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PROJECT REPORT

Rethink講座&ワークショップレポート 柏編 ~どこにでもある駅前が、とんでもなく個性的に見える魔法~

「千葉の渋谷を、もっと見て!」

2021年8月にオンライン参加のみで開催されたRethinkセミナー。
今回クローズアップするのは、柏レイソルでおなじみの千葉県柏市。
ワークショップでは、知っているようでよく知らない柏の魅力が掘り起こされます。
サッカーだけじゃない柏の魅力、読みながら体感してください!

2021 Rethink Creator PROJECT 第11回 柏セミナー

【日時】 8/4(水)14:30~17:00
【会場】 オンラインのみの開催

柏セミナーの会場&参加者は?

今回のセミナーは、コロナ状勢を鑑みてオンラインのみの開催となりました。
参加者は30~50代で、男女比は、1:5。
属性としては、会社員や公務員が7割、フリーランスや作家の方が3割と、デザイン関係の仕事を経験されている方の参加が多かったようです。
クリエイティブ経験者が多かったので、ワークショップでも積極的でレベルの高いアイデアが挙げられていますよ。乞うご期待!

柏セミナーの講師はこんな人!

亀井 智子(Kamei Tomoko)

職業:Webデザイナー
在住地:鳥取県
株式会社GOOD GLOW代表。
もともと楽天ショップ店長をしていたが、会社の支援で2015年にデジタルハリウッドに入学し、Webデザイナーを専攻。
在学中に3人目を妊娠するも、この時にクリエーターズマッチの試験に合格し、卒業と同時にフリーランスとなる。
出産後はデジハリ卒業生で構成された「米子コンテンツ工場」に参画し、Webサイトのデザインやフリーペーパーのディレクターとして活躍。
2021年5月、「デジタルで町おこし」をテーマにGOOD GLOWを立ち上げ。今後はWebサイト制作を発展させ、ECサイトやブランディング、コーディネートまでを手掛けることを目指している。

亀井氏のRethink Createはこちら>>

佐藤 大輔(Satou Daisuke)

職業:グラフィックデザイナー
在住地:千葉県松戸市
理工学部卒業後ソフトウェア会社に勤務していたが、2000年に退職し、デザインの勉強を独学で始める。カメラ、コピーライティング、イラストも独学。
モットーは「良いデザインは楽しい方を向いている」
松戸駅前エリアの新商店街「Mism(エムイズム)」発足時のMAPデザインに携わるなど、地域の飲食店から農園まで幅広いデザインを手掛けている。

Rethink Creator PROJECT 柏セミナー、いざスタート!

 

まずは、Rethink Creator PROJECTを企画・運営している「株式会社クリエイターズマッチ」代表・呉(ご)がご挨拶。クリエイターズマッチは、制作・開発・教育の3つの事業を通して「クリエイターが働きやすい世界を創造する」ことを目的とした会社。日本全国にいるクリエイター志望者へ学びの機会を、パートナークリエイターにはキャリアを広げるためのお仕事・作業効率を上げるためのツールなどを提供し、資生堂やアディダス、バンダイなど、数多くの大手企業との取引実績もある企業です。
Rethink Creator Seminarは、その「教育」のひとつで、Rethink PROJECTの一環としてクリエイターズマッチが運営しているセミナー。「地元を誰かにまかせない。」というキャッチコピーのとおり、クリエイターの地産地消を目指して、地元の人しか知らないその土地の魅力を再発見して発信する方法を知ることができる、デザイン未経験者でも受講可能なクリエイティブセミナーなのです。

続いて、今回の講師を務めるお二方の自己紹介。経歴は全く異なるお2人ですが、地元の魅力を発信し、地域の発展に寄与しているという点で多くの共通点を持たれています。そんな2人がレクチャーするのが「地元のアフターコロナをRethink」すること。未知なる世界を見据えたクリエイティブセミナー、いよいよ始まりです!

