CONTEST

コンテスト

コンテスト受賞作品

コンテスト受賞作品

審査員賞

作品タイトル

「へ」が降る街、鹿児島。

作品テーマ地域

鹿児島県

お名前

中田 真由 さん

作品説明

鹿児島県のシンボル桜島はたびたび街に「へ」を降らせます。「へ」とは桜島の灰のことを、鹿児島弁で言い表した言葉です。「へ」が降ると、洗濯物は灰まみれ、車は洗車行き、窓際の机はざらざらになってしまって困ってしまいます。 ですが、もくもくと煙をあげて噴火する桜島はやっぱり私たち鹿児島県のシンボルで、なんだかんだ言いつつも桜島のことが大好きな鹿児島県民は「へ」なんてへっちゃらなんです。

受賞者コメント

今回は、地元のシンボルの一つである桜島をテーマにした作品で賞を頂きとても嬉しく思っております。
降灰で度々県民を困らせる桜島ですが、それでも鹿児島県の人たちと長く共に過ごし、愛され続けています。
桜島は、実際にフェリーに乗って行くことも出来るので、鹿児島を訪れた際はぜひ間近で見てみてください。

審査員コメント

西 樹 氏
鹿児島の火山灰にまつわるエピソードを「へ」の一音にフォーカスすることで、表現が散漫にならずに伝わってくるのが秀逸。桜島の灰のことを「へ」と言う方言トリビアもさりげなく織り込み、全体を品良く仕上げた見せ方も好印象。

呉 京樹 氏
灰が降ることまで受け入れて好きになれる地元愛と、空に降る灰をあえて地元の方言の「へ」という言葉で表現したことで素敵な作品に仕上がっていて目を惹かれました。

作品タイトル

出ていきたい街

作品テーマ地域

東京都

お名前

藤田 洸介 さん

作品説明

「来年はたぶん高円寺住んでねえわ。」……というような言葉を、高円寺ではよく耳にします。そのような言葉の裏側には、「ビッグになってやるからな!」という静かな情熱があるように思います。「夢追い人」がたくさん住んでいること。これこそが高円寺の良さなのではないかと考え、このような作品としました。デザインは壁に貼られた目標のようなものとし、コンセプトを強調しました。

受賞者コメント

この度は、素敵な賞をありがとうございます。「出ていきたい街」という言葉は、この街に引っ越してきてからずっと温め続けてきたものです。「地元のちょっと残念なことを見方を変えて魅力的に伝える」というお題を目にしたとき、「ここぞ」と思い応募させていただきました。3年半温め続けてきたネタを、このような形で評価していただけて嬉しいです。賞金は、高架下の居酒屋でホッピーでも飲んで地域に還元していきたいと思います。

審査員コメント

竹下 隆一郎 氏
通常は出て行かないで欲しい、と考えるべきところ、その逆を行っている。シンプルな文字のデザインもインパクトがあった。

西 樹 氏
「出ていきたい」という逆説的なコピーで見る者の心をつかんだうえで、多くの芸人が住む街として高円寺がテレビなどで度々紹介されている事実を、実に上手く活かしたアプローチが秀逸。抑えた要素が大きなインパクトにつながっています。

作品タイトル

日本一くびれている街

作品テーマ地域

長野県

お名前

小嶋 音色 さん

作品説明

日本一くびれている街、こと長野県 立科町。
くびれている特徴的な形状こそ、立科町のアイデンティティである。

色気で表現されがちな『ボン、キュッ、ボン』
あえて、今回は“物理的に”ヴォン!ギュュッ!ヴォン!な立科町に。
ストレートでキャッチー、インパクトのあるビジュアルにしました。

受賞者コメント

日本一のくびれを持つ立科町の誰も驚くのインパクトある地形をストレートに打ち出したいと思い制作しました。

審査員コメント

鶴本 晶子 氏
タイトルの絶妙なセンス、そのくびれた部分を見に行きたいと思わせる。誘惑的な魅力。知られてないけれど、唯一無二と言うことがとても伝わる良い作品。

加藤 達也 氏
「ボン!キュウ!ボン!」ではなく、「ヴォン!、ギュュッ!ヴォン!」の勢いと力強さに、まず目を惹かれました。何事かと。航空写真の”視点”で見なければ気付くことのない街の個性が印象的に表現されており、立科町に訪れ、この53mを全力疾走してみたい、そんな気持ちにさせてもらえる作品でした。

作品タイトル

有給休暇申請

作品テーマ地域

福岡県

お名前

北野 光子 さん

作品説明

福岡県博多の名物、博多祇園山笠を題材に制作しました。
いつも通り仕事をしながら山笠に参加する男性もいれば、この時期に有給をとって山笠に挑む男性もいます。
そのくらい全力を注ぐ者がいる行事です。
「お祭り参加のために有給?」と他県民には驚かれるこの風習を少しでも理解してもらえるよう、承認側を体験できるような有給休暇申請書という形で制作しました。

受賞者コメント

この度は、審査員賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。
審査員の皆さま、誠にありがとうございます。
結果を不安に思いながら待っていたため、
今回の受賞は嬉しさと同時に自信につながるものとなりました。
賞をいただいたことを励みに、幅広い発想ができるデザイナーを目指し、
今後も日々精進してまいりたいと思います。

審査員コメント

竹下 隆一郎 氏
多くの人ができそうでできていない働き方改革。職場で身近な「申請書」をモチーフにしているので親近感も。

西 樹 氏
ちょっと変化球的なアプローチで山笠の魅力を伝える見せ方が秀逸。見る側に、有給休暇申請と山笠がどうつながるかを考えさせる時間がほんの一瞬あり、「なるほど」と思わせる展開。印鑑のみが唯一のカラー(朱色)である点も効果的です。

作品タイトル

月9、火曜に見れるってよ

作品テーマ地域

宮崎県

お名前

横山 莉奈 さん

作品説明

私が宮崎県に来て驚いたことの1つである、民放が2局しかないという点に着目しました。
2局しかないため、番組の放送日や時間が異なることを知り、月9と呼ばれているドラマが火曜に放送されるという点が面白いと感じ、デザインにしました。
放送が遅れることから見逃し配信いらずという見方に変えることで、2局しかないというネガティブなイメージを払拭できると考え制作しました。
このポスターをきっかけに宮崎に足を運ぶ人が、ぜひ増えたらいいなと思います。

受賞者コメント

この度は審査員賞に選んで頂き、大変嬉しく思います。
宮崎には大学入学を機に住み始め、私の第二の地元でもあります。住み始めて気づいた魅力は沢山ありますが、その中でも面白いなと思った点を今回取り上げました。このポスターを見て宮崎を訪れたいと思う人が増えれば幸いです。

今回のコンテストを通して改めて地元の魅力に気づくことができました。今後も地元の面白い魅力を発見していければと思います。ありがとうございました。

審査員コメント

竹下 隆一郎 氏
民放が2つしかない弱みをうまく強みとして表現している。もやいぞうもいい。

西 樹 氏
宮崎県民の間では日常のことで特筆すべきことではなくとも、視点を変えると宮崎ならではの話題に昇華させることができる好例。ある意味、典型的な自虐ネタながら、南国らしいビジュアルでまとめ、それを明るく言い放っている点が秀逸。