1 めでたい「温泉かけの獅子」。


休憩時間を挟んだ後は、学んだことをすぐに実践!Rethinkを使った、リアル・オンライン参加者どちらも参加可能なワークショップの始まりです。参加者が地元の写真を使ってコピーを考え、講師がデザインを担当し、地元の魅力を伝えるポスターを作成します。最初のお題は、江戸時代から続き、神奈川県無形民俗文化財でもある湯立獅子舞!
獅子舞は無病息災、五穀豊穣などを祈願して日本全国で行われている伝統行事。獅子に頭を噛まれると邪気を払ってくれると言われていますよね。湯立獅子舞は温泉地らしく、熱い釜の湯を熊笹の束でかき回して参拝客に振りかける「釜めぐりの舞」という儀式があり、湯花をかけてもらうと1年間健康でいられるんだとか。「コロナが終わったら、実際に獅子舞にお湯をかけて貰いたい!」ということで選ばれたこの写真。まさにアフターコロナにぴったりのお題ですね!歴史と伝統あるこの獅子舞から、果たしてどのようなコピーが生まれるのでしょうか?

ターゲットを決めよう1 ~さあ、誰に届ける?

オンライン
  • 生まれながら都会に住んでいる子ども達
  • 外国人、家族、子ども達
  • 3歳ぐらいでイヤイヤ期がはじまった子どもを持つお母さん
  • 古いもの、歴史、文化財などが好きなゲストさんに紹介したい。50代男性、東京在住。
  • 鬼滅の刃が好きな甥っ子(1歳)
リアル
  • 子どもの安全や健康を願う保護者
    今年手術をした70代の父
  • 孫がいるおじいちゃん、おばあちゃん世代、バスツアー神社仏閣巡り好き。孫を溺愛していてお金を使いたい。
  • 30~40代 子供がいる親 イベントやショーが好き アウトゴーイング
  • 80代の女性。孫が30歳ぐらい。今は元気だが病気にならないかなどの心配がある 神奈川県央在住。
  • 友人
  • 60代男性 東京西部住み 元教員 超インドア 超肥満 生活習慣病 めんどくさがりや 疲れやすい 不健康

はじめに、この湯立獅子舞の写真を「誰に」届けるか、つまりターゲットを誰にするのか、アイデアを出していきます。
ポイントは、できるだけ具体的な人物像を想像すること。どういうシーンで写真が撮られたのか考えるのもいいですね。…ということで、参加者には2分のシンキングタイムが与えられ、アイデアを用紙に記入して提出、オンライン参加者はチャット投稿して提出します。「親戚の誰々、のように具体的に想像してみてください」と長橋さん。下田さんからは獅子舞が刺さりそうなターゲットについて、「外国人ですかね~。留学生とか。また、小さいお子さんがいる方なんかもイイ思い出になりそうですね」と、ヒントがたくさん出てきます。

さて、参加者から集まった個性豊かなアイデアから、長橋さんが選んだのは…?

3歳ぐらいでイヤイヤ期がはじまった
子どもを持つお母さん

コピーを考えよう1 ~さて、どのように伝える?

オンライン
  • イヤイヤ食べて、強くなる。
    いい子には、すずで「しゃぁ~ん♪」わるい子には、かたなで「ぐさぁぁ~!」
  • シャンシャンシャリーン。子どもは泣くほどよく育つ。いい子だから大丈夫!
  • だいじょうぶ、こわくないよ。だって神様だからね。
  • 噛まない獅子舞、ご利益あります。
リアル
  • イヤイヤも引っ込むママの守護神
  • 自分よりコワイ獅子舞を見たら、我が子はどうなる!
  • 母子でイヤイヤ→シャンシャン→ほわほわに
  • ラスボス参上!子どもたちを魅了する獅子の舞がここハコネで。
  • がお~!がぶっ!シャッターチャンス
  • 箱根の神
  • 文化と、あそぶ。

伝える相手が決まったので、続いては「キャッチコピーを作る際に効果的に伝わるようなアイデア」=「相手に対するメッセージや印象的なワード(カプタ)」を出していきます!