柏セミナーレポート其の壱 Rethink講座 IN 柏編

Rethink講座は、亀井さんが質問し、佐藤さんが答えるという形で進んでいきます。Rethinkとは、「視点を変えて考える」という意味。具体的にどのように視点を変えるか、というと…1.FILTER  2.INSIGHT 3.CAPTAという3つの見方で「視点」を変えてみることで、地元の魅力を新しいカタチで伝えよう、という試みなんです。…ということで、最初に出てきた画像は、柏の街の航空写真。
何の条件も提示せず、「写真を見て思い浮かぶ柏のイメージは?」の質問には、柏レイソルと手賀沼の花火大会など、不特定多数のみんなが知っているものばかりが挙がります。そこで、「特定の誰か」を想定してみることに。
亀井さんが指定したのは、「あなたが大事にしている県外の知人」。
これに対して佐藤さんは、「仕事でお世話になったオシャレではない先輩」という人物を挙げました。

亀井さん「…単刀直入に言うと、ダサい先輩ということですよね?」
佐藤さん「わたくしの口からはちょっと…苦笑」
佐藤さんの挙げた意外なターゲットに話が盛り上がります。その「仕事でお世話になったオシャレではない先輩」に伝えたい柏の魅力は、「ウラカシ」。「ウラカシ」とは文字通り“裏の柏”という意味で、地元民なら皆これで通じるんだとか。柏住民の地元愛を感じますね。そして…
FILTERとして特定の誰かを思い浮かべたら、ありきたりではない、地元の人しか知らない魅力が出てきました!FILTERをかけると、視点が変わる。分かりやすく言うと、「誰に」を絞り込むことで、地域の魅力がはっきり見えてくるということです。

 

次に、なぜ、「仕事でお世話になったオシャレではない先輩」に「ウラカシ」を伝えたいのか?これがINSIGHT。伝えたい想いを掘り下げるための視点です。佐藤さんは、「仕事でお世話になったオシャレではない先輩に、個性的な古着でおしゃれを楽しんで欲しい」という思いで、古着屋さんがいっぱいのおしゃれな「ウラカシ」を紹介したいと思ったそうです。やさしい…!相手の気持ちに寄り添って考える、内側に目を向けることで、対象に対するより深いメッセージが浮かんでくる。INSIGHTの重要性が分かりますね。

 

最後は、CAPTA。これは、対になるモノとしてDATAと比較すると分かりやすいかも。

・データ:性格で堅い情報(数値や属性、位置や時間などの定量的な情報)
・カプタ:自由でやわらかい情報(現象や心理、物語などの解釈が色々ある情報)

CAPTAをよく使っているのが、普段みなさんが人を見る時なんですって。

亀井さん「普段、この人は何㎝とか体重は何kgとかっていう風には見ませんよね?」
ふむふむ、確かに。数値で示せるスペック、これがデータですね。
亀井さん「怖そうだとか優しそうだとか、そういう印象で捉えますよね。
それがCAPTAです。正確性には欠けますが、イメージは伝わりやすい。」
データとカプタの違い、分かってきました!

例えば講師の佐藤さんを魅力的な写真と共に紹介するとして、
データ:グラフィックデザイナー 佐藤大輔
カプタ:人見知りって言っているけど実は出たがり屋
…あら以外(笑)。CAPTAで伝えると、データよりも印象に残りますね。…ここで、先ほどの「仕事でお世話になったオシャレではない先輩」の話に戻ります。「ウラカシ」の画像に対するコピーとして、データだと「約1000アイテム ウラカシ横丁」、カプタだと「自分のスタイルは自分で創るものだ」に。正確で硬く表現する視点がDATAなら、自由に柔らかく表現する視点がCAPTA。カプタの視点を持つことで、より表現が多彩になりますね!

佐藤さん「地元への視点の変え方なんですけど、僕は地域クリエーターとして、「好奇心」「想像力」「ユーモア」この3つを大事にして視点を探しているんです。今日のRethinkの3つの視点にも通ずるものがあると思いますよ。」

FILTER・INSIGHT・CAPTA、3つの手法でRethinkしてみると、身近な魅力が沢山見つかる。同じモノでもさまざまな表現ができる。それが実感できた講座でした!ここでは講座の一部をご紹介しましたが、実際にはほかにも地元のスポットやグルメがたくさん紹介され、講師がRethinkして新たな魅力を発見してくれました。地元の人も知らない名所や名物が次々と出てくるのを見ているだけでも楽しいのに、そこにRethinkでより魅力的なメッセージが添えられると、「行ってみたい!」「食べてみたい!」という気持ちが高まります。「セミナー後、街を歩くと発見だらけ!」「クリエイティブって難しそうって思ってたけど、視点を変えるだけで色んなアイデアが湧いてくるんですね」と、参加者からも大好評。このセミナーに参加したことがきっかけで、今はデザイナーとして活躍する先輩もいるんですよ。こんなに充実した講座&ワークショップなのに、未経験大歓迎、参加費は無料!興味が湧いた方は、今後のセミナー開催予定をチェックしてみて下さい!

