CONTEST
コンテスト
審査員賞
作品タイトル
あなたは、だんだん富山が好きになる、食べたくなる。
作品テーマ地域
富山県
お名前
田村 貞夫 さん
作品説明
富山の蒲鉾は断面に渦巻模様ができるのが特徴で 均等に味がしっかりゆきわたるよう工夫されています。江戸時代後期、北前船によって運ばれた昆布で魚のすり身を巻いて蒸した「昆布巻きかまぼこ」が生まれ、そのバリエーションとして着色した薄いすり身と一緒に巻いた「色巻きかまぼこ」が作られるようになりました。
受賞者コメント
この度は、輝かしい賞を頂戴し、誠に光栄に存じます。富山県では当たり前でも、他には意外と知られていない魅力をどこまで「Rethink」できるか試行錯誤を重ね応募いたしました。今回の応募を通じて、当たり前を「Rethink」し、考えを「Create」する大切さを認識することができました。本当にありがとうございました。
審査員コメント
鶴本 晶子 氏
先ず視覚的に吸い込まれる様に惹きつけられ、えっ富山、蒲鉾、渦巻きと、意外な連鎖で入り込まされ、最後には、初見とは違う蒲鉾に見えてしまうという、シンプルながら、インタラクティブな、素晴らしい作品。
作品タイトル
東大阪なくして回転寿司は語れない
作品テーマ地域
大阪府東大阪市
お名前
bloom.f さん
作品説明
東大阪市はかねてより「ものづくりのまち」と呼ばれています。製造業の事業所密度は全国で1位を記録し、ネジやナットなど建物の基礎となる部品から、歯ブラシ、カバン、アスリートも愛用するスポーツ用品まで、日常を支える製品が盛んに作られています。ですが、何が作られてるのか、そもそもものづくりのまちであることがあまり知られていないのではと考え、それを周知させるために本作を制作しました。人に説明した時に「え、そうなの?」と驚いて東大阪市を覚えてもらえるきっかけになることをポイントに考え、回転寿司が東大阪市発祥であることをテーマに決めました。誰もが慣れ親しんで今や世界に広がる回転寿司が、東大阪市で働く人達の発想力、技術力、情熱から誕生したことを知っていただき、ものづくりパワー溢れる東大阪市に遊びに来ていただければ幸いです。
・アピールポイント
学校のテスト用紙に問題と答えが書かれているデザインにしました。ポスターはチラシとは違い長時間見られるものではないので、人の興味を惹きやすいクイズ形式にし、通りすがりに思わず立ち止まって見たくなるように工夫しました。
受賞者コメント
この度は審査員賞に選んでいただきありがとうございます。
大阪を観光する場合、やはり中心部の大阪市にスポットが当たることが多く、隣に位置する東大阪市まで足を運ばれることは少ないと感じていました。しかし、東大阪市は日々多種多様な製品を作り出し私たちの日常生活を支えてくれています。もしかしたら皆さんの身の回りに「東大阪市」が潜んでいるかもしれません。よければぜひ遊びに来てくださいね。
審査員コメント
竹下 隆一郎 氏
テストの問題と解答例は、SNSで人気のコンテンツ。誰もが「読み解き方」がわかるデザインこそ広く伝わっていく。
作品タイトル
土足デ教室イキマセウ
作品テーマ地域
兵庫県神戸市
お名前
上所 真理子 さん
作品説明
小学生のとき神戸から別の学校に転校した私は、上履きの存在を知りませんでした。神戸に上履きという概念はなく、あるのは体育館シューズのみ。上履きを買うまでスリッパで過ごしたのは苦い思い出です。
神戸では教室に土足で上がるので下駄箱はなく、下駄箱にラブレターなんていうトキメキを神戸っ子は逃していたかもしれません。そんな子どもの頃の当たり前だと思っていたことが当たり前ではなかった思い出を、[居留地時代のハイカラ感]と[子ども時代の色塗り風]に表現しました。最近では新設校のほとんどが衛生面に配慮して上履き制を導入しているそうで、[神戸市=土足制]の定説は崩れつつあるそうなのが少し寂しいです。ちなみにレモネードは神戸発祥です。
受賞者コメント
この度は、地元神戸をテーマにした作品で賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。
「当たり前だと思っていたこと」を意識した時、友人や家族との会話の中や、仕事中、散歩中など色んなところに「Rethink」はありました。そのみつけたテーマでデザインを考えて制作する作業が一番好きで楽しかったです。今後も地元の魅力を再発見し形にしていきたいです!
