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PROJECT REPORT

Rethink講座&ワークショップレポート 福井編 ~え?カニじゃなくて蕎麦??

「海鮮じゃなくてスミマセン(汗)」

2021年第12回のRethinkセミナーは、北陸・福井。
福井と言えば「カニ」や「東尋坊」のイメージがあります。今回のワークショップでは意外や意外「蕎麦」が登場。ちょっと太めで大根おろしが乗っているこのお蕎麦が、福井県の名物…?
参加者はこの意外な福井名物から、どんな素敵な「地元の魅力」を再発見できるのでしょうか。

2021 Rethink Creator PROJECT 第12回 福井セミナー

【日時】 9/5(日)13:30~16:00
【会場】 オンライン開催のみ

 

福井セミナーの会場&参加者は?

福井セミナーは本来なら会場でのリアル開催とオンラインのハイブリット型で開催される予定でしたが、昨今の状勢を鑑みて、オンラインのみの開催となりました。配信は、リアル開催予定地だった福井駅すぐのワーキングスペース「XSTAND(エックススタンド)」から。福井新聞社が2020年11月に開設した、格安でリモートワークやコワーキングに適した環境を提供している施設です。1階にはテイクアウト可能なレストランも併設されていますよ。今回のセミナーの参加者は、男女比はほぼ同じ。年代は20~40代まで幅広く、県外からのオンライン参加者もいらっしゃいました。属性としては、会社員・公務員が6割、自営業・フリーランスの方が2割、主婦や無職の方が2割といった割合。半分以上の方がクリエイティブな仕事に関わった経験があり、未経験者の7割の方が興味関心をお持ちと、今回のセミナーに対する期待感が感じられます。

福井セミナーの講師はこんな人!

下田 裕美(Shimoda Hiromi)

職業:フリーランスクリエイター
在住地:東京都
東京都内でフリーランスクリエイターとして活動、ランニングページ・バナー広告・WEBデザインなどを手掛ける。
東京出身だが、結婚を機に新潟に5年在住し、地元の人と触れ合ったことで「地元を盛り上げたい」という地方在住者の想いに触れ、発足当初にRethink Creatorとして参画。今回は全体の進行を担当する。

下田氏のRethink Createはこちら>>

畠山 かなこ(Hatakeyama Kanako)

職業:フリーランスエディター・ライター
在住地:福井県
三本日和代表。眼鏡会社、タウン情報誌勤務を経てフリーランスに転じる。パンフレットやガイドブック、社史、雑誌やWEBサイト等で編集・ライティングを担当。ものづくり、町づくり事業等でブランディングや広報アドバイスも行う。アート、工芸への造形も深く、2016年から器を中心としたセレクトショップ「三本日和」を経営。さまざまな形で福井に関わる仕事に従事している。

Rethink Creator PROJECT 福井セミナー、いざスタート!


まずは、今回のセミナーを共催してくださっている「福井市 未来づくり推進局」向井局長からのご挨拶。
未来づくり推進局は、2024年の北陸新幹線開通に向けて福井市の魅力を発信し、認知度向上や観光客の増加を目指している行政機関です。「全国に福井市の魅力を届けるためには、行政だけでなく市民の皆さんの発信がとても大事だと考えています。今回のセミナーのキャッチフレーズである“地元を誰かに任せない”は、まさにそれを表す言葉。このセミナーを通してデザインの力を学び、皆さんが福井の魅力を沢山発信して下さることを期待しています。」

続いて、Rethink Creator PROJECTを企画・運営している「株式クリエイターズマッチ」代表・呉(ご)がご挨拶。クリエイターズマッチは、制作・開発・教育の3つの事業を通して「クリエイターが働きやすい世界を創造する」ことを目的とした会社。日本全国にいるクリエイター志望者へ学びの機会を、パートナークリエイターにはキャリアを広げるためのお仕事・作業効率を上げるためのツールなどを提供し、資生堂やアディダス、バンダイなど、数多くの大手企業との取引実績もある企業です。
Rethink Creator Seminarは、その「教育」のひとつで、Rethink PROJECTの一環としてクリエイターズマッチが運営しているセミナー。「地元を誰かにまかせない。」というキャッチコピーのとおり、クリエイターの地産地消を目指して、地元の人しか知らないその土地の魅力を再発見して発信する方法を知ることができる、デザイン未経験者でも受講可能なクリエイティブセミナーなのです。セミナーでは、オンライン参加者とのコミュニケーションはチャット機能を通して行います。チャットのテストとして「どこから来ましたか?」と質問してみたところ、オンライン開催だったため福井県外からの参加者も。「8888(パチパチパチパチ)」という、チャットで拍手を表現する機能を活用してくださる参加者もいて、早くも盛り上がりそうな気配です。