長橋さん「鈴は優雅に“シャンシャン”という感じ、しますよね。」
下田さん「“リンリン”という感じではないんですね~。お香の香りがする、土埃がするなどという表現もOKですよ。」

イメージを膨らませた多くのカプタが出そろったら、それを元にキャッチコピーを作っていきます。
下田さんからは「CMのようにかっちりと作らなきゃいけないわけではないので、まずは出てきたアイデアを色々組み合わせてみましょう。自由に考えてみてください。」と、キャッチコピー作りのヒントが!シンキングタイム中、カプタで出てきた“なまはげ”というワードに、
長橋さん「もう、なまはげにしか見えませんね…。」
下田さん「なまはげに支配されてますね(笑)」
と盛り上がる講師陣。

そうこうしているうちに、アイデアが出そろいました。長橋さんが、じっくりと皆さんのアイデアを確認しています。
はたして、いったいどのキャッチコピーがポスターに載るのでしょうか…!?

イヤイヤも引っ込むママの守護神

レイアウトを決めよう 1~プロの技、拝見!


ここからは、講師の下田さんがプロの技を披露。文字の種類とレイアウトを参加者の投票で決め、下田さんが実際に配置していきます。オンラインの参加者が「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」をZoomで投票し、リアルの参加者が「文字の種類(フォント)」を投票。表示されるスライドで、縦書き、横書き、明朝体、ゴシック体のイメージをまじまじと見ると、それぞれから異なったイメージが漂ってきます。
さて、皆さんの選択はどんな組み合わせを生むのでしょうか?まず、リアルの参加者は、「ゴシック体」を満場一致で選び、オンラインでは「縦書き」が選ばれました!2つが決まったら、下田さんがIllustratorというデザインソフトで作業を開始。作業しながらも、現役デザイナーならではの言葉が出てきます。「ゴシック体は一般的に力強く男性的なイメージを生むのですが、最近は細めのゴシック体で若い男性や女性にウケるデザインが作れる」のだそう。また、「マンガの中に出てくるフォントで、文字から受けるいろんなイメージを学んでいるんです。」と長橋さん。日常の中でも、デザインに関するアンテナを張り巡らせているのですね。デザイナーさんがどんなことを普段考えているのか?そんなことがわかる作成タイム。2人の話を聞いているうちに、ポスターが完成しました!
完成!これが、1つ目ひとつめのRethink。

参加者の皆さんのアイデアが詰まった、Rethinkの完成です!文字の位置や大きさ、角度など…さきほどのキャッチコピー同様に、デザインでも強調したい部分・反映したい想いが表現されています。ゴシック体の男性的で力強いイメージが、獅子舞にうまくマッチしていますね。「ターゲットに向けた言葉を強調するのが大切です。」と下田さんよりワンポイントアドバイス。獅子舞の姿と、大きく強調された「ママの守護神」。そして「イヤイヤ引っ込む」が斜めになって獅子舞にかかっているデザインは、まさに教えの通りです。湯立獅子舞という伝統行事が「ママの味方になってくれる心強いもの」にもなる…という再発見ができたRethinkでした!

学んで即実践できるお陰で、Rethinkの醍醐味をしっかりと味わえるセミナーになっていますね。「自分にもできちゃうかも?」もちろん、できます!クリエイター未経験者もデザイン未経験者も気軽に参加できて、しかも無料!のRethink Creator Seminar、あなたもぜひ参加してみて下さい。

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

RethinkワークショップIN箱根のお題2 箱根名物は、黒くて丸くて、科学のニオイ?


2つ目ふたつめのお題は、真っ黒な楕円形の物体!いったいこれは何でしょうか?

これは「大桶谷の黒たまご」。食べると命が延びると言われる、延命地蔵尊にあやかったゆで卵です。生卵から温泉池でゆでることで、気孔の多い殻に鉄分が付着し、硫化水素と反応して黒くなるんですって。

下田さんからは、「見た目は怖いけど(笑)、食べてみたら美味しかったです!アフターコロナは、ゆっくり温泉につかり、みんなでパクパク黒たまごを堪能したい、という想いで選びました。」との言葉が。みんなで食べたい黒たまごの魅力、再発見していきましょう!…ということで、2つ目ふたつめのRethink、スタートです。

ターゲットを決めよう2 ~さあ、誰に届ける?

