CONTEST

コンテスト

コンテスト受賞作品

コンテスト受賞作品

特別審査員賞

作品タイトル

視野を広げる交差点

作品テーマ地域

宮城県仙台市

お名前

イハラ さん

作品説明

宮城県仙台市にある日本一大きい交差点に着目しました。
「レーンを間違えやすい」「事故が多い」「渋滞する」など問題が多くてちょっと残念な交差点ですが、見方を変えれば、一つの道にとらわれない広い視野を持たせてくれる交差点なのではと考えました。
失敗で道が閉ざされたように感じている人に、ゴールへの道筋は決して一つではないと伝わるようなデザインを目指しました。

受賞者コメント

このたびは特別審査員賞に選出していただき、誠にありがとうございます。
地元を独自の視点で見直すというテーマに大きな魅力を感じ、楽しみながらコンテストに参加させていただきました。
作品で取り上げた交差点は、現在、事故防止や渋滞緩和を目的に立体化が進められており、
これによりポジティブな変化が生まれればいいなと思っています。
改めて、関係者の皆さまに感謝申し上げます。

審査員コメント

筒井 美希 氏
ちょっと残念とされている要素をポジティブに変換するというアイデアのポスターは他にもありましたが、説得力を持たせるのって結構難しい。この作品はそこを乗り越え、「たしかに、視野が広いってすばらしいことだよね」と共感させる力がありました。空の広さと地平線の広がりが開放的で、道はひとつではないというメッセージが気持ちよく表現されていると思います。
怖いものみたさで、仙台にいくことがあったら通ってみようかな?

作品タイトル

住んでないけど澄んでる

作品テーマ地域

鳥取県

お名前

田中 怜衣 さん

作品説明

日本で人口がいちばん少ないことと、鳥取県が「星取県」を名乗っていることに着眼し、「日本一、住んでないけど、日本一、澄んでる。」というキャッチコピーをつけました。
使われている写真は、比較的平地に位置している私の実家から見上げた空を撮ったものであり、鳥取の星空は日本一だということが伝わるようなボディーコピーにしています。

受賞者コメント

この度は、素敵な賞を受賞することができ、大変光栄です。帰省したときに、当たり前ようにすれ違う人が少なく、ふと空を見上げ「澄んでる…!」と思ったときに閃いた作品です。満点の星空を観ることができる鳥取県にぜひお越しください。

審査員コメント

今城 敬之 氏
「住む」と「澄む」をうまく表現したキャッチコピーに一本取られた感じです。言葉のリズム感も良く興味を掻き立てられました。夜空の黒と白を基調にしたデザインからは、シンプルだからこその芯があるというか、強い郷土愛を感じました。背景は作者が実家から見上げた星空だそうです。一歩外に出れば数多の星に囲まれる環境はまさに「星取県」ですね。

作品タイトル

美し木、情熱の組み木

作品テーマ地域

山口県岩国市

お名前

吉野 鈴奈 さん

作品説明

山口県岩国市にある錦帯橋はとても美しい橋です。現在の錦帯橋が完成するまで、先人達の様々な苦悩と努力があったそうです。錦帯橋がかかる川は、200mという広い川幅、急激な流れになる川の形状などで、昔は洪水が起こるたびに何度も流失をしていました。
1673年に今の形の錦帯橋が完成しましたが、すぐに洪水で流失。その後も改良が重ねられ、架け替えや修繕は100回以上にも及んだと記録されています。
錦帯橋の美しさや先人たちの努力がどうやったら伝わるか、見てみたいと思ってもらえるかを第一に考え制作したため、橋の全体写真ではなく、組み木と迫力が伝わる橋の下からの写真を撮影しました。それを大きく中央に配置することで目を引くデザインにしました。
このポスターをきっかけに、錦帯橋へ足を運ぶ人が増えるといいなと思います。

受賞者コメント

この度は特別審査員賞に選出いただき、誠にありがとうございます。作品を評価していただけたこと、大変光栄に思います。
地元の魅力を工夫して表現し、デザインすることがとても面白く楽しかったです。
山口県には錦帯橋の他にも、美しく素敵な物や場所が沢山あります。ぜひ1度訪れてみてください。
今回頂いた賞を励みに、これからも精進していきたいと思います。ありがとうございました。

審査員コメント

田原 洋樹 氏
橋を真下からのアングルで捉え、見事な組み木がクローズアップされています。
この迫力と斬新さがとても印象に残りました。
「流されない橋を造りたい」と、この橋を支えてきた多くの先人たちの情熱が、画像から自然と浮かび上がってくるような力を感じます。「美し木、情熱の組み木」というコピーも秀逸です。自治体のPRポスターや、旅行企画のパンフレットの表紙として、すぐにでも活用できそうな完成度の高い作品です。

作品タイトル

でかい顔してすみません!

作品テーマ地域

愛媛県

お名前

栗林 真菜 さん

作品説明

愛媛県で生まれ育ったわたしは、西日本最高峰の石鎚山をずっと誇りに思っていました。また、石鎚山のおかげで台風の被害が少なかったり、美味しい湧き水が飲めたり、さまざまな富をもたらしてくれる存在でもあり、まさに自然の恵です。
そんな身近な石鎚山をテーマにポスターを作ろうと調べていると、西日本最高峰といえど全国で見るとそんなに高い順位ではないことを知り驚き、同時に少しショックでもありました!そんな「知らずにすみません」の気持ちをキャッチに込めつつ、山の壮大さとインパクトが伝わるような構図にしました。

受賞者コメント

大好きな地元を想って作ったポスターを特別審査員賞に選んでいただきありがとうございます!また、審査員の方々に総評をいただけたことも大変嬉しく思います。
このプロジェクトに参加するたびに、地元を見直し、思いを馳せ、愛が深まるという体験をします。本当に素敵なテーマです。
また、皆さんの受賞作品を見ることは良い刺激になります!面白い!楽しい!新鮮!
来年も楽しみにしています。

審査員コメント

カイシトモヤ 氏
作者は自身が生まれ育った場所で共に育ち、愛着のあった石鎚山のことを知ろうと調べたら、全国順位ではそれほど標高ランキングとして高くないことにショックを受けて、この広告を作ったそうです。一見自虐広告のように思えますが全くそんなことはなく、むしろ作者の石鎚山に対する愛着がより強く滲みでてしまっています。「でかい顔して、すみません!」は実は全く謝っていない(笑)。外部による評価が数値化されている社会にこそ、自分が本当に好きなものは何か、自分だけの宝物を守り続けることが大切だとこの作品は教えてくれます。