 

そして、今回の講師お二方の自己紹介。メイン講師の下田さんは東京在住ですが、5年間の新潟在住を機に地元を元気にするRethink PROJECTの活動主旨に賛同し、講師として参加して下さっています。福井の美味しい料理やお酒を知り、コロナが落ち着いたら家族と訪れたい!と、早くも福井の魅力に取りつかれているご様子。もう一方の畠山さんは福井在住。地元で20年以上ものづくりや町づくり事業、食関連の広報などに従事するかたわら、器を中心としたセレクトショップを経営している、福井愛溢れるクリエイターです。そんなお二人が誘う福井県民のためのクリエイティブセミナー、いよいよスタート!

福井セミナーレポート其の壱 Rethink講座 IN 福井編


Rethink講座は、会場でメイン講師を務める下田さんとオンライン参加でサポートする畠山さんのお二人による、同じ会場に居ないとは思えないような息の合ったやりとりで進められていきます。Rethinkとは、「視点を変えて考える」という意味。
具体的にどのように視点を変えるか、というと…
1.FILTER  2.INSIGHT 3.CAPTAという3つの見方で「視点」を変えてみることで、地元の魅力を新しいカタチで伝えよう、という試みなんです。

「Rethinkを活用して福井の魅力を見つけてみましょう!」と下田さんが畠山さん、参加者に呼びかけたところ、豊かな自然・東尋坊・カニ・恐竜・眼鏡…といった意見が挙がりました。そのままでは、特定の誰かを意識することなく一般的に知られた福井の有名な観光地を紹介している、という状態。でも、「誰に」を想定することで、違う切り口が生まれてくるのでは?ということで、下田さんが「誰に」の例として挙げたのは「仕事でお世話になった食いしん坊の先輩」。その先輩に福井の魅力を紹介するとしたら?と畠山さんに問いかけます。
畠山さん「ガッツリ食べられる、“ソースカツ丼”!」
ソースカツ丼とは、福井県内で食されている、揚げたカツをソースにくぐらせご飯にのせた、卵を使わないカツ丼のこと。口に入れるとカツのうま味がしっとりじゅわーと広がるとのことで、食いしん坊の先輩なら「絶対食べたい!」と思うB級グルメですね。

このように、同じ「福井最高!」でも、不特定多数へ向けた“東尋坊”と特定の誰かに向けた“ソースカツ丼”では印象が変わります。「誰に」を絞りこむことで、伝えたい地域の魅力がはっきりと見えてくる。これが、FILTER。

 

次に、INSIGHT。ここでは「届けたい理由」を深掘りしていきます。先ほどの例で挙がった「仕事でお世話になった食いしん坊の先輩」。なぜ、その人にソースカツ丼を勧めたいと思ったのか?畠山さんからは、「出張で来てもさっと食べられて、福井の魅力を知ってもらえそう」という理由が明かされます。その理由こそが、相手に寄り添った“内側”の視点。
・不特定多数になんとなく伝える視点=「外側」(OUTSIDE)
・特定の誰かに寄り添って伝える視点=「内側」(INSIGHT)
ということなんですね。

 

最後は、CAPTA。これは、対になるモノとしてDATAと比較すると分かりやすいかも。

・データ:性格で堅い情報(数値や属性、位置や時間などの定量的な情報)
・カプタ:自由でやわらかい情報(現象や心理、物語などの解釈が色々ある情報)

