REGION DESIGN FACTORY
地域デザインファクトリー
2023年 地域デザインファクトリー 奈良
【対象地域】 奈良県 奈良市
【協力自治体】 奈良市 総合政策部 秘書広報課・環境部 環境政策課
【テーマ】 国際文化観光都市としての美観の維持増進(ポイ捨て防止の推進)
【期間】 9月〜12月
テーマ
「国際文化観光都市としての美観の維持増進」
ゴミを持ち帰る美しいまちへ導くポスターを作成
「地域デザインファクトリー奈良」のテーマは、奈良市「国際文化観光都市としての美観の維持増進(ポイ捨て防止の推進)」。
奈良市では、心ないポイ捨て行為に対して自覚を促し、国際文化観光都市として美しい奈良市のまちづくりを進めるために、罰則を定めた「奈良市ポイ捨て防止に関する条例」を制定しています。そんな中でも、「美化促進重点地域」にほど近い奈良公園周辺にいる国の天然記念物「奈良のシカ」が、ポイ捨てゴミを誤食することで死に至る状況も発生しています。奈良市民・観光客に向け、国際文化観光都市として奈良市の美観を維持増進していくため、ポイ捨てを防止する活動をどのように広めていくかを県内在住クリエイター5名が同市関係者と共に検討しました。
地元クリエイターたちが協力し、「Rethink(=視点を変えて考える)」で導き出したコンセプトは「ポイ捨てする気持ちをRethink」。
ポイ捨てする人も、ポイ捨てをしない人も、それを見ている第三者がいることに焦点を当てた2案を制作しました。
① ごみ、そこに捨てるん?
隠れているつもりでも、地域の目が見ていること、将来を担う子どもが大人の行動を注視していることを、大きく端的なコピーと分かりやすいイラストでストレートに表現し、インパクトを持たせました。その中でも、子どもの表情は読み手によって受け取り方が異なるよう含みを持たせたり、文字の中にこっそりゴミが隠れていたりと、示唆に富んだデザインとしました。
② 奈良市からの感謝状
ふだん何気なく気をつけていること、それこそが「まちの美化」に繋がっているとして、感謝の気持ちを全面に押し出しました。街中で見ることはない大きな感謝状でアイキャッチとしての違和感を演出し、奈良市らしい自然や風景のモチーフをあしらいました。
成果物
作品タイトル:ごみ、そこに捨てるん?
作品タイトル:奈良市からの感謝状