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

柏セミナーレポート其の弐 Rethinkワークショップ IN 柏編

RethinkワークショップIN柏のお題1 デビュー前のリハ、地元でやっとこ。


休憩時間を挟んだ後は、学んだことを即実践。Rethinkを使ったワークショップの始まりです。「地元のアフターコロナをRethink」をテーマに、地元の写真にコピーを添えて、魅力を伝えるポスターにしてみよう!ということで、参加者の皆さんで写真のコピーを考え、講師がポスターのデザインを作るという流れです。最初のお題はというと…「千葉の渋谷」といわれる柏駅前交差点の写真が登場しました。柏市民ならみんな知っているはず!というメジャーな場所の魅力、どんなふうにRethinkできるのでしょうか?

ターゲットを決めよう1 ~さあ、誰に届ける?

オンライン
  • 宇都宮にいる甥っ子。上京して働くか、近郊の都市で働くか迷っている。
  • 東京までしか出ていかない、神奈川県民。
  • 本場渋谷デビューしたい女子
  • 人込みは嫌いだけど渋谷には憧れる若者
  • 中村・男・28歳・メゾンマルジェラが好き・年収500・神奈川に住んでいる・中堅大学卒・学生時代スタバでバイト・ビットコイン投資に失敗したので遠くに行くため、ふらっと電車に乗り込み終点の柏へ。ふと降りてみた柏駅前を撮影
  • 渋谷に行きたいけど、コロナが心配で行けない鹿児島の後輩家族

まずは、この柏駅前交差点の画像を「誰に届けるか?」を決めるためのアイデア出しとして、2分間のシンキングタイムスタート。考えたアイデアはチャットでどんどん投稿していきます。柏にどっぷりつかっている人、初めて柏に来ようとしている人など、いろいろなターゲットが出てきます。

佐藤さん「“オシャレではない先輩”とかでもいいですかね。」
亀井さん「…そうですね笑。オブラートに包むのもありですし、直球で“ダサい先輩”でもいいですし。」
佐藤さん、ずいぶんオシャレではない先輩がお好きなようで(うふふ)。ターゲットを決めるために、柏駅前交差点を「渋谷のスクランブル交差点を疑似体験できる場所」という設定にしました。その設定で、アフターコロナというテーマも鑑みて選ばれたターゲットとは…?

渋谷に行きたいけど、コロナが心配で行けない鹿児島の後輩家族

コピーを考えよう1 ~さて、どのように伝える?

オンライン
  • 密にはならないホコテン
  • 風通しがいい都会の空
  • 何でも買えるが密ではない!
  • 3世代で楽しめる街、柏
  • badじゃないよVATだよ コワクナイヨおいでよカシワニ
  • 柏で渋谷デビューのリハーサル
  • 第二の渋谷
  • 穴場で憧れショッピング
  • かしわ柏ワクワク
  • ソーシャルディスタンスな渋谷があります

ターゲットが決まったところで、CAPTAをインスタのハッシュタグ感覚で挙げていき、次にCAPTAをもとにキャッチコピーを作っていきます。

亀井さん「あえて渋谷と比較するのも面白いですね。」
佐藤さん「すごいライバル心ですね。」
亀井さん「もう戦いましょう!!(なぜw)」

コロナだから渋谷には行きたくないよ、と言っている家族の気持ちになって考えてみましょう、ということで…

佐藤さん「後輩なので、少し強めに言っても。優しく、強く。」
亀井さん「そのバランスがまたとても難しくて、面白い部分ですね。」

佐藤さん「コピーのポイントは3種類ある。柏側から後輩に向ける自分発信の言葉、体験した後輩からの言葉、交差点を擬人化させた視点。自分発信ではない、視点転換の発想も大切。」
おお、「誰が発信するのか」という視点を変えることもできるんですね、さすが!参加者から続々と挙がった面白いアイデアに、講師も「選びきれない!」と嬉しい悲鳴です。柏ならではの言葉、鹿児島の後輩家族に向けた気持ちを軸に選考が進み…選ばれたのは、コロナと渋谷感を意識したこのコピー。

密にならないホコテン

レイアウトを決めよう 1~プロの技、拝見!