ソースカツ丼をデータで伝えると「大正時代生まれ、名物ソースカツ丼、930円」。少し堅い印象を受けませんか?
これをカプタで伝えると、「しっとりじゅわー、ほやさけえ、とりこやざ」。福井訛りで「しっとりじゅわー、だから、虜になるよ」といった意味。ソースカツ丼の美味しさがよりリアルに伝わり、虜になってみたい!と興味がそそられますよね。FILTER・INSIGHT・CAPTA、3つの手法でRethinkしてみると、身近な魅力が沢山見つかる。同じモノでもさまざまな表現ができる。それが実感できた講座でした!ここでは講座の一部をご紹介しましたが、実際にはほかにも地元のスポットやグルメがたくさん紹介され、講師がRethinkして新たな魅力を発見してくれました。地元の人も知らない名所や名物が次々と出てくるのを見ているだけでも楽しいのに、そこにRethinkでより魅力的なメッセージが添えられると、「行ってみたい!」「食べてみたい!」という気持ちが高まります。「セミナー後、街を歩くと発見だらけ!」「クリエイティブって難しそうって思ってたけど、視点を変えるだけで色んなアイデアが湧いてくるんですね」と、参加者からも大好評。このセミナーに参加したことがきっかけで、今はデザイナーとして活躍する先輩もいるんですよ。こんなに充実した講座&ワークショップなのに、未経験大歓迎、参加費は無料!興味が湧いた方は、今後のセミナー開催予定をチェックしてみて下さい!

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

福井セミナーレポート其の弐 Rethinkワークショップ IN 福井編

RethinkワークショップIN福井のお題1 福井のいぶし銀グルメ。


10分間の休憩を挟んだ後、みんなのRethinkをCreateしてみよう!ということで、実践編となるワークショップがスタート。参加者が地元の写真のコピーを考えて、講師がデザインを考える、地元の魅力を伝えるポスター作りに挑戦です。最初のお題は「おろしそば」。おろしそばは、そばつゆも醤油もない時代に、そば切りを大根汁につけて食べたことが起源とされています。具に辛み大根のおろしを使用しているのが特徴的で、刻み葱、鰹節、刻み海苔などをかけることもあります。毎年11月後半には、香り高い「新そば」のおろしそばが食べられるんですって。
下田さん曰く「コロナが終わったら、お喋りしながらすすって食べたいです!」
さて、このおろし蕎麦がどんなポスターに仕上がるのでしょうか?

ターゲットを決めよう1 ~さあ、誰に届ける?

  • 都会で暮らす都会生まれの大学時代の同級生、男、47歳。
  • うどん県の人や、出汁が命の大阪の人。地元食の愛強し。
  • 食べるのが好きだけど、日頃深夜まで忙しい中で、コンビニ弁当しか食べていない人。
  • コロナで結婚式が挙げられなかった30代新婚夫婦。
  • そば好きの20代独身男性。
  • 美容と健康オタクの名古屋在住の30代ヨガインストラクター。
  • 県外に住むそば好きの義母。
  • 自称、そばマニアの方。日本三大そばにあがらないやーん、と言うてる人。
  • 旅行好き、健康志向、ビジネスマン、都会に住んでいる30代。
  • 東京に住む60代後半の両親で、旅行好き。高級よりリーズナブルに色々な地域を見て回る。

まずは、この「おろしそば」を「誰に」届けるか?を決めるため、参加者全員2分間でチャット機能を使って投稿し、アイデアを出し合います。伝えたい相手をできる限り具体的に想像してみよう、ということで、講師の2人のターゲットは…?
畠山さん「私だったら、仕事の先輩で東京在住の女性に食べさせたいです。一回り年上でおそば好きな方。全国を取材して回っているそば通。その人を連れていくにはどの店がいいかという視点を意識しますね」
下田さん「私は長野生まれのそば通の人を連れてきて、バトルさせたいです!」
続々と挙がってきたユニークな案の中から地元出身の畠山さんが選んだのは、他県との比較を意識したこちらのターゲット!

うどん県の人や、出汁が命の大阪の人。地元食の愛強し。

コピーを考えよう1 ~さて、どのように伝える?