審査員コメント
中嶋 克安 氏
神戸ならではの『独特』な習慣を入り口に、その土地の歴史、文化を深掘りしてみたくなる作品。シンプルだが、こだわりの感じるレトロな書体とイラスト。色使いも最小限で効果的。他の作品とは一味違ったまさに『独特』なRethink ポスター。
作品タイトル
白い鉄火巻きを食べたことあるか!?
作品テーマ地域
長崎県
お名前
岡庭 秀晃 さん
作品説明
長崎県では鉄火巻きは白い。
鉄火巻きといえば赤色なのは長崎では非常識。きっと長崎に来たらカルチャーショック体験ができるはず、長崎に来て寿司屋で鉄火巻を注文して欲しい。
受賞者コメント
審査員賞を受賞することができ、大変光栄です。長崎の鉄火巻きなのに白いというインパクトと面白さ、白い鉄火巻きを意識したデザインを評価いただけたことを嬉しく思っております。元々私が赤い鉄火巻きの県出身だからこそ長崎の白い鉄火巻きをきっかけに長崎に興味を持ってもらえるのでは? と考えていたので今回の受賞作を機に長崎に興味を持ってもくださる方が増えると嬉しいです。この度は素敵な賞をいただきありがとうございました。
審査員コメント
筒井 美希 氏
食材や料理を通じて表現した作品は数多くあったのですが、この作品は特に目をひきました。その理由は「白い鉄火巻き」という切り口を最大限強調するため、あえて写真ではなくグラフィックにし、一貫して色を強調する表現に落とし込んでいるところかなと。実際に「白い鉄火巻きってどんなの?」と思って画像検索しちゃいました。
特別テーマ
作品タイトル
忘れんといて。そのおどり。
作品テーマ地域
徳島県
お名前
くろ さん
作品説明
・題材のどこに着目したか
徳島県民が誰もが経験する運動会の阿波踊り、たくさん練習したのに大人になると殆どの人が忘れてしまうこと。
・どのように視点を変えたか
子供の頃経験したことを忘れてしまうことは、残念なことであり当たり前なこと。私自身、故郷の徳島を離れて十年、送られてきた甥の運動会映像を観たとき懐かしい気持ちと共に大切なことを忘れていたのではないだろうかと気付きました。日本三大盆祭りで徳島県が誇る阿波踊り。徳島県出身というだけで「阿波踊り、踊って」と言われることも多いが、実は踊れません。かけがえのない瞬間と大人になった今をノスタルジックに表現しました。徳島の子どもたちが大人になり故郷を離れ、この格好いい踊りを披露するときがきた時、全国で阿波踊りに興味を持つ人がもっと増えれば嬉しいと思い制作しました。
受賞者コメント
この度は受賞作品に選出していただきありがとうございます。
題材は日本三大盆祭りで徳島県が誇る阿波踊り。大人になると忘れてしまう。そんな当たり前なことを再考し、胸に響くような作品にしたいと思い製作しました。
審査員コメント
加藤 優子 氏
人は誰しも「地元の忘れたくない大切なもの」があり、それを思い出させてくれるような作品です。「ザすだち」も、徳島を離れたら滅多に口にすることはないのだろうけれど、今だけは故郷を思い出して飲みたい。祭りを思い出すことで地元を守りたい。そんな想いが伝わってきました。
特別テーマ
作品タイトル
お祭りが終わっても、逢えるお祭。
作品テーマ地域
宮城県塩竈市
お名前
Cha.ppe.kko Zoo(チャッペッコズー) さん
作品説明
・宮城県のお祭。宮城と言えば「七夕祭」が有名。そのお隣の港町では毎年「みなと祭」が開催される。・「日本三大船祭」にて「日本で唯一神をのせる御座船」がみれる。・その御座船に注目し、お祭り後は跡形もなく消える祭りが、塩竈ではその後も港に佇む御座船を見ることができる。・お祭りの余韻を年中楽しめるそれが「塩竈みなと祭」・鳳凰丸、龍鳳丸を作者が3Dにてリアルに表現・塩竈で活動する姉妹デザイナー