オンライン
  • コロナ禍で塞ぎ込みがちになった祖母
  • まだ食べに行ったことのない、旅行好き、外食好きなアラフォー女性友人A
  • 少し高齢の大学の先生。コロナでオンライン講義がメインになり、若い先生と違いネットにも慣れていない。慣れない講義で目も心もぐったりしている。
  • なかなか旅に行けない実家の両親。寿命が延びると言い行ってもらいたい。
  • 小学生の修学旅行で箱根に行ったきりの人。懐かしの味を思い出してほしい。
リアル
  • 美意識の高い30代の女性
  • 神奈川箱根にきたことがない知らない人
  • 神奈川在住 中学生~高校生 理系 化学好き
  • コロナ禍で家から出たくなくなった友人家族
  • 50代後半女性。子育てを終えて久々に自分の自由な時間ができたもののうまく有効活用ができていない元専業主婦。
  • 大学2年生のカップル。付き合って3か月ぐらい。群馬県在住で2人とも群馬の大学。経済学部。女性⇒旅行好き。男性⇒カメラ好き。
  • 60代男性。第2の人生のスタートとともに仕事から解放され旅行や移住への志向が強い。充実した生活へ。

2つ目ふたつめのお題にも、リアルとオンライン両方からアイデアがずらりと集まりました
いったいどのアイデアが今回のターゲットに選ばれるのでしょうか?

長橋さん「アレですね。…化学好き。温泉の成分表ってつい読んでしまうじゃないですか。意味わかんないけど、温泉に入ると読んじゃうっていう。硫黄の反応と化学を結びつけると面白いなぁと思って」
下田さん「アレ…。あ、わかりました!」ということで、選ばれたのは?

神奈川在住 中学生~高校生
理系 化学好き

コピーを考えよう 2~さて、どのように伝える?

オンライン
  • お腹の中で科学実験
  • 箱根の温泉で、9時間かけて変化した結果がこちら
  • 受験勉強前には黒たまごで合格
  • 卵で口中宇宙!!
  • キミはこのたまごの謎を解けるか!?リアル大桶谷ゲーム。
リアル
  • 大桶谷から化学反応の音がする
  • 白から黒に?!化学の力がうみだす元気玉!
  • 校外学習で硫黄サウナたまご
  • 箱根の定番長寿卵(ちょうじゅらん)
  • けど、でも、だけど 触れてみたい。
  • 大桶谷・ダイナミック科学実験を目撃せよ!
  • このドゥクドゥクゆであがった黒たまごの化学式を求め大桶谷へ

続いては、ターゲットに届くキャッチコピーを、カプタ情報を元にユニークなアイデアを組み合わせて作っていきます。

下田さん「どちらにしましょう。…どちらにしましょうか?」
長橋さん「う~ん…。ちょっと待ってください。」
下田さん「出来が良すぎるからな~。」
長橋さん「どれも迷うな~。」

1回目よりもさらによくなったキャッチコピーを前に、長橋さんも選びかねている様子。
真剣な面持ちで選んだコピーは、コレです!

白から黒に?!化学の力がうみだす元気玉!

レイアウトを決めよう2 ~プロの技、拝見!


ひとつめと同様に、多数決で「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決定します。
今回は、「ゴシック体&横書き」に。下田さんのライブデザインでさきほどと同様にレイアウトを決めていきます。

デザインしつつも、下田さんと長橋さんの話題は、皆さんのコピーの量と質が一気に上がったこと。講師陣を驚かせる急成長だったようです。
長橋さん「クリエイティブってハードル高く感じますが、ほんの些細なことで変わるなって。」
下田さん「そうですね~。あと、設定したキャラクターが濃いのがよかったですね!」

さあ、できあがったデザインは…?
完成!これが、2つ目ふたつめのRethink。

2つ目ふたつめのRethinkも完成!
謎の黒い物体と、煙がもくもく出てくる背景、そしてコピーが真ん中で揃えられていますね。

下田さん「縦書きのポスターに対して、横書きは文字が長くなりがちなので、こまめに改行していき、バランスを整えてあります。強調したい「白から黒に!?」を大きくして、メッセージを打ち出しました。」
細部までこだわりが詰まったポスターになりました。

箱根セミナー、終了! ~参加者の感想は?