コピーが決まったところで、参加者の多数決で「文字(フォント)の種類」と「文字のレイアウト(縦書きか横書きか)」を決めます。選ばれたのは、「ゴシック体&縦書き」。決まったフォントとレイアウトで、講師がポスターを創っていきます。イラストレーターを使い、リアルタイムでポスターが出来上がっていきます。文字の大きさや間隔、位置にも意味を持たせ、言葉を伝え、全体の印象を整えていくプロの技。

佐藤さん「東京に行くのを怖がっている後輩なので、サイズって声に例えられるんですけど、大きい声で、密にならないホコテンと言われると、その言い方はないでしょ、ってなっちゃうので。」
文字のサイズは声の大きさ、というプロの視点に、参加者は感心しきりです。
亀井さん「密にならないっていうのを、あえて空間をあけて表現する。こんな感じでどうでしょう。」
レイアウトがテンポよく決まっていく様子は、見ていて爽快ですね。…ということで、言葉にも、文字にも、レイアウトにもメッセージが詰まったポスターは、こちら!
完成!これが、1つ目のRethink。

参加者みんなで創った、1つ目のRethinkが完成しました!鹿児島の後輩家族を気遣った、控えめな声を意識した文字の大きさ。歩行者天国を印象付ける文字のレイアウト。密を意識した文字間隔。ポスターに命が吹き込まれるような感覚です!

亀井さん「どうでしょう?……いいですね、というお言葉をいただきました!」
佐藤さん「笑(そう言うしか…w)」
参加者からのチャットには「8888」。パチパチパチ、拍手喝采です!!FILTER、INSIGHT、CAPTAという3つの視点を持つことで、“そこらへんにあるホコテン”が、“ここだけのホコテン”に変わる。このポスターを見た鹿児島の後輩家族は、渋谷よりも柏駅前交差点に行きたくなることでしょう。きっと。学んで即実践できるお陰で、Rethinkの醍醐味をしっかりと味わえるセミナーになっていますね。「自分にもできちゃうかも?」もちろん、できます!クリエイター未経験者もデザイン未経験者も気軽に参加できて、しかも無料!のRethink Creator Seminar、あなたもぜひ参加してみて下さい。

Rethink Creator Seminar2021 セミナー開催情報はこちら>>

RethinkワークショップIN柏のお題2 小さな花が運んでくるのは、いにしえのかほり。

2つ目のお題は、「房総の魅力500選」にも選ばれたカタクリ群生地。
万葉集で「堅香子」(かたかご)の名で詠まれているカタクリの花が、今も柏で咲き続けている。都会を思わせる駅前交差点の裏に、自然豊かなもう一つの柏が存在しているんですね。さあ、そんな柏の新たな魅力を引き出すために、さっそくターゲットを決めていきましょう!

亀井さん「片栗粉のお花なんですか?」
佐藤さん「片栗粉のお花ではありません。カタクリの根っこから取れるでんぷんから作られた粉が片栗粉です。」
亀井さん「…??」

かみ合っているのかいないのか、講師2人の絶妙なやり取りを聞きながらのシンキングタイム。このお花を見せてあげたい、教えてあげたい!という想いからターゲットを提案する人が多いようですね。

ターゲットを決めよう2 ~さあ、誰に届ける?