受賞者コメント
塩竈神社の鳥居の先の202段の石段。道路を埋め尽くす道路脇の出店の呼び声。人混みをかき分け、潮の香り。辿り着いた先に浮かぶ【御座船】コンテストのテーマを知った瞬間に浮かんだ、幼少期の風景を描きました。震災を乗り越え、塩竈が誇る日本唯一の船を知っていただける機会を頂戴し心より感謝いたします。みなと祭はもちろんのこと「364日塩竈で逢おうぞ。」
審査員コメント
加藤 優子 氏
深い色合いから、神様にまつわる神聖な雰囲気を感じました。絢爛な本番の祭りも魅力的ですが、実はいつでも御座船に会えるという部分にフォーカスし、逆にしおがま港に佇む姿を見に行ってみたくなるような作品です。
特別テーマ
作品タイトル
全部神席
作品テーマ地域
愛知県西尾市
お名前
小笠原 葉南 さん
作品説明
三河一色大提灯まつりでは全長6~10mもの巨大な提灯が設置されます。ついついその大きさに目が行きがちですが、それだけではありません。提灯の全体には神話や時代絵巻を題材にした絵が描かれていて、360度どこから見ても楽しむことができます。お祭りでは人が多すぎて肝心の踊りや山車が見えないということがあります。しかし三河一色大提灯まつりでは、見上げればすぐに見え、360度どこからでも楽しむことができ、会場全てが神席となっています。お祭りに人が戻りつつある今だからこそ、ぜひ会場に足を運んで大提灯を楽しんでいただきたいです。
受賞者コメント
この度は審査員賞にご選出いただき誠にありがとうございます。地元である愛知県西尾市の三河一色大提灯まつりは、全国最大級の大きさの大提灯を展示するお祭りです。お祭りに行くとついつい良い位置で見たいと思ってしまいますが、大提灯まつりでは会場のどこにいても圧巻の大提灯を眺めることができます。今回ポスターを制作する中で、お祭りの見方は一通りだけではないということに大提灯まつりは気づかせてくれました。ぜひ実際に訪れて見てみてください。
審査員コメント
加藤 達也 氏
インパクトのあるイラストと、イラストに絡みあうキャッチコピー「全席神席」は、イラストに描かれているモチーフ(実物には神話や歴史の絵巻物が描かれているとのこと)の説明かと思いきや、ご来場なさるお客様の「視点」で見たお祭りの魅力を教えてくれる、素敵な作品。
特別テーマ
作品タイトル
一人角力(ひとりずもう)
作品テーマ地域
愛媛県今治市大三島
お名前
田村 波瑠子・村田 実優 さん
作品説明
愛媛県今治市大三島大山祇神社のお祭りで行われている神事です。このひとり相撲は、負けることで、豊作が約束されます。見えない相手がそこに居るかのように、本気で相撲を取る様子をわかりやすく、強く、表現しました。
受賞者コメント
この度は、審査員賞と地元PR賞に選出いただき、誠にありがとうございます。2人で、どの魅力をどう表現するか楽しく話合い、制作しました。都市集中化が進む日本で、地方の魅力を発信することはとても大切だと思っております。Rethinkプロジェクトの今後のご発展を楽しみにしています。
審査員コメント
呉 京樹 氏
大山祇神社御田植祭を知らない人でも、コピーとイラストで伝え収穫祈願の古式ゆかしい神事で行われる一人角力をしっかり理解できる作品でした。相撲は本来は勝つためにやるもので、神様に最後わざと負けるのだろーなと想像させて実際にその相撲の演技を生で見たいと思わされてしまった点がよかったです。