  • 三度美味しいそば県、福井県です
  • そばの香り×おろしの辛み あなたの鼻を駆け抜ける
  • 辛み、のどごし、福井そば
  • この辛み、お前は耐えられるか!
  • さらっと一杯!ツーンときた!これがいい!
  • 福井の魂、受けてみな!
  • おろしそば、くせになるんやざ
  • 香りを楽しみ、刺激を感じる
  • 「ツーーーーーーン!」
  • つるつるツーン つめたいそば こころほっこり

「誰に」届けるかが決まったあとは、相手に対するメッセージや印象的なワード(カプタ)を見つけていきます。インスタのハッシュタグを付けるノリで、まずはポンポンとアイデアを列挙。感情やオノマトペもカプタの一種なので、それを用いた表現もOK。
下田さん「畠山さんだったらどんなカプタを挙げますか?」
畠山さん「うどんとの違いを鮮明に出したいです。見た目とか、食べるときの音とか。そばはズルズル、うどんはちゅるちゅるとか。」
講師の2人が話に花を咲かせている間に、参加者からはチャットでアイデアが。お次は、挙がったカプタを組み合わせて、いよいよコピーを作り上げる作業に入ります。
下田さん「“三度美味しい”ってどういう意味でしょう?」
畠山さん「まずは何もつけずに食べて、次にだしをつけて食べて、最後にそばつゆを飲むイメージでしょうか。」
下田さん「おろしそばって辛いんですか?」
畠山さん「辛いです。福井は辛さにも寒さにも強いかも。辛抱強い県民性がありますね。冬にも冷たいものを食べるんですよ。」
講師2人の話題は福井の県民性にまで広がります。多くのコピーの中から、今回も畠山さんが1つ選ぶことに。2つの有力候補の中から選ばれたコピーは、シンプルながらインパクト大!なコレ。

ツーーーーーーン!

レイアウトを決めよう 1~プロの技、拝見!


ついにコピーが決定したところで、参加者の投票で「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めることに。選ばれたのは、「明朝体&縦書き」。
決まったフォントと決まったレイアウトで、下田さんが微調整を加えながら、リアルタイムでポスターを作り上げていきます。文字の大きさや位置を変えたり…プロの鮮やかな技に感心しきり。
慎重にレイアウトが組まれ、でき上がったポスターはこちらです!
完成!これが、1つ目のRethink。

参加者みんなで作り上げた、1つ目のRethinkがついに完成!

下田さん「ツーン! という言葉のイメージを文字でも表現しました。同じ辛い物でも、具体的にどんな辛さかを聞いてみると、デザイン表現のヒントになるんです。フォントもただ置くだけでなく、角度を付けたり細さ太さを変えることで、よりストーリー性を持たせることができます。文字ひとつひとつにもコンセプトが含まれるよう工夫するのがデザインの面白いところですね。」
ツーンの“ツ“を大きくすることで、辛さが突き抜ける感じを表現。さらに斜めにすることで突き刺さるイメージを強調したのだそう。確かに、見ていると鼻に辛さを感じる気がします…(疑似ツーン)。
おろしそばという福井の隠れたB級グルメをRethinkしてみることで、福井の魅力を新しい角度で伝えるポスターになりました。

学んで即実践できるお陰で、Rethinkの醍醐味をしっかりと味わえるセミナーになっていますね。
「自分にもできちゃうかも?」もちろん、できます!クリエイター未経験者もデザイン未経験者も気軽に参加できて、しかも無料!のRethink Creator Seminar、あなたもぜひ参加してみて下さい。
Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

 

RethinkワークショップIN福井のお題2 近ごろ人気のあの凸凹。

2つ目のお題は、越前海岸の鉾島(ほこしま)。
柱状節理(岩体に入った柱上の割れ目)が作った自然の造形が多くみられ、柱状の岩が鉾を並べたように見えるので、鉾島と呼ばれるようになりました。遊歩道が整備されており、ただ見るだけでなく、実際に岩登りも楽しめます。また、夕日や星空のビューポイントとしても人気のスポットなんですよ。
下田さん「鉾島、最近注目されているんですってね。畠山さんは行かれたことありますか?」
畠山さん「子どものころに何度か行ったことがあります。でもこの写真のイメージとはずいぶん違いますね。」
下田さん「星空がとってもきれいで、神秘的な感じですね。」
畠山さん「参加者の中にこの写真を撮った方がいらっしゃるみたいですよ!」
全員「!!!」
ビックリ情報が判明したところで、この景色を見せたいターゲットを考えていきましょう。

ターゲットを決めよう2 ~さあ、誰に届ける?