オンライン
  • 早期退職した50代 都心に住んでいて、田舎暮らしにあこがれるもののあまり不便すぎるところはいやだなと思っている
  • インスタにお花畑の写真を上げるのが趣味の30代OL(山ガール)
  • 珍しい景色が好きな旅好きOL、40代、自然好き。仕事においてもそろそろ次のステップ探しをしようとしている。旅のためにワクチン接種済
  • お花見するのが大好きな母

2度目のターゲット案も、どんどんアイデアが挙がってきます。「田舎暮らしにあこがれるもののあまり不便すぎるところはいやだ」という感じ、柏っぽいかも。毎年、桜と同じ春に花が咲くというカタクリ。どんな人に見せたいか、想像が膨らんでいきます。写真を撮ったり、絵を描く人にもおすすめできそう。普通は桜に行ってしまうところを、あえてカタクリを見に行く。そんな人物設定も面白いかも。…と、具体的な人物像が続々と出てきました。“ワクチン接種済”なんて人物像も!アフターコロナも視野に入れた設定が面白いと高評価です。

亀井さん「どれも具体的にイメージできてて、どの人物にしても面白い方向に進みそうですが。」
佐藤さん「ほかと比べると情報量が少ないけど、想像力が膨らむこれかな。」

選ばれたのは、ざっくりとした設定だけど、ストーリーまで見えてきそうな…佐藤さんがジンときた人物像。

お花見するのが大好きな母

コピーを考えよう 2~さて、どのように伝える?

オンライン
  • お母さんの作る美味しいご飯に捧げたいカタクリの花束
  • 想いを切り取る手法は、和歌から写真へ
  • 和歌の世界観を感じに来ませんか?
  • ほら、庭には咲いてないだろ?
  • いにしえからの花束
  • カタクリです。こんなになってます。
  • 片栗粉の花、知ってる?お母さん
    母さんが見たことのない色と香りがあるんだよ

カタクリのカプタを挙げたのち、ターゲットの「お花見するのが大好きな母」へのコピーを挙げていきます。
それぞれが想像した母親像に対して、どんな風に語りかけるのか。みんなの思いが詰まった、ステキなコピーたちが、チャットで次々と送られてきます。

佐藤さん「ちょっとやそっとのお花見じゃ満足できないよ、というお母さんも想像できるし。それが面白い。」
亀井さん「なるほど。そうですねぇ。」

カタクリは、わずか2か月しか地上に姿を見せないという儚い植物ですが、そのカタクリを「和歌の世界観」とした表現は、佐藤さんに絶賛されていました。「昔は和歌、今は写真、で風景を切り取る」という新しい視点も高評価。どちらも、花を愛でる気持ちは変わらないと思う、ただ、このメッセージは、母に限定されたものではない…と佐藤さん。最終的には、「誰に伝えるか」に立ち返ることに。佐藤さんが選んだのは…?

ほら、庭には咲いていないだろ?

レイアウトを決めよう2 ~プロの技、拝見!

1つ目と同じく、参加者の多数決でフォントとレイアウトを決定。「明朝体×縦書き」に決まりました。清楚なお母さんをイメージして、明朝体の中でもよりシンプルなフォントを選択します。次は文字のレイアウト。優しく語りかけるイメージで、文字を小さく。視認性をよくするために、字は少し太めに…。和歌としゃべり口調を意識して、あえて(万葉集っぽく?)3行に改行。

佐藤さん「字足らず、みたいな。」
佐藤さんと亀井さん、笑いながらレイアウトを決めていきます。とっても楽しそう。お花がよく見えるように、そして呼吸感を出すために、コピーは左下に小さく配置。写真でインパクトを与えて、文字を探す。その文字を読んで、理解する。そんな一連のリアクションを考えて、ポスターが出来上がりました。

佐藤さん「母と行きましょう、みたいな。」
亀井さん「みなさん、完成しました。雰囲気を壊さないで、お母さんに向けて、呼吸を意識して作ったポスターです。」
完成!これが、2つ目のRethink。

2つ目のRethinkも完成!

亀井さん「全体的な統一感や雰囲気も、よくまとまりました。」
カタクリの写真がパッと目に入って、なんだなんだと文字を探すと、優しいメッセージが。

佐藤さん「じゃあ、見に行こうか、とお母さんを誘っちゃいますね。」
緑の葉に紫の可憐な花が映えるカタクリの写真。そこにそっと添えられた、息遣いまで聞こえてきそうな優しいメッセージ。伝えたい人に、ちゃんと伝わる。そんな、メッセージ性の高いポスターができあがりました。

柏セミナー、終了! ~参加者の感想は?

