CONTEST
コンテスト
審査員賞
作品タイトル
裏の顔
作品テーマ地域
福岡県
お名前
ひまゆなさん
作品説明
人に長所・短所があるように、どんなことでも良いことがある一方で必ずと言っていいほど悪いこともある。
よくある観光ポスターなどは、その地域の美しいところや魅力などを前面にうち出し、良いところを精一杯主張しているのがほとんどだ。でも実際は、それを作成する人だって、その地域の裏の顔(悪いところ)を知っているわけだし、本当はそこも言わないといけないと考えている…。
だったら言っちゃおうよということで今回の作品を作りました。
つまり「裏の顔」を前面にうち出して主張することで、その面白さ、そしてそういう顔があっても、この地域が好きでぜひとも来て欲しい!それ以上に良いところが多いよ!という思いを表現しました。
審査員コメント
西 樹 氏
「裏の顔」という一見ネガティブなテーマながら、さらけ出されるとつい見てしまう心理を巧みに突いた作品。チャレンジ精神を感じます。自虐ネタもありながら、「それでも、好いとーと」という地元言葉で包む優しさも秀逸。
藤内 省吾 氏
ストレートに、「こんな欠点があります、でも好きです。」という想いが伝わる作品です。文字や地図を裏返す、という発想もまさにRethinkで面白いなと感じました。
作品タイトル
すいたの公園 すいてへん。
作品テーマ地域
大阪府
お名前
佐藤 慶一さん
作品説明
私が住んでいる吹田市は、休日に子どもと出かけると、どの公園に行っても多くの人たちで溢れ返っています。子どもたちがもみくちゃになりながら生き生きと遊んでいる姿に元気をもらい、子どもが楽しめる街・吹田!のイメージを込めてこのポスターを制作致しました。
※イラストは5歳の娘と妻が仲良く協力して描きました。
(吹田市は緑豊かな環境に加えて商業施設や教育施設、医療機関なども充実しており、また、都心へのアクセスも良く、子育て環境が抜群なのはもちろんのこと、ファミリー層のみならず各世代の方が暮らしやすい環境が整っています。
ベッドタウンとしての側面も持つ吹田市は、大阪府版住みたい街ランキングでも常にトップクラスにランクインしており、人口は毎年増え続けています。)
審査員コメント
柳澤 大輔 氏
コピーとしてはダジャレの作品が多い中で、しっかりと街のアピールとダジャレがかみ合っていることと、イラストがとても可愛いので選ばせていただきました。
呉 京樹 氏
子を持つ親として見たときに、子供が安心して遊べる場が少なくなるなか、イラストから子供たちの楽しんでいる様子がよく伝わり、こんな場所で子育てできるといいなと思った作品でした。移住を検討している人に是非見て欲しい作品ですね。
作品タイトル
映画、1本分。どこへでも行ける場所、千葉。
作品テーマ地域
千葉県
お名前
内田 海宇さん
作品説明
千葉は中途半端な場所にある、と言われます。ですが、それを逆手にとれば、「どこへでも行ける場所」。
映画1本分、1時間半あれば大都会の渋谷へも、生物達の楽園である美しい棚田へも行けるのです。
気分次第で、田舎へ休息へ行くことも、大都会へ遊びに行くこともできる。私自身が田舎と都会を行ったり来たりする暮らしをしてみて、千葉はすみやすいところだと再確認しました。
「躊躇半端な位置」だからこその魅力だと思います。
審査員コメント
竹下 隆一郎 氏
コロナによって在宅することが多くなり、遠くの場所も近くの場所も、オンラインの画面上で同列になった現在。そんな中、「1時間半」でもどこでも行けるという表現はイメージが湧きやすく、外出の意味が問われている現在、深い意味を感じました。
呉 京樹 氏
時間表現を「映画一本分」と表現して、都会と自然を両方楽しめる街をうまく表現していたと感じました。
作品タイトル
真のキャッシュレス時代
作品テーマ地域
埼玉県
お名前
菊地 礼二朗さん
作品説明
近年、電子マネーなどの使用も広がり「キャッシュレス時代」になってきたと言われていますが、日本の通貨が出来る前こそ「真のキャッシュレス時代」であったのではないかと見方を変えてみました。物と物を交換することなどが一般的な時代に、この埼玉発祥の「和同開珎」が新たな経済様式を形づくるきっかけになったはず。こんな時代だからこそ、あらためて、「お金とは何か」を考えてみるために、埼玉に足を運んでくださいと訴求してみました。
審査員コメント
竹下 隆一郎 氏
ビットコインや電子マネーなど最先端の技術を語るときに使われる「キャッシュレス」というキーワードと、和同開珎を結びつけたアイデアの勝ちですね!
柳澤 大輔 氏
キャッシュレス時代という時代の潮流のキーワードに合わせて、これをピックアップしたセンスが非常に良いと感じました。また、埼玉県という比較的県民が自県を自虐的に扱う中で、日本初というのは記憶に残りますし、埼玉県民が自信を持てそうであり、県外の人に説明したくなるテーマだと思います。一石と通貨の石をかけてるのも良いと感じました。
作品タイトル
人と膝が笑える三千段
作品テーマ地域
熊本県
お名前
中山 嘉輝さん
作品説明
3,333段の石段は、登りはじめは会話できるくらい余裕だけど、
だんだん途中後半からは、ひたすらに目の前の石段を進めることに必死になります。
実際に、膝が震え出してから皆んなで「ダメだ!震えてる!」って
見て笑い合ったり、それぞれの目標達成のために励まし合っていたのを思い出しながら作品にしてみました。
熊本では有名な日本一の石段を
登ることに対する期待や意気込みで会話が盛り上がっていて
「肩を震わせながら笑っている」様子と、
心拍数バクバクでキツくて、震えるほどにガタが来ている様子を
「膝が笑う」の慣用句を用いて、
「震える」「笑う」の2つの言葉で意味が掛け合うように言葉遊びしてみました。
この作品では熊本の石段を登る楽しさを伝える事もありますが、
あともう一つの制作背景があります。
それは、実際に登っていると目の前の石段を一歩進めることに一生懸命になっていて、
現在の自分の持つ目の前の悩みは小さいな、という事を伝えたいという事です。
コロナ禍で今までと全く違う生活になり、
楽観視できる状態でない物事は沢山有ると思います。
けれど大変な今をみんなで歩んでいるからこそ、笑い合って励まし合っていきたい、
きっとキツいけど、一歩ずつ進んだその先には何か明るい事が待っている事を、このポスターに違う視点から意味を持たせる事ができたら幸いです。
大袈裟な感想ではありますが、登る前と登った後では見る景色が全然違います。
是非、熊本に来て、震わせるほど肩と膝を笑わしちゃってみてください。
審査員コメント
柳原 秀哉 氏
「行きはよいよい 帰りはこわい~」の童謡を思い出させてくれました。確かに行くまではその苦労も目的達成の為に笑いで流せますが、帰りは楽しみがないので、実際きつそうですね。それでもお参りに行く価値を伝えてくれる作品であると思いました。
柳澤 大輔 氏
「膝が笑う」ということわざは若い人では知らない人もいるかもしれませんし、ぱっと見わかりませんが、写真でちゃんと行きと帰りを表現していることで伝わるようになっています。日本一長い階段を取り上げたのはインスタ映えもしそうで良いと思います。