最後に、講師のお二人から。

下田さん「短い時間だったんですけど、皆さんコツをつかむのが早くてワークが上手くできたので、デザインしているこちらも楽しかったです。会場の皆さん、オンラインの皆さん、長橋さんを通して、箱根=温泉と思っていたけど、それ以外にもこんなに素敵なものがあるんだ!という気づきを得られました。今後も、皆さん箱根をRethinkして、地元を盛り上げてください。」

長橋さん「僕が東京から地元の箱根に帰ってきた時は、友人もいない・クライアントもいない状況でした。だから、自分がクライアントになり、自分がデザインする、ということをしたんです。そうすることで結果的に、どんなキャラクターか、どんなデザインを作るのかというのが伝えられた。焼き芋屋も、とりあえず始めてみたのがよかったなって。たまたま父に教わったツボの焼き芋は、ステンレスの焼き芋機より安い10万円で買えて。焼き方を教えてくれる人も近所にいないので、トライ&エラーでやってきました。ささいなことでも、“始めてみる”というのがいいのかなと。ポスターだって、クライアントがいなくても始めてみる。パソコンがなくても手書きでもできるわけです。
それがきっかけで、雪だるま式に出会いが増えたり、町が変わるきっかけになったりすると思います。」

締めには、Rethink Creative Contestという、地元の魅力を地元のクリエイターが表現して競うデザイン経験がなくてもチャレンジできる“アイデア重視”のクリエイティブコンテストの紹介が。2021年のテーマは、「地元のアフターコロナをRethink!」。これから必ずやってくるアフターコロナに向けて、あなたの地元の「当たり前だと思っていたこと」「意外と知られていないこと」「ちょっと残念なこと」を魅力的に伝えて下さい、ということで、A4タテサイズのポスターを創るというのが課題です。IllustratorやPphotoshopといった専用ソフトを使わずとも、Wwordなんかで作成してもOKなんですって。最優秀賞となるRethink PROJECT賞には、賞金50万円が贈呈される!ということで、デザインやクリエイティブのコンテストとしてはかなり大盤振る舞いなんです。2020年のRethink PROJECT賞は、沖縄の意外な風習を紹介したユニークな作品。受賞作を見てみたい方は、2020コンテストの審査結果ページをチェックしてみてくださいね!

 

Rethink箱根セミナー、これにて終了!

実際に参加くださった皆さんのアンケートからは、以下のような感想が寄せられました。

・Rethinkやカプタなどはじめて聞きました。新しいアイデアの作り方を学べました。焼き芋がパッケージひとつでこんなにも変わるのかと驚きでした。
・リアルとオンラインのハイブリッド形式でしたが、スムーズに進行されていてよかったです。ワークショップで新しい気づきが得られました!
・観光業に関心があり、地元と外の人をつなぎたいと漠然と考えていました。箱根には魅力がいっぱいあり、住みやすいので、もっと良さが伝わってほしいと思い参加しました。ポスターを作るのが夢だったので、本当に楽しく、面白かったです。勉強になりました。
・イラストの夢に再びチャレンジしたくなりました。凝り固まった考えに染まらず、私らしく箱根を良くしたいです。

ちなみに、参加者の満足度は100%!※
クリエイティブに関わるお仕事未経験者が大多数ながらも、興味関心が高い方々が参加され、多くのモノを得ていただけたようです!今回のお題「湯立獅子舞」「大岡谷の黒たまご」の2点のように、伝統行事や名物として以前からあるモノも、Rethinkで視点を変え、新しい切り口で表現することができます。今日をきっかけに、今ある箱根のモノを使って、参加者が多くの切り口で、新たなターゲットに、新たな面をアピールしていって下さることでしょう!

※参加者アンケートで「とても満足できた」「満足できた」と回答された割合
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Rethink Creator Seminar、あなたもチャレンジしてみませんか?

Rethink Creator PROJECT箱根セミナー、いかがでしたか?
「面白そう」「自分も参加してみたいな」と思った方は、以下のページから今後のセミナー開催予定をチェックしてみてください。
ご自身の地元にも、Rethink Creator Seminarがやって来るかも?

リアル&オンラインのハイブリッド開催だから、開催地外からのオンライン参戦もOK!
デザイン・クリエイティブ経験の有無は問いません。未経験者も初心者も大歓迎。
エリア毎に例題やワークショップのお題は毎回変わるから、このレポートを読んでくださった方も新鮮な気持ちで受講できるはずですよ。


約2時間半ちょっとのクリエイティブ体験で、地元を視る目がガラリと変わり、創造の芽がぴょこんと顔を出す。
Rethink Creator Seminarで「地元を誰かにまかせない」あなたに、出会ってみてください。

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