最後に、講師のお2人から。

佐藤さん「こんな短い時間でこんなにたくさんのアイデアが出たのは、すごいなと思いました。僕から見てもすごくいいコピーになっていたし、デザインも、伝わるという意味でレベルが高いのではないかと。僕が普段仕事をするうえで気を付けているのは、好奇心と想像力とユーモアだとお伝えしたんですが、今日作ったものには、まさにこの3つがちゃんと含まれていると思います。何をするにしても大事なことは、ちゃんと考えること、それを楽しむこと。みなさんもデザインに興味をもって、こんな風に発想して、いろんなものを作っていただけると良いと思います。」

亀井さん「積極的にコメントもいただいて、とても楽しい時間になりました!私も普段、積極的に情報発信をしている立場で、伝えられる人が発信していくことが地域にとって重要なことだと思っているので、まずは今日学んだこと、日常で学んだことを、積極的に行動に移してもらいたいということと、継続していくことがとても重要なので、みなさんの発信の最初のステップに今日がなったらいいな、と思っています。今日見てもらったように、デザインというのはそんなに難しいことではなくて、誰にでも気軽に始められることなので、今日お伝えしたことを、明日からみなさんの活動に少しでもお役に立てられたらいいな、と思います!」

締めには、Rethink Creative Contestという、デザイン経験がなくてもチャレンジできる“アイデア重視”のクリエイティブコンテストの紹介が。2021年のテーマは、「地元のアフターコロナをRethink!」。これから必ずやってくるアフターコロナに向けて、あなたの地元の「当たり前だと思っていたこと」「意外と知られていないこと」「ちょっと残念なこと」を魅力的に伝えて下さい、ということで、A4タテサイズのポスターを創るというのが課題です。IllustratorやPhotoshopといった専用ソフトを使わずとも、Wordなんかで作成してもOKなんですって。
最優秀賞となるRethink PROJECT賞には、賞金50万円が贈呈される!ということで、デザインやクリエイティブのコンテストとしてはかなり大盤振る舞いなんです。2020年のRethink PROJECT賞は、沖縄の意外な風習を紹介したユニークな作品。受賞作を見てみたい方は、2020コンテストの審査結果ページをチェックしてみてくださいね!

 

Rethink柏セミナー、これにて終了!
実際に参加くださった皆さんのアンケートからは、以下のような感想が寄せられました。

・コピーを作るにもやり方があり、FILTERをかけることで多くの視点からアイデアを作り出すことができることなど、クリエイティブ全体について勉強になりました。
・デザインの可能性や面白さを感じることができ、楽しかったです!
・「地元を誰かにまかせない」というフレーズが心に響きました。今日のセミナーで、発信できる人が発信することが大切だと知ったので、その気持ちをこれからに生かしていきたいと思います。
・以前、柏の近隣に住んでいましたが、あまり観光地の印象がなく、PRを考えづらい種類の地域だと思っていたので、それだけに今回のセミナーの地域を違う視点からの活かし方は、とても参考になりました。

ちなみに、参加者の満足度は100%!※
今回はオンラインのみの開催となりましたが、参加者の多くがクリエイティブ経験者ということもあり、限られた時間にもかかわらず多くのアイデアが出され、内容の濃い&レベルの高いセミナーとなりました。今までにない新しい視点で、地元柏の隠れた魅力を発信してくださる人が増えることが楽しみですね。アフターコロナを迎えた頃には、柏に、隠れ名所が増えているかも?!

※参加者アンケートで「とても満足できた」「満足できた」と回答された割合

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Rethink Creator Seminar、あなたもチャレンジしてみませんか?

Rethink Creator PROJECT柏セミナー、いかがでしたか?「面白そう」「自分も参加してみたいな」と思った方は、以下のページから今後のセミナー開催予定をチェックしてみてください。ご自身の地元にも、Rethink Creator Seminarがやって来るかも?リアル&オンラインのハイブリッド開催だから、開催地外からのオンライン参戦もOK!デザイン・クリエイティブ経験の有無は問いません。未経験者も初心者も大歓迎。エリア毎に例題やワークショップのお題は毎回変わるから、このレポートを読んでくださった方も新鮮な気持ちで受講できるはずですよ。


約2時間半のクリエイティブ体験で、地元を視る目がガラリと変わり、創造の芽がぴょこんと顔を出す。
Rethink Creator Seminarで「地元を誰かにまかせない」あなたに、出会ってみてください。

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