  • 日々の生活にちょっと疲れちゃった…とこぼす都市部の会社の同期。
  • 40代の天文研究会に入っている友人。
  • コロナで疲れて、イライラしている40代会社員。
  • 福井と言えば、東尋坊で犯人を追い詰める!と思っている、火曜サスペンス劇場のプロデューサー。
  • 福井県内にいる会社員の友達。
  • 自然が好きな福井を訪ねたことのない親族。30代。
  • インスタ映えスポットに飢えている20代の週一で県外旅行に慣れている女子。
  • 20代前半 男性 かっこつけたがり。
  • 会ったことがないネットで付き合いだした彼女。
  • カメラにはまった20代前半男子。
  • パワースポット巡りが好きな、50代女性。

オンラインのチャットで、参加者からのアイデアが挙がってきました。
下田「面白いアイデアがいっぱいですね!今回は誰をターゲットにしましょうか?」
畠山「1つ目が県外の人をターゲットにしたので、次は県内の人で。できるだけ具体的にイメージしやすい方がいいですね」
今回も選出は畠山さん。決定したのは…

インスタ映えスポットに飢えている20代の週一で県外旅行に慣れている女子

コピーを考えよう 2~さて、どのように伝える?

  • ここなら撮れる、飛鳥時代の神秘的な空
  • ゾクゾクする星空をみよう
  • ここを最初に発信するのはあなたです
  • このキラキラ、チルいよね
  • 星空、ゴン撮り。
  • 全福が泣いた「星をつかめ」近日公開
  • 神秘的な写真を撮りたくない?
  • 今、空いてます。
  • 「ほこしま」ってどこけ?ほんほこやよ。
  • スマホで旅する、1500万年

カプタ投票で挙がったユニークなアイデアを組み合わせてできあがってきたのが、上記のような個性あふれるコピーたち。
下田さん「20代の女子に響くキャッチコピーってどれでしょうね?」
畠山さん「若者の言葉を使いたいですね。チルいとか、ゴン撮りとか。」
下田さん「常に新しいことを求めている女子ですものね。今どきの言葉がいいですね!」
2つ残った有力候補のうち、悩みに悩んで畠山さんが選んだのがこちら!

このキラキラ、チルいよね

レイアウトを決めよう2 ~プロの技、拝見!

2つ目も同じく参加者の投票で「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めます。横書きはすんなり決定しましたが、明朝体とゴシック体が同票に。そこで、仮置きしてイメージを見てもらって…結果、明朝体に決定しました。

横書き一列にするか、改行して字の大きさを変えるか。ハッシュタグをつけて小さめにするか。
清楚系女子をイメージして、ハッシュタグをつけて小さめの字体に決定。
置く位置にもこだわります。星空におくか、岩に置くか。
見る人の視線がいきやすい位置に置くのが理想ということで、星空の上に置くことになりました。さらに「キラキラ」の文字に動きを見せることで、意外性&情緒的な印象を狙います。
ターゲットのインスタ映えを求める女子に向け、とっても可愛く仕上がりました!
完成!これが、2つ目のRethink。

2つ目のRethinkも完成!
下田さん「ちょっと不思議なアレンジを加えたデザインのポスターに仕上げました」
畠山さん「キラキラな感じがイイです。チルいです!」
文字が躍っているのが星空がキラキラ瞬くさまを思わせる、女子力たっぷりなポスターになりました。

福井セミナー、終了! ~参加者の感想は?

最後に、講師のお2人から。

畠山さん「皆さん、もう既に色々なものを持っておられます。これからはそれをどう出すか、を意識して行動すると、もっとみなさん表現していけるのだろうなと感じました。仕事で福井の人とやりとりしていて感じるのが、アイデアを持っていても出せていない人が多いということ。福井の人はポテンシャルが高いと思うことがすごく多いのに、東京の人の方がすごいと思っていて、自分が思っていることを言わない人が多いんです。皆さんが持っているものに自信を持って出していったら、もっと福井が面白くなるのではないかと思います。」

下田さん「皆さんとてもポテンシャルが高くて、短時間だったけどRethinkされた面白いコピーがたくさん出ました。大変いい作品になったと思います。」

締めには、Rethink Creative Contestという、デザイン経験がなくてもチャレンジできる“アイデア重視”のクリエイティブコンテストの紹介が。2021年のテーマは、「地元のアフターコロナをRethink!」。これから必ずやってくるアフターコロナに向けて、あなたの地元の「当たり前だと思っていたこと」「意外と知られていないこと」「ちょっと残念なこと」を魅力的に伝えて下さい、ということで、A4タテサイズのポスターを創るというのが課題です。IllustratorやPhotoshopといった専用ソフトを使わずとも、Wordなんかで作成してもOKなんですって。最優秀賞となるRethink PROJECT賞には、賞金50万円が贈呈される!ということで、デザインやクリエイティブのコンテストとしてはかなり大盤振る舞いなんです。2020年のRethink PROJECT賞は、沖縄の意外な風習を紹介したユニークな作品。受賞作を見てみたい方は、2020コンテストの審査結果ページをチェックしてみてくださいね!

 

Rethink福井セミナー、これにて終了!
実際に参加くださった皆さんのアンケートからは、以下のような感想が寄せられました。

・3時間って長いなあ…と思っていたのですが、アッという間!とても楽しく勉強になりました。オンラインでチャットから意見を挙げる形式だったので、気軽に参加できました。
・今後ぜひ使いたい技術も学べ、とても満足しています。準備がしっかりされていて、運営する皆さんの熱い思いも伝わってきて感動しました。
・福井へ移住してきた者なのですが、皆さんの地元への愛や視点に触れる事ができる、とても良い機会を頂きました。
・リアルタイムに広告ができていく瞬間に立ち会えたのは「自分も加わることができた」という実感と達成感みたいなものがあり、嬉しく感じました。
・こういう取り組みが地域の活性化に繋がるといいなと思います。自分も頑張らないと!と感じました。参加者同士の繋がりが持てるようになれば、その繋がりが地域の活性化にプラスになるんじゃないかと思います。
・オンラインでアイデアを持ち寄って完成していくっていう過程を体験できて面白かったです。一緒に参加していた方々のアイデアが面白くて、チャットを見ながら笑ってしまいました。

ちなみに、参加者の満足度は90%以上!※
クリエイティブに関わった経験がある方とない方、どちらにも気軽に参加していただける内容に、多くの方が満足してくださったご様子。学んだことを即実践、という過程で、一つの作品を作り上げる楽しさも実感していただけたようです。今回のRethinkを活かせば、県内の新たな魅力を沢山発見して、県内外の多くの人に発信することができるはず。福井が素敵な発信者でいっぱいになるのが楽しみです!

※参加者アンケートで「とても満足できた」「満足できた」と回答された割合

Rethink Creator Seminarページへ>>

Rethink Creator Seminar、あなたもチャレンジしてみませんか?

Rethink Creator PROJECT福井セミナー、いかがでしたか?「面白そう」「自分も参加してみたいな」と思った方は、以下のページから今後のセミナー開催予定をチェックしてみてください。ご自身の地元にも、Rethink Creator Seminarがやって来るかも?リアル&オンラインのハイブリッド開催だから、開催地外からのオンライン参加もOK!デザイン・クリエイティブ経験の有無は問いません。未経験者も初心者も大歓迎。エリア毎に例題やワークショップのお題は毎回変わるから、このレポートを読んでくださった方も新鮮な気持ちで受講できるはずですよ。

約2時間半のクリエイティブ体験で、地元を視る目がガラリと変わり、創造の芽がぴょこんと顔を出す。
Rethink Creator Seminarで「地元を誰かにまかせない」あなたに、出会ってみてください。

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